影に歌えば:タニス・リー
影に歌えば
タニス・リーの絶版本の中でも入手困難な部類らしい。アマゾンに出品されていたので思い切って買ってしまった。(文庫にしてはとってもいいお値段。)
リー版「ロミオとジュリエット」と聞いていたが、よくあるストーリーだけをもらって翻案したものかと思っていた。
実際読んでみるとそうではなく、作品まるごとでシェークスピアに挑んだような感じである。
登場人物(ロミュラーンとユーレッタ)も、舞台装置も、ストーリーもシェークスピア風でありながら、実はどこまでもリーの創作世界なのが、お見事としかいいようがない。原作では「死んだように見える薬」をくれるはずのお坊さんが、魔法使い風でなんだかすごく妖しかったりなど、あちこちに魔法っぽい雰囲気が感じられるのもなかなか楽しいのである。
長い長いストーリーだが、私はこの作品のラストがとても好き。もとは「悲劇」なのだが、やはり若者の物語の最後には「希望」が似合うのだと思う。
<ハヤカワ文庫>井辻 朱美 訳
ついでですが、
とにかく映像が美しかった。
水槽ごしに恋をする二人のシーンは後世に残る名シーンか。
レオナルド・ディカプリオ主演
バズ・ラーマン監督
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