青い城:ルーシー・モード・モンゴメリ

有名な有名な「赤毛のアン」の作者によるハーレクイン・ロマンス的小説。
私は実は、小学校5年生の時に「赤毛のアン」を読んで以来、20代の終わりまでに、邦訳された作品の殆ど全てを読んでいる。(但し、ライフスタイルに影響を受けて、パッチワークをやったり、ケーキを焼いたり、お茶の会を開いたりする訳ではない。素晴らしい自然の中で暮らしたいわ、とも思う訳でもないのだが。)
その私のモンゴメリ作品の個人的ベスト1がこの「青い城」である。(まあ、「赤毛のアン」は別格として。)
主人公はもうじき30歳になろうとする未婚女性、バランシー・スターリング。
イギリスから移民してきた人達が住むカナダの町。信心深く、楽しみのために暮らすことを罪悪視する人々の中で、オールド・ミスの彼女は窒息しそうになっている。そんなバランシーが、ある日心臓病と診断され、余命幾ばくも無いと知る。その日から彼女は、残り少ない人生を思い通りに生きようと決心する。遂には、正体不明の流れ者の青年に自らプロポーズして結婚してしまうのだった。
筋立ては甘いと言えば甘いものなのだが、前半の抑圧された生活、親や親族の干渉に口答え一つ許されず、美人で派手ないとこに酷い仕打ちをされても泣き寝入りする彼女の姿に、思い切り感情移入してしまう。ものすごく甘やかされて育った女性でなければ、この感じは分かってもらえるはずだ。そんな彼女が実は、自分の価値観をしっかり持っていて、親戚を冷静に分析したり、こんな絵は嫌い、死んだ花(ポプリ)は醜いと言う時、胸のすく思いがするのである。
最終的には愛する人と結ばれ、大金持ちになるという、絵に描いたようなハッピーエンドのお話なのだが、バランシーの人柄が泣きたくなるほど素敵でカッコよく、ご都合主義などどこかに飛んでいってしまう。落ち込んだときはこれを読むので、私の本はもうボロボロになってしまった。それでも捨てられない大事な一冊。
<篠崎書林>
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コメント
はじめまして。通りすがりですが、同じ本を好きな方がいらした嬉しさに一言だけ残させてくださいませ。
「The Blue Castle」、私も大好きです! 元々モンゴメリ女史の作品はどれもこれも皆お気に入りで、特に「可愛いエミリー」で始まるエミリー3部作(ともちろん赤毛のアン)は子供の頃から何度も読んでいます。 ついには原文で読みたくて、一式揃えてしまいました(今はそちらを読み返し用に使っています)。
そんな私が数年前にたまたま大きな本屋の洋書コーナーで見つけたのがこの本。 もう夢中で読みました。 途中から何となく展開が読めてくるんですが、でも一番のどんでん返し(Dr.Trentの手紙の部分)ではちゃんと一本取られました(笑)。
日本語訳が出ているとは知りませんでした(今も読んではいません)が、現在も時々元気になりたい時にベッドサイドに置いて、寝る前に数日かけて読んだりしています。 つい先日も読みました。 時代背景も境遇も全然違いますが、私もValancyみたいに美を感じるヒトになりたいなぁ、と思ってます。
邦題なんだったっけ、と検索してこちらへお邪魔しましたので、取り急ぎ足跡だけ。 ハリポタ最終巻も先日読み終わりましたので、最近の記事を拝見して余計に親近感が沸きました(邪道ながら、ドラコ×ハーマイオニーの二次創作も大好きなのでFF.netやlivejournalあたりを彷徨っています)。 失礼致しました~m(_ _)m。
投稿 らっきー | 2007/08/24 02:00
らっきーさん
お返事おそくなりました。
この本、生涯ベスト10に入るくらいすきです。
私もさっそくペーパーバックを注文しました。そういえば英語で読みたかったのを思い出しました。
ありがとうございました。
またお寄りくださいね!
投稿 じょえる | 2007/08/29 19:35