刑務所のリタ・ヘイワース
スティーヴン・キング
ゴールデンボーイ 恐怖の四季 春夏編 に収録(新潮文庫)

「妻殺し」の罪を着せられ、数十年も刑務所で過ごすこととなった
銀行家アンディ。囚人たちには痛めつけられ、刑務所長には無実
の証拠を握りつぶされる。絶望してあたり前の境遇にありながらも
彼は誰にも語らずひとつの秘密を守り続けていた...。
刑務所の伝説となったひとりの男を、友人の老受刑者のモノローグ
でつづってゆく。映画「ショーシャンクの空に」の原作として、あまり
にも有名な作品である。
淡々と描かれる刑務所の日常。
映画女優(リタヘイワース)のポスターというしゃれた小道具。
長い受難の間にも希望を捨てなかった男が自ら切り開く道の
なんと険しいことだろう。最後の数行で涙がこぼれた。
心の中の希望を捨てない、というテーマは(ホラー小説でも)
キングが繰り返し書いているものである。
私がキングが好きな理由のひとつはそこにある。
小説では彼が海を見ることができたのかどうかわからないのだが、そう思いたい、と読者にもまた「希望」を抱かせる見事なエンディングである。
ホラー作家として有名なため、ホラーが苦手な人には敬遠されがちなスティーヴン・キングだが、
映画「スタンド・バイ・ミー」や、「ショーシャンクの空に」がヒットしたことにより、彼が本来持つ「ストーリーテラー」としての才能が認められることとなった。彼の「小説作法」を読むと、正に彼にとって「書くこと」が生きることであるのがよくわかる。ある意味うらやましい話である。
自分にとって「これこそが生きること」とはなんだろう。
私にはまだ見つからないのである。
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| ショーシャンクの空に | 小説作法 |
【2005年11月9日 追記】
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コメント
この映画は個人的にベスト3に入るほど好き。
原作ももちろんよかった。
小説作法も面白かった。
さあ、そろそろキング読むかな。
投稿 さいもん | 2004/06/16 22:04
映画もいいですよね。
「そろそろキング」の次のお勧めをするほど、難しい事はないです。最近はどんどん詳細に詳細に、そして長く長くなっていますので。
投稿 じょえる | 2004/06/17 23:11
私はただの映画好きですが、気になる映画の原作者が
S.キングという事が結構多いです。この作品もそうでした。
S.キングはとっても心理描写がうまいですね。
まだ、原作を読んでいませんが、この作品は読んでみたいと
思います。
ジョエルさんの作品コメントはとっても参考になりました♪
投稿 skyblackcat | 2004/10/05 22:22