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2004年8月

2004/08/31

勝って帰らにゃ男じゃないっ!

今、キリンの903のCMで使われている、

そ~らに燃えてる でっかい太陽~

は、昔の青春ドラマに使われていた「貴様と俺」という曲。
浜辺を走るラグビー部の元祖だと思う。ドラマそのものは、記憶にないのだが、この出だしを聞いたら一番は終わりまで歌えた。刷り込まれているのだろう。

終わりの方はこんな歌詞。

エイコラ GO! GO! やっつけろ
年がら年中 傷だらけ
泥んこ苦業は なんのため
勝って帰らにゃ 男じゃない

「男なら負けるな」という時代だったんだよね。
「負け犬」が女を指す言葉になるなんて、まだまだ遠い未来の頃のお話。

全部の歌詞はこちら→布施 明 / ディスコグラフィー

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ケインとアベル:ジェフリー・アーチャー

ちょっとした空き時間を読書でもして過ごそう、という時には向かない本。読み始めたら、最後まで止まらない。たとえそれが2度目でも3度目でも。仕方なく出勤しても、気になって気になって仕事にならない。それぐらいの吸引力のある小説だ。あのジェフリー・アーチャーの代表作なのだから、当然といえば当然なのだが、それでもこの面白さの凝縮されたストーリーには、圧倒されるばかりだ。

20世紀初頭、全く同じ日に2人の赤ん坊が誕生する。1人はポーランドの森の中で文字通り「産み落とさ」れ、もう1人はボストンの裕福な家庭に銀のスプーンをくわえて生まれてくる。全く接点がないかに見えるこの2人、ケインとアベルはそれぞれに数奇な運命を経て、アメリカで出会うことになる。
アベルが侵略にさらされるポーランドから逃れ、アメリカにたどり着くまでの物語は圧巻で、ここまでで映画1本作れそうな程である。ケインの人生もまた、波瀾に満ちたものでこの2人の愛憎を軸に20世紀のアメリカが描かれていく。

アメリカンドリームを体現するアベルの物語も、自らの機知と才能によって、危機を乗り越え、父の銀行を継ぐことになるケインの物語も、どちらも良く出来たストーリーだ。この2つがからみ合い、また新たなストーリーに繋がっていく。憎みあう2人の連帯感のようなものも感じられ、ラスト近くに二人が出会うシーンは印象的である。

本の好みは十人十色なので、自分が面白くてもあまり人には勧めないのだけれど、これだけは人に勧めたいと思っている。「人に勧めたい小説」ランキングがあったら、私の第一位は間違いなくこれ、「ケインとアベル」だと思っている。
永井淳 (訳) <新潮文庫>

【2005/3/22 追記】
ケインとアベル TV東京にて放送 のエントリをアップしました。

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ワイは出かけるでぇ~!

って、そんなこと言って出かける関西人がどのくらいいるんでしょう。
y=d×d  の意味は? の答えだそうです。

昨夜の「サルヂエ」より。

くだらないと思いつつもなぞなぞ出されるとつい考えてしまう
自分が悲しい。

でも当たるとうれしい。

そんな自分がまたちょっと悲しい。

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2004/08/30

負け犬の遠吠え:酒井 順子

テレビなどでも「負け犬論議」が華やかだが、意外にテキスト読まずにヒートアップしちゃってる感じ。わざわざ著者が負け犬とはこれです=30代以上・未婚・子ナシと定義しているのに、それすら把握せずに議論というより口論をしている。ちょっと興味はあるけど、これでは内容がわからないので、思いきって買ってみた。

一言で言えば、「タイトル勝ち」の本だろう。
勝ち犬専業主婦嫁き遅れ負け犬は仲が悪いので有名だが、実は仲が悪いわけではなく、共通言語を持っていないので噛み合わないだけ。実は同じ土俵にすら乗っていない。永遠に決着がつかない勝負なら、「はいはい負けました」と言って終わらせよう、ということらしい。

ただ「負け犬」という言葉が刺激的すぎて、その主旨とはうらはらに、また争いを起こしてしまっている。もっともそれが狙いなのだろうけど。要するに「負けましたと言おう」、ということで本当に負けたなんて、思っていないということなのだろう。くだらぬ喧嘩からはイチ抜けた、もっと楽しいことをしようと。

それでも、結婚しない人々が増えている現状を、うまく説明してくれているなとも思う。結婚しないのも、子供生まないのも、別に女だけが悪いわけじゃない。それなのになんかピントずれまくってる少子化対策なんて、まったくアホらしいと思う。

個人的には周囲にこういう女性が結構いて、「何考えてるんだろう」と思うことも多いので、これからの人間関係の参考になるかな、と思うところもあった。ダンスやら追っかけやら、伝統芸能やらの依存症になるっていうのも、実例見てるとなるほどね、って感じだし。

連載エッセイをまとめた物なのでしょうがないのかもしれないが、同じ内容の繰り返しが多いのが辛い。面白く読めたけれど、ちょっと長いかな。
<講談社>

※関連記事--これ面白かった。
負け犬の遠吠えが書かれた理由
「負け犬」関連本を手がかりに、「未婚/専業主婦」の対立を読み解いてみた! (斎藤てつや)


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冬ソナと田辺聖子

田辺聖子さんが東京新聞に「あめんぼに夕立」というコラムを書いている。毎回面白いのだが、今回のは「冬ソナ」の話題。冬ソナの放送のある日は家政婦さんもそそくさと帰ってしまうし、助手(?)の女性も、一緒に食事もしてくれずに帰ってしまう。仕方がないので、一人で冬ソナを見てみたという話。

絵に描いたような美男美女が美しい風景の中でしねくねと演(や)っている。
しねくねって。
しかし、この、しんねりむっつりと、かったるい展開のドラマ、哀愁のベールがかかったような美男美女、この感じには既視感あるな、
何か見たことがあると思ったら戦後大流行した「君の名は」だとか。ヨン様は韓国の「君の名は」なんだ、と納得していらした。
なるほどねぇ。

しかし、しんねりむっつりって。
よくわからないけど面白い。
さすがです。


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アテネに行かずに長野五輪へ

@nifty:デイリーポータルZ:アテネに行かずに長野五輪へ

ヨシダプロさんの五輪レポート。
何故か白馬のジャンプ台に行ってて、笑いました。
数年前に登ったんだけど、ほんとにほんとに、怖かったです。
通路や階段の床が網目なんですよね。死ぬかと思った。

