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2004/08/28

シカゴ・ブルース : フレドリック・ブラウン

探偵や警官など、同じ主人公が活躍する作品を、その名前を使って○○シリーズと呼ぶことがある。
その例に倣えば、これはエド・ハンターシリーズの第1巻ということになる。探偵小説の部類に入るのだろうが、ただ主人公のエドはこの作品ではまだ探偵ではなくて、印刷工。しかも見習いだ。なにしろまだ18歳なのだから。
ある日、エドと同じ職場で働く父親が殺されてしまい、父の弟であるアム伯父さんといっしょに犯人探しをすることになる。
極端なハードボイルドではないし、ミステリーとしても驚くような謎解きがあるわけでもないが、アム伯父さんとエドとの交流が粋でべとつかず、それでいてなんとも言えず温かい。また、この時代のシカゴの町の雰囲気が興味深い。猥雑でいて、どことなく悲しい。ミステリーというよりは、エドという青年の成長物語かもしれない。邦訳だけで、6巻程出ていたが、私はこの最初の作品が一番好き。青春小説のようで。

この後、彼は第2巻目3人のこびとでもまだカーニバルで働いていて、私立探偵になるのは第3巻月夜の狼からである。名前のとおりのハンターになっていく過程がまた面白い。

※1948年のアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の新人賞を受賞した作品。
<創元推理文庫>

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