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2005年2月

2005/02/27

アーサー王伝説と赤毛のアン

映画キング・アーサーを見ようと思い、ついでに今まで気になっていたアーサー王ものを2本借りた。

1本は「キャメロット
CYAMEROT
1967年というから、かれこれ40年(!)前に作られた作品。ブロードウエイの舞台だったものを映画化したようだ。素晴らしくお金のかかった豪華絢爛な正統派ミュージカル。
ただ歌に時間をとられるため、ストーリーは間延びしてしまった感が否めない。戦乱を終わらせて、平和な世の中を作ろうとするアーサー王(リチャード・ハリス)が、妻(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)と親友(フランコ・ネロ)との三角関係によって、せっかく得た平和を失ってしまうというだけのストーリーなのだが、なんと218分。映画そのものも、映画のテンポも古典的。(要するに長い。)

もう1本は「エクスカリバー
EXCALIBAR
戦乱の時代。和解したばかりの敵国の王妃にひと目惚れしたウーサー王は、魔術師マーリンの力を借りてその欲望を満たす。だがその条件は生まれてくる子供をマーリンに引き渡すことだった。
やがて赤ん坊は成長し、伝説の剣を岩から引き抜いてしまうという、「アーサー王伝説」の割と忠実な映画化。歴史物というよりは、魔術的な雰囲気が前面に出ている作品。ただ、アーサー役の俳優(ナイジェル・テリー)があまり好みじゃなかったな。剣や鎧が美しい。


で、キング・アーサー
KINGARTHUR

「アーサー王伝説」には実はこんな元ネタがあったんだ、という設定でかなりな新解釈版になっている。
なにしろアーサーはローマ軍の指揮官で、円卓の騎士たちは現地部族から人質同様に連れてこられた少年だったのだ。ランスロットなど15年もの「年期奉公」なのである。
グイネビアに至っては、ケルト人のゲリラの娘で、顔にペイントして戦っちゃうのである。
壮絶な戦いを経て、ついにブリテン島に自由と独立をもたらすという物語。なかなかの感動大作に仕上がっている。3本のうちでは私にはこれがダントツに面白かった。こんなに皆で苦労をしてくれば、最後に「王様、バンザイ!」と叫ぶ気持ちにもなるはずだ。良き指導者の物語でもある。


ところで、英米の小説には、アーサー王伝説が「当然知っているべき知識」として使われていることが多い。私が一番最初に出会ったその手の小説はあの「赤毛のアン」である。
アンが「エレーン」という姫になったつもりで、小舟で川を下って行く、という場面である。あの場面で友人達は「アーサー王とギネビアと騎士ランスロット」になって「キャメロット」で舟の到着を待つのである。
私はまだ小学生で訳がわからなかったが、なんだかロマンチックなお話だと思って気になっていた。
それ以来、アーサー王伝説的なにおいのする作品は、なんとなく気になってしまうのである。

《おまけ》
ファンが高じて赤毛のアンを自ら完訳してしまった松本侑子さんが、ホームページで詳細な解説をして下さっている。(赤毛のアンに隠された英米文学
エレーンについてはこちら
このページを見ていると、アンへの愛情が松本さんにここまでの緻密な仕事をさせたのだ、ということに感動してしまう。同じ本を読んで、同じことに感動してもその後の情熱と行動力が私などとは全然違うのでした。

ann-shakes
赤毛のアンに隠されたシェークスピアもお勧め。

ann
赤毛のアン松本侑子 訳

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2005/02/25

Honeycom.ware のビデオクリップ、MVAに入賞!

100sの「Honeycom.ware」のビデオクリップが、SPACE SHOWER TV「MUSIC VIDEO AWARDS 05(MVA 05)」「ROCK VIDEO」部門に入賞(WINNERS)したそうです。

前にも書いたのですが、(100s OZナイト)、このビデオクリップがものすごくカッコ良い出来映えで、夜景と光が美しく、そして中村君が素敵なのです。

そしてMVA入賞!
これを聞いて、すごく嬉しいです。お気に入りのものが賞という形で認められるのは、こんなに嬉しいものなんですね。

100sの皆さん、おめでとうございます。

oz

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有線放送 恐るべし

昼食に初めてのお蕎麦屋さんに入りました。
和風のお店に有りがちなお琴のBGMが流れていて、なんだかお正月のデパートみたいと思ったのですが、それがどうも「春の海」なんかではなくて、なんとなく耳馴染みのあるメロディのようなのです。大正琴らしきゆるゆるした音とリズムでアレンジも単調なため、わかりにくいのですが、落ち着いてよーく聞いてみるとこれがユーミンの『海を見ていた午後』であることがわかりました。そのつもりで聞いてみるとなんだか変な感じです。ちょっと首の後ろのあたりがむずむずするような…。その次の曲はジュディ・オングの「エーゲ海に捧ぐ」でした。うわあ。
こういうのって気にするなと言われても気になるんですよね。お蕎麦は美味しいのに、なんだか居心地悪かったです。別に音楽いらないのになあ。

あれは有線放送だったんだろうな。なんだか気になって調べてみました。
そしたら、ありましたよ。USENのたぶんこのチャンネルです。

H-21: 大正琴&筝曲ヒット歌謡

【番組紹介】によると

次々に登場するJ-POPナンバーの数々。その中のヒット曲とナツメロ曲を、USENでアレンジし、「大正琴」と「お琴」の演奏でお届けしています。最近のヒット曲やお馴染みのナツメロを、日本情緒溢れる大正琴・お琴で聴けるという非常におもしろい趣向のチャンネル。そこには、ミスマッチの心地よさが溢れます。お店でお使いになっても、個人でお聴きになっても非常に楽しい番組です。