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2004/08/29

千尋の闇(ちいろのやみ):ロバート・ゴダード

気にはなっていたけれど、まだ読んだことのなかったゴダード作品。初めて読んでみた。なんか暗そうだし、長いし、全部読みきれるかな、と一抹の不安を感じながら読みはじめてみたら...すごく面白かった。

失業中の歴史教師マーチンは、遠く南アフリカに住む友人から誘いを受ける。そこで彼は裕福なホテル経営者から、20世紀始めのある政治家の過去についての調査を依頼される。イギリスに戻って、調査を進めるマーチン。やがて、彼の前に美貌の歴史学者イブが現れる...。

一応ミステリーなのだが、解かなければならない謎は過去の記録に埋もれている。つまり歴史調査が、謎の解明への道なのである。主人公はどことなく冴えない失業中の元教師。彼の性格もなんだか煮えきらず、優柔不断で時に打算的。「こっちにいっちゃ危ないよ~、あ~だめだめ、騙されてるよ~」という方向にずんずん行ってしまう。「ああ、もうダメなやつ」と思いながらも目が離せない。鍵となっている回顧録(メモワール)の部分も劇中劇のようで、2重構造の物語がいつか重なりあって、深みを増していく。人間は変われるのか、それとも変わらないのか、考え込んでしまうラスト。余韻のある小説である。

ゴダード作品、はまりそうな予感。
<創元推理文庫>

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占い(3) というか細木数子

占い(2)に関してご意見いただきました。

日常/非日常Blog 「細木数子という商売」に関して

あんなテレビ見るやつが山ほどいるんだし。そのうち何割かは信じてるんだろうし。
「正しいものを信じる」のではなく「信じたいものを信じる」のでしょうな。
需給バランスは取れているのでしょう。

占いが嫌いじゃないので、多少耳の痛い話ではありますが。
「信じたいものを信じる」のは雑誌の星占いや毎朝のテレビの占いを見る時の基本姿勢なんじゃないかと。
まあ、そんなのは当たり障りのないことしか言ってないけど。10分後には忘れてるようなことばかり。
それが大金払って怒られに行く、ところまでいっちゃうのは何かなって考えると、やっぱり「背中を押してもらいたい」気持ちなのかもしれません。自分の考えで行動できない、あるいは自信がないとき、強力に背中を押してもらいたい、ってことかなと。しかも押してくれる人が有名であればあるほどいい。それで起こした行動に対して批判されたときに「だってあの人に言われたから間違いない」と言えるから。
ああ、つまり自分の行動に責任を持ちたくない、要するに甘えの産物ということですかね。

あのテレビ、レギュラー化する前には見ました。(スポーツクラブのサウナとかで)
あれの面白いポイントは、なんとなくいやなやつと思ってる芸能人がいて、普段はチヤホヤされてるのに、あの番組で怒られちゃうのを見て「ほーらね、ざまあみろ」という気持ちになれるからかも。ただそれも1、2回のことだから、あとは細木数子の下品さばかり目立ってきた感じ。レギュラーは苦しい。

何でこんなことわざわざ言うかというと、いかにエンターテインメントとはいえインチキ占いだのオカルトだの心霊だの公共の電波で流しやがって、おまいらオウムのとき何やったのか忘れちまったのかよTBSということですわ。
しかし昨日の新聞にこんな発表が。
細木数子番組 金曜日に新設 フジ10月改編

フジテレビは27日、10月からの番組改編の内容を発表した。バラエティーでは金曜午後7時57分に「細木数子の日本ダメ出し道場」(仮題)を新設。”細木数子番組”は既にTBSでレギュラー化されているが、フジは「社会問題をターゲットにし、差別化を図る」という。

マジですか。そういうマスコミの姿勢こそが「社会問題」だということに気付かないようで。 

※関連記事
この人物のオモテとウラ 占星術師・細木数子
“視聴率女王”細木数子に群がる浅ましいタレントの顔ぶれ

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2004/08/28

シカゴ・ブルース : フレドリック・ブラウン

探偵や警官など、同じ主人公が活躍する作品を、その名前を使って○○シリーズと呼ぶことがある。
その例に倣えば、これはエド・ハンターシリーズの第1巻ということになる。探偵小説の部類に入るのだろうが、ただ主人公のエドはこの作品ではまだ探偵ではなくて、印刷工。しかも見習いだ。なにしろまだ18歳なのだから。
ある日、エドと同じ職場で働く父親が殺されてしまい、父の弟であるアム伯父さんといっしょに犯人探しをすることになる。
極端なハードボイルドではないし、ミステリーとしても驚くような謎解きがあるわけでもないが、アム伯父さんとエドとの交流が粋でべとつかず、それでいてなんとも言えず温かい。また、この時代のシカゴの町の雰囲気が興味深い。猥雑でいて、どことなく悲しい。ミステリーというよりは、エドという青年の成長物語かもしれない。邦訳だけで、6巻程出ていたが、私はこの最初の作品が一番好き。青春小説のようで。

この後、彼は第2巻目3人のこびとでもまだカーニバルで働いていて、私立探偵になるのは第3巻月夜の狼からである。名前のとおりのハンターになっていく過程がまた面白い。

※1948年のアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞の新人賞を受賞した作品。
<創元推理文庫>

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2004/08/27

占い(2)

細木センセは他の占い師さんをも困らせているようだ。

森田 真弓さんのページ 京都占いストーリー(四柱推命)より

ある日、ご夫婦で鑑定依頼に来られた時のことどす。
ご主人曰く、奥さんがある占い師さんの本を読んで、すっかりビビッてしまっているということどした。「ホンマはどうなんか、看てやって欲しい。」って言われましてん。
奥さんは、「今年から3年間、大殺界に当たり、病気になったり事故に遭ったりと悪いことばかり起こるそうなんどす。大丈夫やろかぁ?」とホンマに心配そうどした。
鑑定した結果、そういう時期と違ごたんで、「心配されてるような大きな災難に遭うということはあらしまへん。病気になったとしても、大したもんとちゃいます。」とお答えしました。
そしたら、安心して帰らはりました。

