突撃かぶと虫部隊:キース・ローマー
地球の植民地のようになっている星に、外交官として赴任しているレティーフ。
最近なんだか、世の中が物騒になってきている。粗暴でチンピラやくざのような種族が、なぜか警察権力を与えられ、他の種族を監視しはじめたのだ。酒場で彼らに襲われ、返り討ちにしてしまったレティーフは、何時の間にかいろいろな部族を統合し、反乱軍を率いて抵抗戦争のトップに立つことになってしまう。
ストーリーはまあ、上記のようなアクションコメディ的ドタバタSFの王道を行っている。この作品の一番の特徴は主人公とヒロイン以外はみんな「虫」だということだ。とにかくほとんど全員「虫」、しかも「甲虫」。
彼らの体はキチン質ではなくて金属を含んでいてとにかく固い。そして後ろ脚の代わりに「車輪」がついているのだ。多少の怪我は治療ならぬ修理でなおり、腕や羽根は交換できてしまうのだ。(外側の羽根に装飾品を溶接するのが流行したりする。)
そういう車輪付き甲虫が大勢出てきて、戦争を繰り広げるというお話。私は虫大嫌いなのだが、この小説にでてくる金属甲虫たちはあまり気持ち悪くならなかった。むしろ種族ごとの性格の書き分けがすごく「らしく」て、楽しい小説である。
<ハヤカワ文庫> 岡部 宏之 訳
※キース・ローマー作品の例にもれず、これも絶版。
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