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2004/06/29

ファイアスターター:スティーヴン キング

私にとっての初キング作品。約20年前に出版されている。
最近のキングはあまりにも巨匠になりすぎたのか、自分の好きな世界に思う存分浸りきっている感じが否めない。私のような普通で軟弱なファンはちょっとついていけないところもたくさんあるのだが、このころの作品は「世に出よう」という気持ちがあるせいか、わかりやすく感情移入しやすいストーリー展開で、ぐいぐい引っ張っていってくれる。
音楽でいうと、ちょっとポップな感じがするのである。

大学生の時にアルバイトとしてある薬の実験台になった男女。その実験以来、2人は超能力をもつようになる。
やがて2人は結婚し娘が生まれるのだが、その子は生まれながらの超能力者だった。コントロールする力を持たない赤ん坊のうちから、その子チャーリーは感情を爆発させるたびにあらゆる物を発火させてしまうのだった。
彼らを追う組織に母を殺され、遂に父子は逃亡の旅にでることになる。

強大で非情な組織VSいたいけな女の子、という大向こう狙いの設定ではあるが、描き混まれたディテイルと生き生きとした人物描写である種抒情的な作品になっている。出口があるのか、逃げ道があるのか、ハラハラドキドキさせてくれる。だれも信じることのできないという絶望感の果てのエンディングは、またしても小さな希望を抱かせてくれるのである。

☆ドリューバリモアで映画化されたが、トンだ失敗作が出来上がった。 描写が細かいから映画化しやすいと思うのかもしれないが、それにしても失敗作多いです。キング作品。

表紙は味戸ケイ子のイラスト。怖い雰囲気ですね。

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