こういう鑑定依頼がよくあるとの事。そりゃ信じてちゃったら、落ちこみます。私が読んだ本も「この壷を買え」、とか「この印鑑を買え」とか言われないの不思議なくらいの脅迫的予言に満ちていた。あれを読んでどうしろというのだろう。

占いとは、「運命鑑定」のことで、つまり「未来予知」どす。 占い師は依頼者の「未来予知」をして、その人にとっての「開運法」をアドバイスするんが仕事なんどす。もっとわかりやすう言うたら、「~したらどういう結果になるかを予知して依頼者にとって吉となるように導いていく。」いうことどっしゃろか。そやさかい、脅したり、恐がらしたりするもんやありまへんぇ。

どうせ占ってもらうなら、この先生の方が絶対信頼できそう。
なのに何故細木センセみたいなのが受けるのか、がわからない。
怒られるのが好きな人がそんなに多いんだろうか。

占い(1)はこちら

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2004/08/26

セミ恐怖症

有名人Blogはあんまり読まないのだけど、眞鍋かをりさんのは面白いので、時々読んでる。(彼女、文章上手ですよね。)もう10日も前の記事だけど、「くまゼミは貴重でした」というのがあった。それによると彼女もセミ嫌いらしい。わあ、おんなじだぁ。
私もセミ大嫌いなんだよね。嫌いというより怖いといった方が当たってると思う。道産子なので、子供の頃にセミというものを見たことがなかった。それが今住んでいるマンションは敷地に緑が多いのはいいんだけど、セミの大発生ポイントになっているみたい。街中のセミの故郷なんじゃないかと思うくらい。一斉に鳴かれると気が狂いそうなほどの騒音。岩に染み入るどころじゃなく、鼓膜がとろけそう。酷い年には一晩中鳴きつづけていた。
最悪なのは、ベランダや、玄関前や、階段にいっぱい死んでいること。もちろん真鍋さんの言うように死んだふりしてる奴も大勢。うっかりそばを通ると必ずこっちに向かって飛んでくる気がする。大音響の木の下を歩くときはいつも腕に鳥肌がたっている。それでも、目をつぶって歩くわけにはいかない。だって、いつ死んだセミを踏んじゃうかわかったもんじゃないのだ。辛い。
そんな季節もそろそろ終わりに近づいてきているようで、ほっとしている。(けど、まだまだ安心できないっ!)

☆セミ怖いなんて、夫や友人に言ってもあまりわかってくれないので、珍しい人間なのかと思ってた。そしたら、真鍋さん以外にもお仲間がたくさんいるみたいだ。あー、よかった。


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2004/08/25

猫の好きなもの

ペットグッズ売れ筋ランキング 第1位だそうです。

ペット用浄水器ウォーターファウンテン

猫は流水を好みます」だって。なるほど。
あと「何かの表面についてる水分」も好きだよね。
お風呂あがりの足とか。サッシの結露とか。
コップの外側とか。
それを思えば良くできている。値段も微妙に買っちゃいそうなゾーン。
でも冷静に考えると大げさですね、これ。

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占い

本屋さんをうろついていたら、今テレビに出まくっている細木ナントカさんの占い本が目についた。
手にとってみるともう来年の運勢が1年分でている。運命数がどうとか(生年月日を足したり引いたり)というのを暗算し、フムフム私はこの星なのね、と思って読んでみるとなんかもう人生最悪の年らしい。極端にゆうとなーんもするな、って感じのことが延々と書いてある。なんか信じてしまいそうになったけど、あまりにも酷いし、なにも新しいことをしない生き方なんてできるわけない。だって、毎日生きてること自体、新しいことをしてるってことだもの。
で、近くにあった「高島暦」をみてみる。こっちは来年は大変良い年になると書いてある。
どうせ当たりゃしないんだから、脅迫みたいなこと書かれるよりはこの方がずっといいよね。

そういえば細木センセイ、テレビに出たばっかりに「人品卑しからず」の逆を行ってることが世間にバレてしまったのではないか。言動が脅迫的で、あれでは信頼されないだろう。同じような立場だったけれど、亡くなった宜保愛子さんは、優しく包容力のあるキャラクターが魅力だったのだと思う。野村サッチーや、もとやママみたいにうるさいオバサンとしてテレビに消費されてお終いになるのでは。最強の占い師として、ベールの向こうにいた方が良かったと思う。ただ、独自理論とやらも「算命学」とかの中途半端なパクリらしいし、自分でも理解できないことを、ゴーストライターに任せてるので訳わからないことになっている、とのこと。

算命道一直線より引用

細木さんは自著のプロフィール等には算命学や万象学(実際には赤坂系中国占星術の方ですね)を学んだと書かれていますが、やはり「いいトコ取り」をしたに過ぎず、その理論からきちんと学んだとはとても思えません。
 本流の算命学をしっかり学んでいれば、語る内容にもっと陰陽五行思考が反映されるはずなのに、そういったものが全くといっていいほど感じられない、算命学の専門家の立場からみると、実にお粗末で情けない、というのが正直な感想です。

ふーん。

どちらにしても、この時期にもうあれだけの本(いろんな星の人の分の一年分の運勢)が出せるっていうのも、すごい話だ。ファッション界なみに先取りして動かないといけないのね。


〔追記〕彼女についてはいろんなとこで、詳しく取り上げられているそうです。死別した夫とは2ヶ月間しか夫婦じゃなかったとか。怖い女ってこういう人のことをいうのかも。
マスコミが触れない細木数子より

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2004/08/24

躾の問題ですかね

デパートの満員のエレベーターに乗った。
乗り合わせた家族連れの5歳くらいの子がへぇボタンを買ってもらったばかりらしく、連打していた。
「へぇ-」「へぇ-」「へぇ-」「へぇ-」「へぇ-」「へぇ-」「へぇ-」「へぇ-」
さすがに親が注意したその瞬間また「へぇ-」。
大きくはないけど、すごく耳触りな音だね、これ。

自宅以外で押したら電気ショックが来る仕様にすれば良かったのに。

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水で焼くオーブン

シャープ 高温水蒸気の調理器ウォーターオーブンを発売
これってどうなんでしょうねえ。
「加熱水蒸気」っていうのも初めて聞いたんだけど、説明読むとなんだか良さげなものらしい。
焼くだけでカロリーオフって魅力的だし。栄養素も破壊しないらしいし。デザインもかわいい。
家のオーブンが調子悪い(というかハズレだった)のでいいのがあったら欲しいのだけど、この新製品はちょっと気になる。
ひとつ心配なのは、商品説明のどこにも「美味しい」って書いてないこと。脂抜けすぎて不味いなんてことはないんでしょうか>シャープさん。