「ミスマッチ」「 非常におもしろい趣向」と言っているので、一応ウケ狙いではあるのですね。ちょっと安心。もしも「珠玉の名演奏」等と言われたら引きますもんね。

で、このUSENさん、めちゃめちゃたくさんのチャンネルがあるようです。
中にはこんな驚くようなのもありました。

J27 心音
赤ちゃんがおかあさんの胎内で聞いていた心音。これを聴かせると赤ちゃんはぐっすり眠るそうです。

J08 ソロバン入門&読み上げ算
・「ソロピカ博士のソロバン入門」子供用のそろばん入門番組
・「読み上げ算」10口の4~5ケタの加算と加減算が4問ずつ交互に流れる中級と、10口の4~7ケタの加算と加減算が4問ずつ交互に流れる上級

J-25 ペットチャンネル
 家族の一員として生活する犬・猫達のためのメディカル・ミュ-ジック。 実験デ-タに基づいて制作・選曲されてる。


有線放送といえば、演歌のイメージばかり強いのですが、まさかこんな放送をやっているとは。
でも「心音」を一体何世帯くらいが利用しているのか、妙に気になるところではあります。

COBALT HOUR/荒井由実
cobalt-hour

曲目リスト
1.COBALT HOUR
2.卒業写真
3.花紀行
4.何もきかないで
5.ルージュの伝言
6.航海日誌
7.CHINESE SOUP
8.少しだけ片想い
9.雨のステイション
10.アフリカへ行きたい

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2005/02/24

星の秘宝を求めて:キース・ローマー

hosinohihou星の秘宝を求めて

ドタバタSFを書かせたら天下一品のキース・ローマーも一度は本格的スペースオペラを書きたかったんだろうなあ、というのがわかる作品。(ここで言う「本格的」というのはドタバタでもコメディでもないという意味。)

宇宙船で勤務中の海軍士官タールトンは、自分でも訳がわからぬまま、反逆者の汚名を着せられ、星から星へと逃亡の旅を余儀なくされる。レジスタンスの助けを借りて一度は絶対絶命の危機から逃れるが、遂には流刑の星で重労働を課せられてしまう。果たして彼は、この状況から脱出できるのか、彼が知らぬ間に掴んでしまった極秘事項とは何なのか…。

というようなあらすじで、サスペンスタッチでそれなりに読ませるのだが、ドタバタがないと本人も書きづらいのか、ストーリーが後半で力尽きてしまうような感じだ。

この作品を含め、多くのローマー作品に出てくるのが、「思っただけで物事を変えられる力」で、理論は作品ごとにいろいろと付けられているのだけど、コメディタッチの場合はその「無理矢理感」も笑える爽快感に変わるのだが、大まじめにそれをやるのはかなり難しかったのかもしれない。

おまけに主人公のタールトンが、死ぬほど酷い目に合わされているのに、復讐などは思いもよらず、レジスタンス運動にも加わらず、頑なに軍に忠誠を尽くしているのだが、その頑迷さが度を越しているように感じられ、きっと何か理由があるのはずだと思って読み進んでも答えは何もない。正しい軍人として描かれているのか、それとも単に頑固な性格という設定なのか、あるいはその両方なのか。主人公に感情移入しづらいのが、この作品の大きな弱点になってしまった。ちょっと残念。

<ハヤカワ文庫> (絶版)

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2005/02/23

タイムライン

オンラインDVDレンタル DISCAS に加入して3ヶ月目です。このサービス、私にはぴったりでしたね。週に2枚のペースで順調に映画を楽しんでおります。
どんな作品を借りているかというと、

1、以前に見て感動して、ぜひもう一度みようと思うもの。
2、公開時、話題になったけど映画館に行くほどじゃないな、と判断したもの。
3、名前だけ知っているけど見たことがない古い名作映画。

と、こんな感じの基準でレンタルリストを作っています。
お酒飲みながら、とか、時には編み物しながら、DVDで映画を見るのはなかなか良いものです。

で、タイムラインですが。(これは上の基準でいうと2に分類されるものです。)
timeline

なんじゃこりゃ。

お金はかかっているのかもしれませんが、一言でいうと脚本が稚拙です。
まず「男の方は片耳がないけど、仲良さそうなカップルの墓」が発掘されます。歴史上の謎なんだ、と力説してるんですが、見てるほうは「それはきっとあんたでしょ」とわかってしまうし。
タイムマシンが事故で壊れてしまって、でも残りは○時間しかない、って言われたら、「ああ、きっと時間ぎりぎりでかろうじて修理ができて、命からがら帰ってくるのね」とわかってしまう。
そしてまさしくその通りになる訳で。要するに先が読めてしまうので、ちっともドキドキしないのです。人物描写が全然できてないので、いろんな登場人物の行動がとても唐突に感じるんですよね。なんでそんなことするの、って感じで。

出てくるタイムマシンはたぶん昔のアメリカドラマの「タイムトンネル」のイメージだと思うのですが、ドラマ的にはタイムトンネルの方が面白かったんじゃないでしょうか。まあ、はっきりストーリーを覚えている訳ではないので想像ですが。

