犬は勘定にいれません:コニー・ウィリス
あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
もうのっけから???の連続。瓦礫のなかで「女王陛下の消防隊」になりすまそうとしている主人公たち。
なんで?
『鳥株』? なんじゃそりゃ?
君たちは誰で、そこはどこで、なにをしてるのか?
そしてそこはいつの時代なの?
てな感じのクエスチョンマークの嵐が巻き起こるプロローグが秀逸。表紙の絵からはあまり想像できないような、本格SF空間(しかもユーモアたっぷり)に連れて行ってくれます。
自分の意思があるんだかないんだか、逆らう気力も体力も奪われて、時のかなたへ行ったり来たり、重度の「タイムラグ」と睡眠不足と恋心でよれよれの主人公、ネッドが魅力的なんだなあ。
彼がひと目ぼれしてしまう瞬間の描写がすごく良い。
不吉な沈黙につづいてドアが開き、そしてそこに、これまでの人生で見た中でもっとも美しい生きものが顕現した。
おお、ネッド頑張れ~!! と、つい応援したくなってしまうじゃありませんか。
もともと興味があるということもあるのですが、ヴィクトリア時代の人々も風俗も面白いです。(「お花の形のペン拭き」欲しい!)
ひらひらふりふりのドレスが大好きなお嬢様のくどくどした日記では、モンゴメリーの小説を思いだしたりして、個人的にツボでした。(「エミリーはのぼる」とかね。)
結局、ネッドが大活躍したのかしないのかわからないうちに事件は一応解決を見るのですが、最後の方の彼は、やっぱり少し成長して男らしくなったように思えるのです。
ああ、面白かった。
「オックスフォード大学史学部シリーズ」の第2弾、だそうです。
じゃあ第一弾も買うしかない、かな?(ドゥームズデイ・ブック)
<早川書房>
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コメント
ジェローム・K・ジェローム「ボートの三人男」もお薦めです。途中ですれ違ったりするんですよね。笑。
僕的コニー・ウィリスランキングは「航路」>「ドゥ−ムズデイ・ブック」>「犬は勘定に入れません」です。昔のいろいろは既読ですがあまり記憶に残っていません。
投稿 hasyos | 2005/04/20 09:21
こんにちは。
やっぱり「ボートの3人男」は読んでおいたほうが、もっと楽しめた気がします。これから読んでみようと思います。
ああ、やっぱり「航路」の方が得点高いですか。書評をみた限りでは、こっちの方が私好みの気がしますので、これも今後の読書予定リストに入れておきます。。。
投稿 じょえる | 2005/04/21 21:10
TBありがとうございます。
←のリスト見ていると、SFがお好きなのですか?
indi-bookも好きです。
それより、翻訳ものが、indi-bookは大好きです。
お互いこれからも、TBし合いそうですね、、
宜しくおねがいします。
それでは、、。
投稿 indi-book | 2005/07/19 20:02
こんにちは。
そうなんです。SF大好きなんです。
翻訳小説大好きなんです。
indi-bookさんの読書リストにとっても親しみを感じました!
こちらこそよろしくお願いします。
投稿 じょえる | 2005/07/19 21:50