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2004/08/23

君は僕の宝物:槙原敬之


EXPLORERの出来があまりに素晴らしく、毎日聞いていたら、ちょっとマッキー中毒ぽくなってしまった。そこで一番好きなこのアルバムを引っ張りだしてきて聞いている。
「もう恋なんてしない」が入っているこのアルバム、発売が1992年。もう12年も経ったのか。どの曲もしみじみと優しい素敵な曲だけど、一番好きなのが「冬がはじまるよ」だった。

いつまでも幸せでいるために どうすればいいか考えている、という部分があって、そこがとても好き。
この頃個人的にすごく辛い時期だったこともあって、こんな風に優しい人に憧れた。
同時に、幸せを考えてくれる人に会えなかった、そんな自分が悲しかった。

今はそんな気持ちは過去になったけれど、この曲を聞くとやっぱりちょっとジンとする。

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ネブカデネザル号

ぽくないですか? マトリックスの。


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いや、氷川丸なんですけど。

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タリスマン

スティーヴン・キング、 ピーター・ストラウブ(共著)
<新潮文庫>

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ブラックハウスを読んで、タリスマンの内容を忘れていることが多かったので再読。(もう4回目くらいか?忘れっぽいので、同じ本を何度も楽しめてお得な私。)ざっと筋だけ追ってみようかと思ったけれど、あまりの面白さに引き込まれて熟読してしまった。
13歳の少年ジャック・ソーヤーは、不思議な黒人スピーディに出会い、瀕死の母の命を救うためアメリカ横断の旅をすることになる。それも単なる大陸横断ではなく、2重構造になっている世界のこちら側と向こう側(テリトリー)を行き来しながらの旅なのである。亡き父の友人であったはずのモーガン小父さんは恐ろしい敵となって執拗に追ってくる。過酷なアルバイトをし、ヒッチハイクをし、時には残酷な目に合いながらも少年は旅を続ける。

プロローグとなるのはニューハンプシャーのオフシーズンのリゾート地。この舞台設定が素晴らしい。風景になんとも言えない寂寥感があり、少年の孤独感や不安感が伝わってくる。そして、向こう側の世界は、電気や石油エネルギーのない美しく牧歌的な世界。対してこちら側のアメリカは便利だがあらゆる悪臭に満ちた世界として描かれる。この2つの世界を旅するうちに少年は成長し、やがて2つ(無限?)の世界を救うヒーローとなる。もともと美少年なのだが、放浪するうちに髪は伸び、体も服も汚れ放題。それでも人を魅きつける美しさを持つという少年ジャックがものすごく魅力的。もう惚れ惚れしてしまう。

やっぱり主人公が美少年というのは、ファンタジーの基本なのじゃないだろうか。しかもその正体に謎がある。(実は王子さまだとか、実は救世主だとか)ありがちというよりも、「ここは押さえて欲しい」というポイントのようなものなのだと思う。そういう意味でこの作品は基本的なファンタジーでありながら、現代社会への風刺あり、パラレルワールドあり、大列車強盗風ウエスタンありの娯楽小説でもある。大人のためのの冒険活劇というべきか。(しかもパロディたっぷり。)いやもう、ホント大好きな小説なのである。

映画化の話が進行中らしいが、ぜひ「とびきりの美少年」を主役にお願いします。>スピルバーグ様。

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2004/08/20

地図のない旅:佐野元春

これは、アルバム「The Sun」の中で特に気に入っている曲。
シンプルなギターリフのイントロに続く歌い出しの詞
「あてのない旅をして 
 どこにたどり着いたんだ」

にふと考え込む。いったい自分はどこにたどり着いたんだろう?長い事生きてきたのに、まだどこかに着いたなんて事、とても言えないな~、などと、ほんの一瞬、人生を想う。
そして続く歌詞は、
「さまよう君の魂 今日も」

ああ、そうか。私はさまよっていたのか。まっしぐらにどこかを目指してきたわけじゃないのだから。
魂は今日も、これからもさ迷い続けているのか、と理解する。そして、それでいいのだろう、と思う。

佐野元春は「ひとりぼっちの永遠」に絶える強さを持って、その上で共に生きようと歌う。「Alone with you」と。
ああ、大人の曲だなあと思う。大人でなければ書けなかった曲、大人でなければ判らない曲だろう。

彼がずっと以前に、「今までの君は間違いじゃない」と歌ったことを思い出した。そのときから長い時間を経て、「地図のない旅」では人間の魂はもっと孤独で、世界はもっと荒涼として描かれている。野ばらも咲いていないし、虹の橋もかかっていない。でも、このフレーズを初めて聞いた時のように感動した。大事なものはきっと今も変わっていないのだと思った。

佐野元春が語る、『THE SUN』ライナーノーツ

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サボテン島にはオリンピックがない

6連休が明けて、水曜から出社している訳なのだが、初日からいきなり机の上はFAXの山になっていた。どうせ客先も休みだからそんなに忙しくならないはず、と甘く見ていたらあっさり予想がはずれた。休みボケと言ってる暇もなくいきなりギアチェンジして、頭も手もフル回転モードに突入。おかげで休み中にお出かけなどして楽しかった気持ちがあっさりと吹き飛んでしまい、なんだかがっかりなのである。
おまけに疲れてしまって、家に帰ってもテレビも見ずに寝てしまい、オリンピックの話題にもついていけない。世の中盛り上がっているのに、ここは全くオリンピックに触れないBlogになってしまった。
ま、別にいいんだけどね。