マイケル・クライトンの原作は未読ですが、もっと面白いような気がするぞ。
良い原作を中途半端に映画化してもったいないことをした、という匂いがすごくするんですが、どうなんでしょう。
この映画の失敗の原因を探るためにも、読んでみたくなりました。

timeline2
ハヤカワ文庫

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2005/02/22

星を継ぐもの:ジェイムス・P・ホーガン

星を継ぐもの
SF界に燦然と輝く恒星のようなこの作品も、発表されてから既に28年が過ぎた。古典ではあるけれど、その輝きは今読んでもまぶしいくらいの傑作だと思う。
月面を探査中の調査隊が、洞窟の奥に埋もれていた宇宙服を着た死体を発見する。紛れもなく人間であるその死体はしかし、5万年前のものだったのだ。いったい彼は誰で、どこから来たのか。何故、そこで死んだのか。
天才物理学者ハントはその謎に挑むことになる。

この作品ではS(サイエンス)が見事にF(フィクション)として完成されているようだ。いろいろな科学的データが提示されているのだが、どうしてもそれらがフィクションではなくて「データ」としか思えないのだ。そのデータをもとに、壮大な謎が解き明かされていく過程が丹念に描かれている。
ルナリアンと名づけられた死体とその持ち物の調査の過程も面白い。手帳の解読なんてのもあり、暗号ものの探偵小説のようなわくわく感もある。最終的には人類はどこから来たか、というテーマにまで行き着くのだが、そういう点では、どちらかと言えば歴史ミステリと言った方が、雰囲気は近いのかも知れない。。
最後に提示されたその答えに「おお、そうだったのか」と思わず納得してしまい、「あ、でも前提からフィクションだったんだ」と思い直す。そんな見事な「騙され感」がある作品。

きれいに騙してくれる小説は傑作である、と私は信じている。

<創元SF文庫> 池 央耿 訳

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読書するスポーツマンは素敵だと思う

古田ブログに、若手投手にお勧め本を紹介してあげたのに、当の本人は2ページ読んで挫折してしまって、悲しかったというお話がのっていました。

実は、私も同じような経験がありまして、私の場合は悲しかったというよりも腹が立ちましたね。
職場であるベストセラー小説の話になり、若い子が読みたいと言っていたので、たまたま私が持っていたのをあげたのですよ。ブックオフで買ったものだったし、読んだら処分しようと思っていたので、読んでくれるならそれでいいと思っていた訳ですが。で、それっきりそのことは忘れてしまっていたのですが、2年くらいたったある日、彼女のロッカーの中にその本があるのが見えてしまったんですよね。本を渡したときにそこにしまうのを見ていたのですが、どう見てもその時から手が付けられていない様子。本の上にいろんな私物が積まれていたりして。

なんだかねえ、読む気がないなら貸してくださいって言わなきゃいいのに。せめて家に持って帰るくらいすればいいのに、と思いましたよね。なんか人間が見えた気がしてそれ以来、この人は信用しないことにしています。
黙って隠しておかれるより、「2ページ読んで止めました~!!」って明るく言われる方が、気分はいいですよね。

まあ、それは置いといて、これ読んで思ったんですけど、スポーツ選手で本好きな人って、どれくらいの割合なんでしょうかね。かなり少なそうな気がするのは偏見でしょうか。

野球選手に限らず、プロになるような一流選手は若いときから練習漬けの毎日で、本に親しむような時間はないのかもしれませんが、やっぱり普通の小説が2ページも読めないっていうのは、どうかと思います。
でも、子供の頃に本を読まない人が、大人になってから急に本好きになるのは稀なことなのかもしれませんね。本を全然読まない人の方が、だんだん数が増えているような気もしますし。

最近は本を読む人と、全く読まない人の2種類にきれいに分かれるような気がします。この2つの種族の間の意思疎通はとても難しいことだと思います。


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突撃かぶと虫部隊:キース・ローマー

kabutomusibutai突撃かぶと虫部隊

地球の植民地のようになっている星に、外交官として赴任しているレティーフ。
最近なんだか、世の中が物騒になってきている。粗暴でチンピラやくざのような種族が、なぜか警察権力を与えられ、他の種族を監視しはじめたのだ。酒場で彼らに襲われ、返り討ちにしてしまったレティーフは、何時の間にかいろいろな部族を統合し、反乱軍を率いて抵抗戦争のトップに立つことになってしまう。

ストーリーはまあ、上記のようなアクションコメディ的ドタバタSFの王道を行っている。この作品の一番の特徴は主人公とヒロイン以外はみんな「虫」だということだ。とにかくほとんど全員「虫」、しかも「甲虫」。
彼らの体はキチン質ではなくて金属を含んでいてとにかく固い。そして後ろ脚の代わりに「車輪」がついているのだ。多少の怪我は治療ならぬ修理でなおり、腕や羽根は交換できてしまうのだ。(外側の羽根に装飾品を溶接するのが流行したりする。)

そういう車輪付き甲虫が大勢出てきて、戦争を繰り広げるというお話。私は虫大嫌いなのだが、この小説にでてくる金属甲虫たちはあまり気持ち悪くならなかった。むしろ種族ごとの性格の書き分けがすごく「らしく」て、楽しい小説である。

