シューレス・ジョー: W.P.キンセラ
今回のイチローの快挙で、この小説を思い出した。
2001年にイチローは大リーグで新人最多安打新記録を達成した(通算234安打)。このとき90年ぶりに記録を塗り替えたのだが、その記録保持者こそがジョー・ジャクソン、すなわちシューレス・ジョーだったのだから。
主人公レイ・キンセラは、アイオワ州で農業を営む。家には愛する妻と幼い娘。だがなかなか経営は上手く行かず、農地を手放すという話も出始めた。そんなある日、とうもろこし畑を歩く彼の耳に声が聞こえる。
「それを作れば彼はやってくる」
自分にしか聞こえない声に突き動かされ、畑をつぶして野球場をつくり始めるレイ。周囲から見れば異常な行動でしかないが、それを信じ支える妻。出来あがった球場では夢のような試合が繰り広げられるのだった…。
八百長事件で永久追放となったジョー・ジャクソンへの強い思い入れが語られ、主人公の、そして多分アメリカ人にとっての野球への愛情がひしひしと伝わってくる。亡くなった父親への想い、妻や娘への愛情が胸を打つ。「ライ麦畑でつかまえて」の作者、サリンジャーへの想いもこめられた、青春小説の傑作といえるだろう。
ところで、作者W.P.キンセラはこんな本も書いている。
マイ・フィールド・オブ・ドリームス―イチローとアメリカの物語

こちらは未読だけど、読んでみたくなった。
この目次を見るだけで、彼のイチローへの尊敬の念が伝わってくる。
アメリカ人の目からみたイチローを知るにはとてもいいのではないかと思う。
第1章 マイ・フィールド・オブ・ドリームス
第2章 ベースボール、マザー、アップルパイ
第3章 彼は魔法使いだ!
第4章 野球を見ることは想像すること
第5章 イチローの魔力
第6章 メイド・イン・ジャパン
第7章 イチローはモデスティ・謙虚だ
第8章 イチローが英語を話した!
第9章 彼は僕を幸福にしてくれる
第10章 新しいアメリカン・ヒーロー
第11章 “イチローと野茂”アイオワにきたる
☆映画『フィールド・オブ・ドリームス』の原作でもある。ケビン・コスナー主演。
映画ではサリンジャーは架空の作家に変えられているので、レイ・キンセラの名前の意味は生かせなくなっているのが残念だが、闇に浮かぶ野球場の幻想的な美しさが印象的。こちらもまた傑作だと思う。
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コメント
この映画「フィールド・オブ・ドリームス」は僕のフェイバリットムービーです。
もちろん原作も読み、ビデオも買い、サントラまで持っている始末(笑い)。
原作者のキンセラがイチローの本を出していたとは知らなかったです。さっそく買います、今日にも。
投稿 nemota | 2004/10/05 13:00
こんにちは。
私も本当に大好きな映画です。
ショーン・コネリーのお医者さんが特に良かったです。
サントラがあるのは知りませんでした(笑)。
投稿 じょえる | 2004/10/05 17:47
こんにちは。
ああ、「ムーンライト・グラハム」あれはバート・ランカスターですね。
ニッて笑うところがいいですね。
サントラは輸入盤です。見つけたときは思わず胸に抱えて(誰にもとられないように)しまいました(^^)
投稿 nemota | 2004/10/05 20:32
えっ。ずーーーーっとショーンコネリーだと信じてました。
脳内映像が出来上がっているのですが…(汗)
もう一回見ます。
いいなあサントラ。
投稿 じょえる | 2004/10/05 20:48