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2004/08/19

ブラックハウス

スティーブン・キング、ピーター・ストラウブ 共著<新潮文庫>

1984年に刊行された同じ2人による「タリスマン」の続編。当時は2度と合作はしないとのことだったが、17年の時を経て、この「ブラックハウス」が完成した。前作よりホラー&ミステリーの色合いが濃い仕上がりだが、キングの創作した「暗黒の塔」の世界との関わりが強く、やはりダークファンタジーと呼ぶべきかもしれない。
「タリスマン」で12歳だった少年、ジャック・ソーヤーは、今や30代となり、なんとLAの敏腕刑事となっている。彼は異世界を旅した記憶を無くしてしまっているが、子供たちを狙って連続する猟奇殺人事件をきっかけに、ふたたび彼の地「テリトリー」との行き来をすることになる…。
続編とは言っても、完全な続きではないので、前作を知らなくても面白く読めるようにはなっている。けれどやはり、私の場合は「タリスマン」大好き、「暗黒の塔」シリーズ大好き(早く5巻邦訳出してください)なので、ジャックの活躍は応援してしまうし、終盤で活躍するタイラー少年(異世界の王子さま?)の今後も気になる。
ジャック「君は破壊者(ブレイカー)なんだよ」
     「あれを破壊しろ」
少年「破壊するの?」
   「わかった」…(中略)…「いいよ」と囁いた。
この辺なんかもうワクワクします。
この続きはいったいどの本に書かれるのでしょうか?(書かれないのか?)

ネタバレにならないように書くのは難しいのだけれど、作者が「この結末は気に入らないでしょう?」と言いつつ、提示するジャックの運命が、私の望み通りだったし。私的ハッピーエンドと言ってもいいくらい。ファンタジーファン・キングファンに悦楽を与えてくれる作品です。

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2004/08/18

槙原敬之が9年10ヶ月ぶりのアルバム首位!

だそうです。
オリコン トピックス

やったね!
槙原さん、おめでとうございます。

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2004/08/15

ハリケーン!!

楽天ショップのTORIYOSE.COMというお店で買い物をしたのですが、こんなメールが来ました。

お世話になります。現在アメリカ時間の8月13日、TORIYOSE.COMを運営いたしますアメリカフロリダ州に大型ハリケーンが接近していますため、郵便局などすべての運輸機関が閉鎖されています。そのため本日予定しておりましたお客様の商品発送ができなくなりましたのでご了承願います。 またKYOWA USA社の位置いたします地域全体に避難命令が出されましたため、一時営業を停止させていただきます。しばらくの間お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご了承いただけますようお願いいたします。

ハリケーンて...。
世界は狭くなったということですかね。
※ちなみにこのお店、安いです。(美容・健康関係/香水など)

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日帰り里帰り

とりあえずお盆ということで、13日に娘ふたりを連れて実家までドライブ。片道2時間弱。まったく渋滞がなく快適だった。
買ったばかりの槙原敬之のアルバムを聞きまくりである。娘たちも私の予想以上にお気に入りの様子。
普段は親の好きな曲なんて興味がないのだが、槙原君は別格のようである。
もっとも小さい頃から、佐野元春を聞かされてきたので、刷り込まれてしまったと本人たちは言っている。ここ数年で中村一義も刷り込んでしまったので、自分では曲名も知らないのに、TVや街中で流れていると歌えてしまうとか。

今年父の3回忌を済ませた。母一人でどうなるかと思ったが、思ったより元気に気ままにやっているようで一安心。買い物に付き合ったり、夕食を一緒にしたりして、その日のうちに帰宅。
娘たちが小さい頃はそのまま預けて、自分だけ自宅に戻って働いたものだけど(母子家庭だったので)、今は娘たち本人がバイトやら遊びやらで忙しく、なかなか1泊の予定も取れなくなってしまった。こうして一緒に帰郷するのも、あと数年のことかもしれない。

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2004/08/12

EXPLORER : 槙原敬之


あの事件からはじめてのアルバムが出た。
(後日訂正:復帰後初アルバムは「太陽」でした。これは移籍後初アルバムです。)
詩も曲も、どこをとっても槙原ブランド。あの見事なファルセットを聞くと、やはりうっとりしてしまう。
歌詞も独特で、表現は悪いかもしれないがプロの作詞家には絶対に書けないだろうと思える。自分で曲をつけられるからこそ書ける、まるでエッセイのような、散文詩のような歌詞ばかり。それが美しいメロディとアレンジ、独特の声で素晴らしい曲になる。なんだか魔法のようだ。確かに「癒し系」に入る優しいアルバムが出来上がった。

本人が表に出ない間、音楽家としての本領を発揮していろいろな人に楽曲を提供していたようだ。他人のための曲を作る作業で、槙原君本人にもかなり得るところがあったのではないだろうか。
以前の曲は殆どが「自分自身」と「自分の恋愛」を題材にしていたようなところがあったが、今回のアルバムでは、違う視点から見た歌詞が多くなっていて、人間的な広がりを感じる。

一曲目の「優しい歌が歌えない」はまさに、過去の事件に対する反省と謝罪の歌なのだろう。そういう内省からはじまり、「世界に一つだけの花」を経て、最後の「僕が一番欲しかったもの」とくると、確かにいい曲が揃っているいいアルバムなのだが、少しばかり「いい人」になりすぎなのでは、という気がしてしまう。普通レベルのいい人じゃなく、そんな人がいるかどうか知らないが、例えて言えば「カリスマ慈善家」になれるくらいの「いい人」になっちゃったという感じ。

社会や周囲に対する批判や、怒りというような感情をすべてこすり落としてしまったようだ。以前の彼に時々あった疎外感のようなものも消えてなくなっている。人間そんなにいい人でいれるものかな。悪いのは全部自分の心なのですか、と問い返したい気持ちになったのも確かだ。

EXPLORER
Explorer


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オペレッタ狸御殿

ものすごく見たい映画発見。

チャン・ツィイー、初の日本映画で狸姫役
 「ツィゴイネルワイゼン」などで知られる鈴木清順監督(81)の3年ぶりの新作映画「オペレッタ狸御殿」(来年公開)の撮影が、東京・成城の東宝スタジオで公開された。故木村恵吾監督の人気オペレッタ(音楽劇)映画「狸御殿」シリーズがもとで、大名の息子と、人間に化けたタヌキの恋物語を描いている。主演の狸姫を演じるのは、アジアのトップ女優チャン・ツィイー(25)で、日本映画初出演となる。
日刊スポーツ

鈴木清順監督(81)の40年来の念願だった最新作「オペレッタ狸御殿」が、このほどクランクアップした。日本映画初出演となる主演の中国女優チャン・ツィイー(25)は「私にとって新しいタイプの映画」と手応え十分。相手役のオダギリジョー(28)も「全部が脳裏に焼きつくような映像。どうつながっていくか楽しみ」と期待を込めた。
スポニチ

昔々の華やかな音楽映画や、はちゃめちゃな時代劇映画が大好き。美空ひばり主演のもあった狸御殿シリーズ、こういう「突然みんなが歌い踊る」というインド映画みたいな作品が昔は結構作られたんですよね。ケープルテレビで見るチャンスもあるけれど、やっぱり映画館で大勢で見るような映画だと思います。鈴木清順監督が、思い切り豪華に、美しく、かつ馬鹿馬鹿しく撮ってくれることに期待しています。
但し公開は2005年秋だそうで。(1年後かい。) 
清順さん、頑張って完成させてくださ~い!!