<ハヤカワ文庫> 岡部 宏之 訳

※キース・ローマー作品の例にもれず、これも絶版。

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2005/02/21

佐野元春:THE SUN TOUR FINAL

2月20日 NHKホールでのツアー最終日に行ってきた。

不思議なもので元春以外の人のライブに行くと、「どんな人が来てるんだろう」「会場はどんな雰囲気なんだろう」という感じで、ちょっとよそ者チックな気分にもなるのだが、元春ライブにいくと完璧に自分の居場所という気分になる。
ああ、またこの空間に帰ってきた、って感じかな。こここそが自分の居場所、この音楽こそが我々の糧なのだ、という奇妙な安心感があるのだ。

最終日ということで、開演前から会場はすごい盛り上がりで、まさに一触即発状態。開演時間を過ぎたころから、アンコールを待つような拍手と歓声の嵐が巻き起こっていた。

Back to the street で幕を開け、「踊れる元春クラシックス」がいっぱいの第一部。
アルバム「The SUN」の曲をたっぷり聞かせてくれる第2部。渋谷公会堂では聞けなかった「国のための準備」も、今回は演奏してくれた。もう「カッコいい」としか言い様がない。

1部、2部、どちらも素晴らしいものだった。演奏は非の打ち所がない出来だろう。THE HOBO KING BANDは日本のトップクラスのミュージシャンが集まっている、なんとも贅沢なバンドなのだ。そんなメンバーが心から楽しみながら演奏している。
ホール自体の音響も素晴らしく、前回みた渋谷公会堂では得られなかった、「美しい音に包まれる幸福感」をたっぷり味わうことができた。

アンコールでは、「昔を懐かしむためじゃなく、今を楽しむために」、昔の曲を演奏。古いファンも新しいファンも会場一体となって歌い、踊る素晴らしさは一言では表現できないくらいだ。

ファイナルのファイナルは「SOMEDAY」。「30代には30代の、50代には50代のいつかきっとがあるんじゃないかと思うんだ」と元春が言った。本当にその通りだと思う。

有名な有名なSOMEDAYのイントロのドラム。
古田たかしがそのフレーズを叩いたその時、心臓が一瞬止まって、また動き出したような気がした。
会場全体にも確かに電気が走ったと思う。

本当に幸せな数時間を過ごすことができた。こういうライブを体験すると、ずっとファンでいてよかったなあ、と思うのだ。

公式サイトによれば、

会場には堂島孝平、片寄明人、深沼元昭、藤井一彦、スキマスイッチなど元春に関連のあるミュージシャンも多数。
だったそうだ。

THE SUN

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2005/02/18

キアヌさま来日だそうです。

はい。キアヌさま好きです。

というか、マトリックスのネオが好きなのですが。

ゴールデンウィークごろ公開の「コンスタンティン」のプロモーションで、主演のキアヌ・リーブスが来日するそうです。

天国と地獄を行き来するダークヒーローという役だとか。

また神と悪魔の対決かよ! 

と、八百万の神の国の民としてはいささか食傷気味なのも事実なのですが。

このコンスタンティンのキャラをみて「地獄先生ぬーべー」みたいと思いまして。

先生の場合は「鬼の手」になるんですが、コンスタンティンの手はなんか機関銃みたいになってたような。

(それとも手にもってるだけなんだろうか?)

本編で確かめようっと。

nube


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あびる優は強盗団のボス!

これってタレントの過去の過ちというよりも犯罪者がなぜかタレントになった、という方が正しいのでしょうね。

「集団強盗で店つぶした」告白に苦情殺到(スポニチ)

しかしまあ、テレビで名前も顔も思い切りばらしてるのに、報道は「女性タレント」になってる。 すでに犯罪者扱いということですよね。

この「あびる優カミングダウト事件」は、このままいったら警察沙汰になるんじゃないでしょうか。この内容じゃ事情聴取くらいはあって当然な感じですが。

「余罪」はないんでしょうかね、この人。なんだか品のない女だと思ってたけど。これを機に、いろんな被害者が名乗り出たりしてね。

こんな過去を聞いても「意外」な感があまりしないのが痛いやね。

あびる優集団窃盗-まとめサイト

まあ、嬉々として放送した日テレも、レベル低すぎですけど。

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2005/02/17

試験結果が来ました。

12月に受験したインテリア・コーディネーター2次試験の合否通知が届いてました。

合格でした~!! 

やった~。奇跡だ~。

1次、2次とも一発合格だなんて。

試験の時、胃腸に来る風邪をひいていて(今思えばノロウイルスか?)、図面を書き上げた後に、気分が悪くなってしまい見直す暇がありませんでした。吐き気に耐えられず、時間を残して退室してしまったのです。

そのあと、トイレで本当に吐いてしまったという、辛い思い出のある試験でした。もう少し残っていれば、直せたミスに気づいたりして、悔しかったんですよね。

もし不合格だったら、来年またこんな思いをするのか~、そいつはちょっと勘弁! て感じだったんです。

そういう訳で、もう勉強しなくていいなんて、ホント嬉しい。

ああ、良かったぁ~。

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もめる大阪おばちゃんCM

もめるおばちゃんCM「大阪は詐欺被害少ないんやで」(夕刊フジ)

以前にも取り上げた(大阪ではオレオレ詐欺が成立しない)オレオレ詐欺の警告CMで、出演したおばちゃん達と大阪府の間でもめているそうだ。

想像をまじえて経緯を追うと、


おばちゃんCMのインパクトが強くテレビなどで話題に

             ↓


「みんながあんなんじゃない」と大阪の視聴者が市や府に抗議電話

             ↓

「事実確認」と「賛否両論があることを伝える」ため、府の職員が静岡県庁に出向く

             ↓

「大阪府が静岡県に抗議」と報道される

             ↓

「なんで抗議するんや」と府民はもちろん、出演者からも府に抗議殺到

             ↓

「いえ、抗議なんてつもりはなくて…むにゃむにゃ…」

てな感じですかね。

「大阪のイメージダウン」と言われてもなあ。

ダウンなのかアップなのか、良くわからない。というか、どっちでもいいのでは。

現実とは違うから、イメージっていうんだと思うんですけど。

それくらいのことは見るほうも分かってるのでは。

そんなことでわざわざ公費で2人も出張させる「無駄仕事」の方が、イメージダウンでしょう。

メールで済ませば? 

