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2004/08/20

地図のない旅:佐野元春

これは、アルバム「The Sun」の中で特に気に入っている曲。
シンプルなギターリフのイントロに続く歌い出しの詞
「あてのない旅をして 
 どこにたどり着いたんだ」

にふと考え込む。いったい自分はどこにたどり着いたんだろう?長い事生きてきたのに、まだどこかに着いたなんて事、とても言えないな~、などと、ほんの一瞬、人生を想う。
そして続く歌詞は、
「さまよう君の魂 今日も」

ああ、そうか。私はさまよっていたのか。まっしぐらにどこかを目指してきたわけじゃないのだから。
魂は今日も、これからもさ迷い続けているのか、と理解する。そして、それでいいのだろう、と思う。

佐野元春は「ひとりぼっちの永遠」に絶える強さを持って、その上で共に生きようと歌う。「Alone with you」と。
ああ、大人の曲だなあと思う。大人でなければ書けなかった曲、大人でなければ判らない曲だろう。

彼がずっと以前に、「今までの君は間違いじゃない」と歌ったことを思い出した。そのときから長い時間を経て、「地図のない旅」では人間の魂はもっと孤独で、世界はもっと荒涼として描かれている。野ばらも咲いていないし、虹の橋もかかっていない。でも、このフレーズを初めて聞いた時のように感動した。大事なものはきっと今も変わっていないのだと思った。

佐野元春が語る、『THE SUN』ライナーノーツ

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