日本ヘラルド映画 「オペレッタ狸御殿」

岩手県で極秘撮影中らしいです。funkin'for HONGKONG@blog

☆スポニチ 8/19美空ひばりCGで出演
公開がひばりさんの誕生日に合わせて、2005年5月になったそうです。

古い狸御殿の参考ページです。
☆1954年作品 七変化狸御殿
☆1958年作品 初春狸御殿
☆若いです。 東宝「美空ひばり」シリーズ」
たぬき映画のページ


【2005年5月29日追記】 
公開初日、観てきました。感想はこちらです。

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2004/08/11

明日からお休み

なのだが、既に今日から休暇に入っている人も多く、職場は閑散としている。
嫌いな靖子もJ子もお休みだし。
仕事そのものも暇な時期なので、休み前に残っている書類の片付けモードにはいっている。
なんだかまるで終業式の小学生のような気分。
昨日はいつもの飲み仲間とタコス屋さんで恒例の愚痴大会。いろんなビールを飲んで盛り上がってしまい、つい2次会までやってしまった。そのせいもあって、なんだか眠い。
ストレス少な目な平和な一日でした。いつもこうならいいのに。

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2004/08/10

DVについて

個々の事象や事件に名前を与えることによって、やっと見えてくる現実というのが確かにあると思う。DVや児童虐待はその典型だといえる。
DVという言葉が、認知されてきたのはここ2、3年のことだと思う。2001年にDV防止法が施行されて、ようやく一般に浸透しはじめたようだ。前記「ローズ・マダー」が出た95年当時はその言葉を知る人は少なかったと思う。(私自身は、私財を投げ打って駆け込み寺のような活動をする人々のことを知った時期だった。)

「DV」という言葉を知らせることは、まったく関係ない人々にそういう現実がある事を知らせることであり、また当の被害者に「あなたは被害者です、救いを求めてもいいのです。」というメッセージを送ることである。DVの被害者は、悪いのは自分であると思っている人が多く、救済のためにはまず、「被害者であること」に自ら気づくのが第一歩なのだから。

私は離婚経験者なのだが、前の結婚生活で殴られたり蹴られたりという暴力を振るわれたことはない。しかし、辛さや苦しさはもちろん、自分であらゆる感情を意識できないような、感覚が麻痺したような状態が何年も続いていた。笑っているのも、泣いているのも自分でないような気分でずっと過ごしていた。また、その状態から抜け出すことができるなんて思いもしなかった。これが自分の選んだ人生だから、このまま年を取ってこのまま死んでいくのだと思っていた。諦め切ったというより、自分の人生は既に終わったような気がしていたのだ。
それって、なんだかDVの被害者に似ている感覚なんだろうな、と漠然と思っていたのだが、今回この本を再読したのを機に、改めてDVについて調べてみたら、今になってわかったことがあった。

様々な暴力の形態 
-これらの行為はDVに見られる例です-

◆身体的暴力
・小突く
・殴る
・蹴る
・殴るふりをする
・包丁を突きつける
・ものを投げつける
・髪を引っ張り、引きずりまわす
・タバコの火を押し付ける
・首を絞める
・階段から突き落とす

◆精神的暴力
・何でも従えと言う
・発言権を与えない
・交友関係や電話の内容を細かく監視する
・外出を禁止する
・何を言っても無視する
・人前で侮辱する
・大事なものを捨てる、壊す
・罵詈雑言を浴びせる
・夜通し説教をして眠らせない

◆経済的暴力
・生活費を渡さない
・外で働くことを妨害する
・洋服などを買わせない
・家庭の収入について何も教えない
・家計を厳しく管理する

◆性的暴力
・見たくないのにポルノビデオを見せる
・脅しや暴力的な性行為
・避妊に協力しない
・中絶の強要
・子どもができない事を一方的に非難する
・性行為の強要

千葉県のサイトより引用

私はひどい身体的暴力こそ受けなかったが、上の表にあるたくさんの項目に心あたりや経験がある。また腕をつかまれたり、体でのしかかったりするのも身体的暴力なのだそうだ。それなら嫌というほど経験がある。

来年で離婚が成立してから10年になる。自分が実は被害者だったのだと10年目にして気づいたということか。いや、うすうすは気づいていたけれど、きちんと自分に証明することがやっとできたということかもしれない。

今の「ハリネズミ」な気分も、世間がサボテンだらけのように見えるのも、幾分かはそのせいなのかもしれない。実はまだ心のリハビリ中なのだろうか。いつかもっと良くなれば、どちらのトゲも丸くなって見えるのだろうか。

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2004/08/08

ローズ・マダー:スティーヴン・キング

結婚以来14年間、夫の残虐な暴力に耐えてきたローズ。ある日ローズは、シーツについた小さな血のしみを見て、家から逃げだすことを決意する。夫のキャッシュカードを盗み、着のみ着のままで、遠くの町までなんとかたどりつく。その街で支援してくれる人々に出会い、仕事を見つけ新しい生活に踏み出す。だが夫は警察官であり、極めつけの異常者であった。執拗に妻を追いかける彼は、ますます狂気に捕らわれていく...。