(で、もちろん日帰りしたんですよね?)

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ニフティ パソコン通信を終了へ

◎パソコン通信を終了へ=06年3月末で―ニフティ - livedoor ニュース

インターネット接続大手ニフティ(東京)は16日、ワープロ・パソコン通信サービスを2006年3月末で終了すると発表した。インターネットの普及などで利用者が急減しているため。 

ていうか、まだあったんですね~。

ワープロ・パソコン通信サービスですよ。

そうそう、ワープロでも通信できたんですよねえ。ログをフロッピーに保存したりして。

いまでは「みかか」なんて言葉も死語になりましたねえ。

うーん。感無量でございます。

ニフティさま、いえ、Nifty-Serveさま、お世話になりました。

わたくしの人生はあなた様のおかげで変わったと言っても過言ではありません。

いや、本当です。

あなたのことはいつまでも忘れません。

ありがとうございました。


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多元宇宙SOS:キース・ローマー

tagen-sos多元宇宙SOS

無数の平行世界を統治するゼロゼロ世界の中心「帝国」に住むブライオン・ベイヤードは、ある夜帝国情報局に緊急に呼び出される。訳のわからぬままに尋問に答えたブライオンだが、その後彼は火のように燃える人影を発見し、その後を追っていったが、意識を失ってしまう。目覚めてみると、建物も街も無人と化していた。そして街を侵略するゴリラのような群れ…。ブライオンの時空を駆ける決死の大活躍が始まる。

多元宇宙の帝国」(感想はこちら)の続編。
ハヤカワ文庫ではなぜかこちらが先に出版されたため、最初に読んだ時には、正直解かりにくい部分もあった。最大の謎は、主人公ブライオン・ベイヤードがなぜ生まれ故郷のこの世界ではなくて、「ゼロゼロ世界」に住んでいるかということだった。
今回書かれた順番通りに再読して、その謎も解けたし、周囲の人物像にも深みが増した。例えば「妻のバーブロ」は今作ではさらりと触れられるだけだが、前作で彼女は重要な役割を果たしているのだ。その後ふたりは結婚して幸せに暮らしているんだなあ、というのが語られなくても読者には分かるようになっている。2作を続けて読むと、作者がいろいろと粋な仕掛けをしていることに気づくのだ。
またバーブロに対する愛情、彼女が住む世界への愛情が彼を決死の大冒険に駆り立てるのだな、というところもよくわかるようになった。そういう意味では、なかなかロマンティックな作品でもある。

いろいろな次元の世界が登場するが、「ゴリラ人種」によって島流しにされてしまう牧歌的な世界が、なかなか良い感じ。美しい魔女がいたりして。この魔女もこの作品の後で幸せになっているのかも、と思わせる余韻がある作品である。

<ハヤカワ文庫> 矢野徹 訳

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2005/02/16

カラス天狗

職場中に風邪だのインフルエンザだのが蔓延しておりまして、これが学校だったら「学級閉鎖」という状態になっております。
残り少ないメンバーがみんな、新型のマスクをしておりまして。
こんな感じの人↓に囲まれております。
karasutengu

怖いです。

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2005/02/15

多元宇宙の帝国 :キース・ローマー

tagen-teikoku多元宇宙の帝国
この宇宙は1つだけではなく、膨大な数の平行世界にそれぞれの宇宙が存在し、お互いがほんの少しづつ異なっている、というのがSFではおなじみの多元宇宙である。これは、その多元宇宙を舞台にした冒険小説。やっぱりスペースオペラと言うのだろうか。宇宙船には乗らないのだけど。

代わりに乗るのが次元転移機。これを使うことによって、ひとつの宇宙から別の宇宙(ラインと称されている)へ移動が可能なのだ。数あるラインの中でこの移動技術を開発した「ゼロゼロ」ラインの世界が事実上この多くの平行世界を統治しているというのがこの物語の基本設定である。

アメリカの外交官、ブライオン・ベイヤードは、ある夜ストックホルムの路上で拉致されてしまう。奇妙な乗り物で連れてこられたのは、ゼロ・ゼロ次元にある「帝国」の首都ストックホルムだった。この中心世界は、「暗い島国2」という別のラインからの侵略攻撃を受けていたのである。その国の独裁者とうりふたつであることから、ブライオンは戦争を回避するための作戦に参加させられることになる...。

別次元の世界が、すごく未来的なものというよりは、ちょっと昔のヨーロッパ風なのが、独特の雰囲気を出している。主人公もどちらかというとジェームス・ボンド風のイメージで、まるで正統派スパイ小説のようなストーリー展開である。2転3転する主人公の運命にハラハラ、ドキドキしちゃうのである。歴史上の有名人が別のラインではどんな風になっているか、などの小技も利かせてあって、そんなところも楽しめる。

