ジョー、満月の島へ行く
ジョー、満月の島へ行く
これ、たぶん傑作でも名作でもないんです。映画としての評価は低いと思うんです。ストーリーは適当だし、セットもチープです。感動ポイントもあまりないんです。
でも、でも、好きなんですよねえ、これ。なんだか奇妙な魅力があるのです。
オープニングでソウルフルな曲が流れ、労働者の群れがゾンビの行進のように、稲妻型(その会社のマークなんです)の道を会社へと進んで行きます。ちょっと終末物のSFっぽい感じなんですが、ここがなんだかかっこいいのです。
余命半年と言われたトム・ハンクスが、お医者さんのオフィスのあるビルから出てくるところ。画面ほとんど全部が建物の壁。赤っぽいレンガ色です。左端の小さなドア。右端に白い車。大きな犬を連れた奥さんが通ります。この絵の構図なんかが、とても好きなんです。
脇役もいい味を出してます。
買物のアドバイスをしてくれるリムジンの運転手さん。洋服は人を表わすものだから、どんな人か知らなければ服は選べないといいます。
メグ・ライアンは3役やってます。ちょっと苦しいけど。
どんな旅行に行くか、どのくらいの期間行くのかと聞いてから、大きな大きなトランクを薦めるかばん屋さん。その大きな大きなトランクをトムは4つも買うのです。
これもしかしたら、トランクが主役の映画なのかも知れません。
中途半端にロケをやってますが、「全編書き割り」に徹してもらった方が良かったかもしれません。南の島にはモスラがいそうなんだもの。
この映画の監督はジョン・パトリック・シャンリー 。この人は「月の輝く夜に」の脚本家だそうです。(アカデミー賞の脚本賞を取っています。)
前にも書いたのですが「月の輝く夜に」も、すごく大好きな訳で、この監督さんと私は波長が合うのかもしれません。(て、この2本しか見てないけど。)
音楽をジョルジュ・ドルリューが担当しています。素晴らしいです。
(サントラ欲しいけど見つけられない。)
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