暴力的な夫、逃げる妻、とくれば「身も凍るサイコサスペンス」の格好の題材なのだが、この作品はさすがキングというべきか、サイコサスペンスがいつの間にかダークファンタジーに姿を変えてしまう。「ローズ・マダー」と題された絵を主人公ローズが手に入れるところから「暗黒の塔」シリーズで描かれている異世界と繋がりを持つ。サスペンスとファンタジーが融合して、ストーリーは思いも寄らない方向へと展開していく。
暴力場面や殺人場面の描写が相変わらず細かすぎる感があるけれど、それでもストーリーが気になるあまり一気に読んでしまう。そして未来に恐怖と不安を残すエンディング。被害者であったはずのローズの心の中に潜む暴力性や、残虐性を暗示することによって、読者の誰の心にもそういうダークな部分があるのかも知れないと思わせる。誰しも日々の平和や幸福のためには、その「癇癪」を抑えこまなければならない。そしてそれはある種の「呪い」なのだというキングのメッセージなのだろう。自分を含めて、現実の人間が怖くなるという恐怖小説なのかも知れない。

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カイウスはばかだ:ウインターフェルト

【本好きPeopleのトラックバック企画】
「子供の頃に読んで、いまでも心に残っている本」というお題です。

昔から本ばっかり読んでたんで、結構いっぱあるんですよね。
有名どころでいうと「赤毛のアン」「シャーロックホームズ」「トム・ソーヤー」あたりなのですが、そのユニークさで心に残っているこの作品をあげます。

なんと舞台が古代ローマ帝国なんですね。そこの小さな学校に通う子供たちが事件に巻き込まれたクラスメートを救うため、真犯人探しの大冒険をするというお話です。古代ローマの生活が生き生きと描かれ、賢く勇気ある少年たちに感心しきりでした。ユーモアあふれる文章もすきでしたね。いまでは手に入らなくなりましたが、数年前に古本屋さんで見つけて再読しました。大人になって読んでも面白かったです。

   『カイウスはばかだ』
    ヘンリー=ウィンターフェルト 著 / 関楠生 訳
    福武書店[福武文庫](1990.10) ISBN:4-8288-3160-6

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ファミリーはよそへ行ってください。

ジベル薔薇色粃糠疹というのになって以来、スポーツクラブを休んでいた。洋服から出ている部分は正常なのだが、これが脱ぐとスゴイんです、という状態なので遠慮していたのだ。2ヶ月でなおるといわれたけど、なんかまだ全快しないし、運動不足なので、思い切って泳ぎに行った。肌を見せないように素早く着替え、いざプールへいってみると、これがすごい人。アクアビクスの時間だったようで、サブプールは踊る人々でいっぱい、割りをくったメインプールは夏休みの子連れファミリーでいっぱい。とてものんびり泳ぐ隙間なんかありゃしない。
100Mほど泳いだところで、息も上がり気味になってしまったので、ジャグジーに入ってさっさと上がってしまった。先週、某ホテルのプールに行ったときはほとんど貸切状態だったので、マイペースでいつまでも泳いでいられたのに、今日はぜんぜん駄目だった。
サウナにも入れず、シャワーも行列。ストレスも運動不足も解消できなかった。
で、帰りにサンダル2足衝動買い。まったく、ストレスって怖いわ(笑)。

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2004/08/06

4000

「サボテン島~」blogをはじめて約2ヶ月。
今日カウンターが4000を越えた。
以前、拙いホームページを作っていたとき、4000になるのに1年近くかかったような気がする。
これはやっぱりブログの凄さなのだろう。思ったことをすぐに書けるし、いろんな話題がごちゃ混ぜでもかまわない。好きなことだけ好きなように書いて人に読んでもらえるなんて、プロの作家さんでもなかなか味わえない贅沢なんじゃないだろうか。
読んでくださった皆さんありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

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ザ・スタンド(Ⅰ~V):スティーヴン・キング

ストーリー
軍の研究施設で新種のインフルエンザウイルスが極秘に作り出された。強力な感染力を持つそのウイルスが、小さな偶然のために外に漏れ出してしまう。そして、わずか数週間の内に世界中に蔓延し、やがてほとんどの人間が死に絶えてしまうのだった。 生き残った人間達は、不思議な夢に導かれるまま、あるものは善なるものの下へ、またあるものは強大な悪の下へと続々と集結して行った。小さな人間の集団はそれぞれの社会を形成し、その目的に向けて機能し始める。そしてついに人類の存続を賭けた両者の戦いが起ころうとしていた…。

アメリカで最初に刊行されたのが、1978年。キング自身の作家デビュー4作目の長編ということもあり、出版社側の意向で数百ページ分が削除されての出版となったようだ。名作、傑作との噂は聞こえていたが、ようやく日本語版のハードカバーが出版されたのが、なんと2000年になってからのことである。
キングファンとしては、それ以来何度も購入しようと思ったのだが、その余りの(物理的な)重さと価格に、二の足を踏んでいた。結局、他の作品が続々と文庫化されていたので、しばらく待てば軽い本が手に入ると思い待つことに。それから約4年、今年ようやくこの作品を読むことができた。次の巻まで1ヶ月待たせるという出版方法のため、約4ヶ月かけての読了となった。

前半では、世界の滅亡(というよりはアメリカ人によるアメリカの滅亡という感じだ)が、どのように準備され、いかにあっという間に起きたかが、例によって微に入り細に入り、かつグロテスクに描かれている。状況設定や描写が真に迫り、もしかしたら本当に人類はこんな風に死に絶えるのかも知れない、そうだとしても不思議はないのでは、という気持ちにさせられる。主要人物たちそれぞれの背景や心情が丁寧に描かれ、彼らがその災厄=スーパーフルーをどのように生きぬいたかのドラマが展開される。やがて不思議な運命によって個々の人生がからみ合い、大きなうねりとなるまでの迫力ある描写が素晴らしい。たくさんの人間ドラマを最終的にある一点に持ってくるというのは、キングの得意とする筋運びなのだが、ここまでの大人数を生き生きと見事に描き切る手腕はやはりさすがと言うしかない。

それぞれが約束の地に集結したら、いったい何が起こるのかと期待して読んでいた。うまく言えないが、あえて言えばファンタジックな大爆発のようなものを期待していたのかもしれない。実際に起こったことは、極めて現実的なこと、つまり小さな社会の形成と、政治的駆け引きだった。やはり、この小説はファンタジーではないのだった。集団としての方針を決める部分や、政治的集会の部分は長いし、ストーリーもあまり動かないので正直退屈してしまった。やがて、最後の戦いに向けて善と悪の両者が動き初めて、物語も大きく展開することになる。