ローマー得意の娯楽SF大活劇。(得意といっても実はこれがデビュー長編らしいのだが。)
やっぱり、こういうの大好きなのである。

<ハヤカワ文庫>  矢野 徹  訳

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2005/02/14

銀河のさすらいびと:キース・ローマー

銀河のさすらいびと
失業して行き倒れ状態になってしまった青年ビリィ・デンジャーは、凍死寸前で農場のサイロに侵入し、荷物の陰で眠り込んでしまう。だが、それはサイロではなく、他の星からの宇宙船だったのだ。目を覚ました時には、地球ははるかかなた。ビリィは密航者として、否応なく宇宙船の下働きとして働くことになるのだった。


宇宙を舞台にした冒険小説を『スペース・オペラ』というらしい。ひとりの青年のそれこそ宇宙をまたにかけた冒険を描いたこの作品はまさしく良く出来たスペース・オペラである。これは1960年代に書かれたものだが、キース・ローマー得意の先の読めないスピーディな展開が、思う存分楽しめる。

実は、表紙のこの女性、なんと「レア姫」というのである。悪者に誘拐されたこの女性を救うため主人公ビリイは、長い長い苦難の旅をする。試練の年月を経て、心身ともに逞しく成長するヒーローと、お姫様の恋物語でもある。そしてお約束のハッピーエンド。おお、なんて素晴らしい。SF だけど「古き良き時代の物語」の風格をもった作品だ。

宇宙を旅して、いろいろな星でいろいろな形状をした宇宙人たちに出会う。遭難したり、奴隷になったり、お金を儲けたり。途中の港で、中古の宇宙船を手に入れて、体のでかい宇宙人を助手にして飛び立っていくあたりも、「スターウォーズ」の一場面(ハン・ソロとチューバッカ)を彷彿とさせる。

ていうか、こっちの作品の方が先にあった訳だから、もしかしたら元ネタになっているところがあるのかもしれない。どこの星にも、いろんな形のいろんな性質の宇宙人がいて、その人たち(?)がいろんな形で貿易をしている図なんてのは、やはりスターウォーズの世界だものね。

<ハヤカワ文庫> (現在絶版)

【2005/8/27 追記】

DONKEYさんのトラックバックで復刊されていることを知りました。
以前の表紙の構図を生かしてはいるけれど、微妙にいまどきのアニメ風です。


ginnganosasuraibito2


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やっぱり怪しい街頭募金

昨日放送されたTBSの報道特集、「謎の街頭募金集団の正体」によれば、街頭募金をしている団体にはやはり詐欺的なものが混じっているらしい。

番組では大阪の街頭に立ち、そろいのジャンパー姿で朝から晩まで募金活動をしている集団を追跡していた。

それによれば、ボランティアを装ってはいるが、募金を呼びかけている若者たちは「アルバイト募集」の広告で集められたもので、時給1000円で雇われているのだという。その募集広告も、試食品の配布などの名目で出されており、面接時(しかも路上)に「募金の仕事もあるよ」と言われるのだ。

彼らにはあらかじめマニュアルが渡され、決してアルバイトとは言うなとか、連絡先は教えるなとか、アルバイト同士で連絡しあうなとか、沢山の禁止事項が定められている。
経験者によれば、1人で一日に多い人だと8万~9万円は稼ぐらしい。数十人でやっていて、いったいいくらの募金が集まっているのだろうか。それが全部、誰かのフトコロに入っているのだとしたら、ものすごいボロ儲けである。

この日の取材対象になっていた首謀者らしき人物は、オオクワガタによる利殖詐欺などで数件の訴訟を抱える身で、現在は破産宣告を受けているという。もう絵に描いたような怪しい人物だった。


私自身は、以前から街頭募金のお金の行き先ってなんだか怪しいと思っていたので、街頭では絶対に募金はしないことにしているのだけど。
だいたい看板に書いてある内容がものすごく漠然としているものは信用できないのじゃないだろうか。例えばこの番組に出てきたのは「難病の子供たちのために」というものだったけど、難病って例えば何で、どんな事が彼らに必要なのかという具体的なことは何ひとつわからない。治療方法の研究、確立のために使われるのか、あるいは彼らの治療費に使われるのか、もっと他のことに使われるのか、説明がなければおかしいだろう。これに似たような募金の看板って結構あるんじゃないだろうか。

もともと疑り深い性格なので、超メジャーな募金活動である、『赤い羽根』や『緑の羽根』募金なんてのも、募金の全額が生かされているのか、という疑問を持っている。町内会で半ば強制的に集めるやり方も嫌いだし、もしかしたら莫大な経費がかかっていて、それを募金からまかなっているんじゃないかなんて、そんな風に疑いはじめるとキリがないのだけれど。

少なくとも寄付や募金をする時は、使い道を明らかにしている団体かどうか確認してからにしないと、誰かの私腹を肥やすことになりかねないということだろう。手近な募金箱にお金を入れるよりは、趣旨に賛同できる団体に個人で直接寄付をするほうがずっとすっきりして良い気がするのだが、どうだろう。

