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2005/11/07

残り時間を思う---黄昏流星群

4091842615-tasogareたまたま休日に出かけた漫画喫茶で手に取った本。ずっと以前はビッグコミック系の漫画雑誌を欠かさず読んでいた時代もあったのだが、今は全く読まなくなってしまった。
それでも「人間交差点」に感動した記憶から、この「黄昏流星群」を手に取った。
中年男女の最後の輝きを「黄昏流星群」と名づけたのだと言う。

第一巻は中年男女の偶然の出会いと恋愛を描いた作品。家族としっくりいかず、結局はすべてを失ってしまう中年男性が、最後の恋の相手と人生を一からはじめるというストーリー。
やっぱり男性の視点というか、一生懸命働いているのに妻も娘も自分のことばかり、という状況をやや被害者的に描いているのが気になるけれど、(もちろんそんな家族になってしまった責任は彼にもあるのだから)、いろいろな人生経験を積んだふたりの恋愛は、美しいところも汚いところも、それなりに共感できるものなのである。

というようなちょっと冷めた感想を抱きつつ読んでいたら、最後のコマで不意に泣きそうになった。
そこには幸せそうな二人の絵に「平均寿命まで、あと三十●年」と書かれていたのだ。もしかしたら、あと「30年もあるよ」という意味だったのかも知れないのだが、登場人物たちに近い年齢の私は、そのあまりの短さになんだか愕然としたのである。

30余年を長いと感じるか、短いと感じるかは人によって違うのだろうが、私自身は人生のかなり長い年月を無駄使いしてしまったという意識がとても強くて、その分をやり直したいと思っている。そして、もしかしたらやればできるかな、とも思っているのだけど。
「実はそんな時間は残ってないよ」と断言されてしまった気がしたのだ。そんなに少ない時間で、しかも今ですら仕事だけで手いっぱいの毎日で、気がついたら残り時間なんてほんの数えるほどなんじゃないか、と思うとなんだか切ないのだ。

別に燃えるような恋なんかしなくていいんだけど、せめて短い残り時間、「嫌なことは嫌」と言って暮らしたいものだと思います。はい。     

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