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2004/06/04

料理人:ハリークレッシング

ハヤカワ文庫。
初めて読んだのが20年位前。たぶん、ダークファンタジー系の小説が好きになったきっかけの一冊。

巧みな文章で全編に奇妙な雰囲気が漂う。

ある国の(イギリスっぽい)、とある町にふらりと訪れた主人公の料理人が、その料理の腕で人心を操作し、名家の主人になり変わっていくという物語。
自分自身も料理の魔力に取り付かれてしまったかのような結末が、いっそう奇妙な味を引き立てている。
テーブルセッティングの優劣や、いい料理人を雇っていることなどがステータス争いの道具になるところが、いかにも貴族文化の名残のようで面白い。

今読み返してみると出てくる料理があまり美味しそうじゃないのはご愛嬌。
20年で、日本には世界中の料理があふれてしまった。
見たこともない外国の料理を想像しながら読む楽しみが少しだけ失われてしまったが,それでも物語そのものは大変面白く読める。

初版の時から、作者はなぞの人物のままなのだが、そろそろ正体を明かしてくれないだろうか。

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Amazon.co.jp: 本: 料理人


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