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2005/02/11

アメリカ人て。。。

うるさい。

というのが、これを見た感想です。


nimo

ファインディング・ニモ

絵も物語も綺麗で良く出来ていますけど。

魚になっても表情過多、オーバーアクションなのが、ちょいとうっとおしい。

アメリカンです。

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2005/02/09

やかましい夢

見知らぬ中年女性が2人、部屋の中で大声で話している。
内容はわからないが、とにかく声が大きいし、おばさん独特の口調だ。
(筋の通らないことを決めつけるような)

「ああ、もう、なんだって朝っぱらから人の家で騒いでるのよ! いいかげんにしてよっ」

と言おうしたら、目が覚めた。リアルな夢だったらしい。

夜中つけっぱなしにしておいたエアコンがブーンと音を立てていた。

半分眠っていた私の脳内では、

エアコンの音→うるさく不快な音→おばさんの話し声

という風な変換が行われたらしい。

おばさん達の話し声を普段からうるさいと思っているのはまちがいないのだ。

スポーツクラブのサウナも、ロッカールームもちょっとタイミングが悪いと、中高年女性の話し声と高笑いが充満し、いたたまれない空間に変貌してしまう。

素敵な喫茶店でのひとときも、あっというまにだいなしだ。

だからなるべく騒音おばさんの生息地帯には近づかないとか、やむを得ない時は時間帯をずらすとか、普段から気をつけてはいるのだけど。

夢でうなされるほどのストレスになっているとは思わなかった。

私が、もっともストレスに感じるのは「おばさんの話し声」だということだろうか。

年代でいえば自分もおばさんな訳だから、「おばさんがストレスなおばさん」てことになる。

生き辛いことこの上ないです。はい。

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2005/02/08

タイタンの妖女:カート・ヴォネガット・ジュニア

titanタイタンの妖女
「あまねく時空に存在する者」は果たして「全知全能の神」になれるのか?
これは神のような存在でありながら、神になれなかった男の悲喜劇なのかもしれない。

神とは何か、宗教とは何か、そして人類の進歩とは何か。
地球人の長い歴史には、果たして意味があったのか。そんな大命題に、ヴォネガットがまじめに取り組んで、SF的に解説し、そしてせせら笑いながら提示してくれた答え、という感じの本である。

「幸運の申し子」のような大富豪の息子、マラカイ・コンスタントは「神に近づいた男」ラムフォードの壮大な計画に利用され、その運命を弄ばれる。抵抗することすらできずに、彼は火星に行き、水星に行き、そして遥かタイタンへと旅することになる。

「旅」と一言で片付けるのは、とても心苦しいのだが、彼の苦難の道のりを私の文章力ではうまく要約することができないのだ。まるで手塚治虫の「火の鳥」を全編読んであらすじを書けといわれたときのような気分になってしまう。壮大なストーリーの中の、どんな小さなディテイルも重要な意味がある気がして、どれもこれも省いてはいけない事に思えてしまうのだ。

それでも一点だけ細かいところに触れておきたい。歌だ。
「猫のゆりかご」でも歌が効果的に使われていたが、この作品に出てくる歌もすごい。

  Rented a tent a tent, a tent;

  Rented a tent, a tent, a tent.

  Rented a tent!

  Rented a tent!

  Rented a, rented a tent.


これは火星軍の行進曲である。

火星軍というのは脳にアンテナを埋め込まれた人々、つまりは究極的に洗脳されてしまった兵士の群れなのだが、彼らの頭の中にひびく音楽はこれなのである。

これには参った。ノックアウトされた。

ドラムの乾いたテン、テン、テンという音が聞こえてくるようではないか。
この愚かで空虚な響きはどうだろう。無意味な言葉の羅列で表現される、凄まじい不気味さ。
こういうところに作者の天才ぶりを見せつけられる気がする。

(『借りちゃった、テント。 ア、テント ア、テント』 と訳されている。こちらも秀逸。)

この音に合わせて彼らは行進し、主人公は操られるまま、ある兵士を処刑する。そして、アンテナから「気をつけ!」の号令がかかると、死んだ兵士もまた「気をつけ」の姿勢をとろうとするのである。ヴォネガットが見せてくれる究極の軍隊の姿に苦笑いしながらも背筋が寒くなってしまう。

長い放浪の果てのラストも詩的で素晴らしい。掛け値なしの傑作だと思う。


☆原題は "The Sirens of Titan"

Sirens=セイレーンはギリシャ神話に出てくる3人姉妹のことで、彼女たちの美しい歌声を聞いた船乗りは気が狂ってしまい、船を遭難させてしまうという。この作品では、タイタンで美しい3人娘が呼んでいるよ、ということだろう。結果は船の難破どころではないのだけれど。

<ハヤカワ文庫> 浅倉 久志  訳

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2005/02/07

心地よい眺め:ルース レンデル

kokotiyoinagame心地よい眺め
偶然拾ったダイヤの指輪で婚約した2人は、5年後、世話をしてくれる母が死んだために結婚する。結婚指輪はその母が残したものだ。単なる成り行きとして子供が生まれるが、その子は誰からも愛情をかけられることはなかった。衣食住に不自由はなかったが、愛情だけは与えられなかったのだ。成長した彼が愛するものは「美しいもの」だけだった。

一方、幼い頃に母の殺害現場をみてしまった少女フランシーンは、継母の異常なまでの過保護でがんじがらめになっていた。19才になっても、ひとりで行動することはもちろん、自分でなにかを決めることさえも許されていなかった。

