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2004/11/08

槇原敬之 詩集


槇原敬之 詩集
美しいメロディ。美しい歌声。その2つが、槇原敬之の音楽を感動的で、なおかつ心地良いものにしている。そして、彼の音楽の感動の要素として欠かせないもの―そう、それは彼の詞の世界である。

ありふれた会話や、見慣れた光景や、なにげない恋人のしぐさ、そんな日常的な風景を彼は題材とし、そこに自分の感情を淡々と織り込んでいく。熱く、激しい「おマエが好きだ、おマエが欲しい」的な叫びはそこにはない。私は彼の曲を文学的ラブソングと読んでいる。
あの時こうしていれば、とか、こんな風に思うのは間違っているんだろうか、とか、こんな僕でいいんだろうか、とかいつも内省を重ねながらも、なかなかうまく人生に対処できないシャイで優しい、誠実な青年。心優しいけれど、芯の強さは確かにそこにあり、そしてそれはあまり前に出過ぎない。その絶妙な「前に出ない加減」で、多くのリスナー、即ち、「ちょっとシャイで人生に迷いがちで、それでも前を向いて歩こうとする私たち」をそっと傍らで励ましてくれるのだ。

これは、そんな槇原敬之の歌詞を「詩」として読んでみてください、という本である。
散文詩のような歌詞の数々は、メロディを知らなければ、いったいどうやって曲をつけるのかと不思議に思える作品ばかり。ゆっくりと心の中で朗読してみる。(日本語がおかしいが、感覚は通じると思う。)
すると、なんだか心が穏やかに静かになってくるような気がする。

街の風景や、日常的な光景など気取りのない写真たちも詩の世界を広げている。
出て行った恋人に届かぬ虚勢を張ってみる「もう恋なんてしない」には、けげんな顔でこちらを見上げる犬の写真。まるで「やせがまんでしょう?」と言っているようだ。そんな素敵な写真も見どころの「癒しの一冊」である。
<ぺんぎん書房>

収録曲
どんなときも。
もう恋なんてしない
LOVE LETTER
彗星
太陽
遠く遠く
君の名前を呼んだ後に
世界に一つだけの花
Good Morning!
ほか全42曲

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コメント

はじめまして。
この詩集は縦書きで、「詩」という面を強く出していると聞きました。
音とリズムに任せた歌も多いこの頃ですが、伝えたい言葉を持った歌い手、やっぱり好きです。

トラックバック貼らせて頂きました。
出来立てほやほやの未熟なブログですが、一度遊びにいらしてください。(*^-^*)

投稿: ほっぺ | 2004/11/26 04:05

こんにちは。
ほんとうに素敵な詩集ですよ。
サイズも大きすぎないので、バッグに入れて
ちょっとした時間に読むのにもいいですよ。
お勧めです。

投稿: じょえる | 2004/11/27 17:18

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