善悪の両者ともそうなのだが、特に善の側、すなわちマザー・アバゲイルの人々の導き方が極めてキリスト教的なので、私のような無宗教的な日本人にはもうひとつわかりにくい部分がある。聖書に対する知識や、神に対する考え方が身についていないと共感が出来づらいのかもしれない。胸のすくような結末は無く、カタルシスは訪れない。新しい生命の誕生に小さな幸福を感じはするけれども、世界を滅ぼしてしまってもなお、人間は愚かであり続けるのかという問いかけが重く残るのである。
<文春文庫>

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2004/08/03

闇の公子:タニス・リー

大人のためのファンタジーと言われて、真っ先に思い浮かぶのがこの作品である。その妖しさ、美しさ、もちろん面白さにおいても最高峰ではないかと思う。
地底に栄える妖魔の都の統治者であり、妖魔の中の妖魔である「闇の公子アズュラーン」が人間に仕掛ける残酷なはかりごとの数々が、オムニバス形式で語られてゆく。ほんの気まぐれに災いの種を播いては、人間達を苦悩させるアズュラーン。彼らの死のような苦しみもアズュラーンにとっては、ささいな戯れでしかない。千夜一夜物語を意識して書かれたということだが、悲恋あり、エロスあり、争いもあり、とまるで絢爛豪華な神話絵巻をひも解くような気持ちにさせられる。浅羽莢子氏の日本語訳がまた素晴らしく、美しく幻想的、そして格調高い小説となっている。
なによりも「まだこの世が平らかだった頃」という舞台設定が絶妙である。それによって、キリスト教的な神と悪魔のイメージを廃することが出来、「悪の象徴であり、同時に美の象徴である」ところのアズュラーンが造形されている。決して「完全な悪=勇者によって滅ぼされねばならない悪」ではない。だからこそ読者は、人間たちの苦しみに同情を覚えながらも、アズュラーンにある種の愛情を抱くことができるのである。

タニス・リーは、80年代に多くの作品がハヤカワ文庫から刊行されているが、現在入手できる本はこの作品を含めてほんのわずからしい。今では大御所といってもいいタニスなのにこの寂しい現状。日本ではファンタジー読みは稀少動物なのかと悲しくなってしまう。

復刊ドットコムに特集が組まれているので、興味のある方は是非ご協力お願いします。


イラストは萩尾望都
Night's Master / Tanith Lee (訳:浅羽莢子)

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2004/08/02

BAND ON THE RUN / PAUL McCARTNEY AND WINGS

最近なぜかこの『バンド・オン・ザ・ラン』のサビの部分が、頭の中で繰り返し鳴っていた。
どこかで耳にした覚えもないのに、なぜ急に思い出したのか不思議。
で、どうしても聞きたくなった。手持ちのCDがあるかと思ったけど、夫も持っていなかったので、アマゾンで買ってみた。で、今日届いたので早速聞いた。

泣くとは思わなかった。
別に曲にまつわる美しい思い出があるとかそんなことでは全然なく、そんなに涙もろいわけでもなく、まして泣けるような曲でもないのに、ポールの声とギターで涙がこぼれた。

なぜ思い出したかの謎もとけないままですが。
素晴らしいアルバムです。知ってる方はもう一度、知らない方も是非聞いてください。
ポールはやっぱり天才です。(今更なんですが。)

bandontherun.jpg
バンド・オン・ザ・ラン

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子育て中の方でも働けます

と言って、たくさん人を採用しているらしい同じフロアの会社。
別に保育施設がある訳でも、保育専門の人が雇われている訳でもない。営業に出ない人が当番制で子供を見ているだけらしい。おかげで、幼稚園や学校が休みになると、廊下がガキん子の遊び場になっている。赤ん坊はオフィス内にいるのだろうけど、ちょうど遊び盛りの子が何人も嬌声を発しながら廊下を駆け回っている。やかましいったらありゃしない。トイレも洗面所も汚し放題。夏休みなので、今日も一日大騒ぎである。一応その会社のビルなので、他の入居者は遠慮して黙っているし、ビル管理会社もなにも言わない。だからますます親も子も増長する。まったく。勘弁してくれ。

子供がいても働けるって、こんな環境に子供を放置することなのか。迷惑だし、危険。こんな繁華街のビルで、もしも連れ去られたりしたらいったい誰が責任とるのだ。知っていて働く親も、働かせる会社もどうかしている。

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高級エステに行ってきた

ちょっと早い夏休みを楽しもうということで、夫婦で都内のホテルにお泊りすることに。(「ジベル」がまだ治っていないので、温泉の大浴場にはいけないのである。)
エステが大好きなので、サロンが使えるホテルを予約してもらったら、そのホテルに入っていたのは、なんと「ゲラン・パリ」のお店だった。ゲランといえば「高級」の代名詞。化粧品売り場のカウンターにも近づけませんわ、という感じの小心者の私が、エステサロンのお客になってしまった。

で感想は、というと、これがもう素晴らしいの一言。
雰囲気も技術もまさに最高級という感じ。スタッフ全員が上品で自然な笑顔と言葉遣い。
当たり前のことだけど、今の時代これがなかなかできない。半端な研修なんかでは決して身につかないのが、この上品で的確な接客だと思う。安くて近いのでときどき使うフィットネスクラブ併設のエステなんて、ほとんどタメ口だもんね。ドアはパタンと締めるし。某「女性社長が金持ちでテレビ出まくり」のサロンだって、丁寧だけどマニュアルでやらされてます、って感じだし。
という訳で、上品に丁寧にちやほやされてセレブ気分満喫、非日常的空間でのリラックスを極めさせてくれました。
お肌の手入れについてのアドバイスも的確。普段サボり気味なのもすぐにバレてしまった。終了後は、肌は明るくなり、フェイスラインも引き締まっていた。何故か目の充血まで取れていた。自分の写真なんてほとんど撮らないのだが、今回ばかりは夫に記念写真を撮ってもらってご満悦。帰りに貰ったサンプルもとても具合が良く、今度は化粧品を買ってみようかと思っている。

ああ、癖になりそうな贅沢でした。

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幸せが欲しくても

欲張りはいけません。

manekineko.jpg
頑張る招き猫

なんか派手。
お金も宝石もいっぱい。財産いっぱい。えーと、それから~、
お客さんも大入りで、友人に恵まれて~、子孫も繁栄しますように。
家内安全、商売繁盛お願いします、って頼みすぎだから。

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