この2人がある日出会って、恋に落ちて…という物語なのだが、これが最後まですごい緊迫感を保ち続けるのだ。
どんな形であれ、最後には破滅に至るのだろう、というのがわかるようにはなっているのだが、それでもストーリーを追うのを止めることができない。
常に手を変え品を変えた新しい「不安」が付き纏ってくるからだろうか。
それは部屋を占領する家具であったり、叔父であったり、トランクの中の死体であったり、隣人であったり、また狂気じみた継母であったりするのだけれど。この「苦境」をどうやって切りぬけるのか、のドキドキ感が絶え間なく続くのである。

また印象深いのが、テディの両親や叔父の人物設定だ。なんというか、あきれるくらいに極端だ。しかも、イギリスには本当にこんな人達がいるんだろうか、と思えるくらいの説得力がある。
行くところまで行ってしまった階級社会の底辺ということなのだろうか。妊娠しても医者にもかからず、栄養の知識も喫煙の害の知識もない。
「破水しても煙草を吸い続ける妻と、その横でテレビを見続ける夫」という描写には、そんなことありえない、と思いつつも、奇妙なリアリティがある。殺伐としたニュースばかり続く昨今、日本でもこんな人達が現実に出てくるのかもしれないという気もして、なんだか妙に怖いのである。

ラストもまた美しく、お見事としかいいようがない。「ゴシック・ホラー的なハッピーエンド」なのかも知れない。

<ハヤカワ・ポケット・ミステリ> 茅 律子 (翻訳)

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2005/02/06

風邪なので読書

先週から風邪を引き込み、会社2日間休み&早退1日。
もらった薬飲んでも、咳がとまらず、昨日また病院にいったら「軽い気管支炎」だと。

「今年の風邪は咳が長いんですよ。一ヶ月くらい続く人もいます。」などと慰めにならないことを言われ、また別の薬をもらって帰りました。


熱がないし、咳が苦しいので、横になっても眠れない。しょうがないので買ってあった本を端から読破しています。

いやあ、面白い本にあたっちゃうと、余計に眠れないです。
いいんだか、わるいんだか。

今回寝床で読んだ本

○すべて辛抱 /上・下  半村良

○かかし長屋 /半村良

○タイタンの妖女 /カート・ヴォネガット・ジュニア

○心地よい眺め /ルース・レンデル

○占いの力 /鈴木淳史


レンデル女史、最高です。この作品、5つ星です。

カート・ヴォネガットもすごいです。参りました。

風邪なおったら、ちゃんとエントリあげよう。

(と、思う。ゲホゲホ)

 


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しめて下さい

なんか古田のブログのおっかけみたいですけど。

古田敦也公式ブログ-すぽると
「すぽると」もちろん見ましたよ。
やけににこにこご機嫌だ、と思っていたら、ブログのネタさがしも兼ねていたのですね。

いやあ、この人すごいわ。やっぱり。
観察力がある。センスがある。
観客を楽しませることを心得ているんでしょうね。
ブログの観客(?)もきっちり喜ばせてくれます。

シーズン始まったら、いったいどんな裏話が聞けることやら。

今から楽しみです。

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2005/02/04

講談 碑夜十郎 :半村 良

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講談 碑夜十郎〈上〉
講談 碑夜十郎〈下〉

半村良得意のSFテイストの時代小説。
「講談」と名づけただけあって、時代背景やら風俗やら有名な人物やらの解説が必要な場面になると、作者自らが講釈師よろしく顔を出してきて、詳しく説明をしてくれる。
天保六花撰と言われても、講談や歌舞伎に縁遠くピンとこない身にしてみれば、とても解かりやすく、楽しい娯楽読み物になっている。

女盗賊のおきぬはある晩、素裸で昏倒している男を助け、家に連れ帰る。この美男子にひと目ぼれしてしまったおきぬは、親身に世話をするが、目覚めた男は記憶を失っており、自分の名前すら思い出せない。
名無しでは不便ということで、碑夜十郎と名づけられた男は、剣の達人でもあった。謎の男夜十郎と河内山宗俊はじめ講談の登場人物が、悪事はびこる天保の世の中で繰り広げる大活躍。

悪代官ならぬ、権力を嵩に着る武士や悪徳商人を、知恵と力でやっつけていく痛快時代劇。
後半、夜十郎が記憶を取り戻すあたりからSF色が強まり、謎の男「巨人様」に「長島茂雄」と書いた手紙を届けるエピソードなど、思わずニヤリとさせられる。

夜十郎が発見された場所にあった石碑は『2001年宇宙の旅』のモノリスをイメージしたものかもしれない。
これについての謎解きがあるはずと思っていたが、なぜか全く言及されないまま終わってしまったのはご愛嬌か。

私は未見なのだが、これもNHKでドラマ化されていたとか。
主演は阿部寛だったようだ。見たかったな。

NHK金曜時代劇「天晴れ夜十郎」

<集英社文庫>

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山ちゃんて誰?

@niftyの瞬!ワードというサービスを使っています。
これは今一番検索されている言葉をランキング表示してくれるものなのですが。
たいてい上位は人名で、全然しらない女の子(アイドル?)が多い気がします。

ところが今朝の一位は「世界の山ちゃん」でした。
いったい誰のこと?スポーツ選手かな?と思ってクリックしたらこれでした。

世界の山ちゃん

名古屋のお店で「世界の」って名乗ってしまうところがスゴイですね。

手羽先おいしそう。

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2005/02/02

また帽子

0202cap

娘のリクエストで「おさげつき」を作りました。

思ったよりも可愛くできたかな。


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