ペイチェック:フィリップ・K・ディック
フィリップ・K・ディックの作品集。同名の映画の公開に会わせて、出版済のものを改題して出したのかもしれない。(たぶん、「パーキー・パットの日々」という書名だったのでは。あいまいな記憶による想像ですが。)
ジェニングスは多額の報酬を受け取る代わりに、働いている間の記憶を消されるという契約を交わした。いざ仕事を終えて支払いを受けてみると、渡されたのはお金ではなく、わずか数個のガラクタだった。しかし、それを手配したのは、なんと自分自身だという。その上、なぜか警察にも追われる羽目に。その謎を解くため、彼は過去に何をしていたのかを探りはじめる。
ほとんど主人公の一人称で進むハードボイルドっぽい小説。派手な演出はないが、謎のアイテムがやはり面白く、先が気になってどんどん読んでしまう。「こんなんでいいんだっ?」とツッコミをいれたくなる、秀逸なオチ。この結末こそが短編小説の面白さなのだと思う。
さすがにこのままでは映画にはならないとは思うが。
ジョン・ウーの映画『ペイチェック 消された記憶』では、世界の滅亡(それも派手なヤツ)まで匂わせちゃって、膨らませ過ぎじゃないのかとも思った。男はマッチョ過ぎるし、女も強すぎる。ラストはハッピーエンドというより、能天気過ぎるし。それでも、単純に娯楽映画として面白かったかな。
(鳩も出るよ。)

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