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2004/09/13

大統領に知らせますか?:ジェフリー・アーチャー

アテネオリンピック関連のテレビなどでよく「ギリシャ料理の紹介」というのをやっていて、そこで必ず登場するのが「ムサカ」という料理だった。この「ムサカ」と聞くと思い出すのが実はこの「大統領に知らせますか」という小説だ。ギリシャ系アメリカ人の登場人物が、多忙なFBIの仕事を切り上げて、家で「ムウサカ」(訳文のまま)を食べるシーンがある。名前が珍しいのと、美味しそうなのでよく覚えている。(ナスとひき肉の料理だそうです。残念ながらまだ食べたことはないけれど。)
レシピありました。作れそうですね。

で、この作品はアーチャーの作家としての第2作目にあたる。まだ文章がこなれていないというか、伏線を張るのにも説明が過ぎるきらいはあるのだが、やはりストーリー展開には、この人の才能が感じられる。ユーモアのセンスもさすがという感じ。「FBI長官のファーストネームあて」のサイドストーリーも楽しくて、私の大好きなところである。

物語は、大統領暗殺計画の情報を得たFBIの活躍を描くもの。黒幕に上院議員がいることがわかり、暗殺計画の決行ぎりぎりまで極秘捜査を行うことに。主人公の新米捜査官は、表向きは休暇を取って、実はFBI長官の直接の指示の下、極秘で動くことになる。しかし、捜査する彼にも複数の尾行が付き、誰が敵で、誰が味方なのかも判断がつかない。その上、好きになった女性の父親も上院議員で容疑者リストの中に入っている。果たして犯人を捕らえることができるのか、大統領を守ることができるのか。最後まで、ドキドキ感が味わえる上質のサスペンス小説になっている。

この最初の版では大統領はエドワード・ケネディになっている。が、「ケインとアベル」の続編、「ロスノフスキ家の娘」を執筆後、フロレンティナ・ケインを初の女性大統領として改訂版を出している。(こちらは未読。)
ジェフリー・アーチャー、さすがに抜け目がありません。

大統領に知らせますか
新版 大統領に知らせますか?

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