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2004/09/21

痩せがまんの系譜:小松左京

時の旅人クレア ―アウトランダーを読んで、思い出した作品。
前記のクレアは200年前の過去に戻ってその時代の男と結婚する。なんかこういうのあったなあ、と思い出したのが、この小松左京の短編小説だった。

主人公の坂崎真紀子は結婚しないまま35歳になってしまった。親戚からも結婚しないと家系が絶えると言われているが、結婚したいような男には出会わない。そんな彼女のところにある日見知らぬ男が現れ、好みの男を連れてくるから何がなんでも結婚しろ、と迫る。当世風の軟弱な男を嫌った彼女は「江戸前」の男を、と注文するのだが...。

昭和30年代が舞台だから、35歳で有職で、ひとり暮らしの女性は相当、珍しかったのではないか。江戸っ子の父の元に生まれた真紀子が、100年前の侍を好きになり、子供を産むまでが描かれる。
この真紀子の家系こそが、強い克己心(=痩せがまん)を持っていたため、遠い未来において大きな功績を残すことになる重要な家系なのだった、というオチがついている。
(今気づいたが、これって「ターミネーター」のプロットと同じですね。)

軟弱な男たちばかりとなった世の行く末を案じて書かれたのかもしれない。私は真紀子のさわやかな強情さ、強さが大好きで印象に残っている作品である。

本が見つからなかったので、電子書店パピレスでテキストを購入。短編とはいえ105円だった。なんて便利で安価なこと。
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