« 2005年12月 | トップページ | 2006年2月 »

2006年1月

2006/01/31

オリバー・ツイスト:チャールズ・ディケンズ

oliverオリバー・ツイスト
映画の予告を見て、面白そうだなあと思うとつい原作本を買ってしまう。
先にストーリーがわかっているなんてつまらないと思われる方も多いと思うが、私の場合「どんな風に映画化されているか」への興味があって、先に原作を読んだ方が映画も楽しめるような気がするのだ。

で、オリバーツイストなのである。

続きを読む "オリバー・ツイスト:チャールズ・ディケンズ"

| | コメント (3) | トラックバック (1)

2006/01/30

虎よ、虎よ!:アルフレッド・ベスター

虎よ、虎よ!
難破した船に1人生き残って救助を待っているとしよう。水も食料も尽き、運命はやはり自分を見放したか、と諦めたその時、こちらに向かってくる船の姿が。
必死で合図をし、相手も明らかに気が付いてくれたようだ。さあ僅かな荷物をまとめて救出を待つとするか。終わってみれば長いような短いような...「おい、何だと、何でUターンしてるんだ、助けてくれるんじゃないのか。おい、待て、こら、俺を見捨てるんかーーー!!」
というような目にあったら、どうするだろうか。
この小説の主人公は宇宙でこんな目に会う。そして、その「宇宙船」に復讐を誓うのだ。そして復讐のための野獣と化した男の、宇宙を股に掛けた大冒険が始まるのだった。

これももう50年も前の作品なんだとか。主人公の筋が通っているようで通っていない無茶苦茶な論理が代表するように、全編凄まじいパワーでストーリーが転がされていく。終盤はなんだか哲学的でもあり、前衛的でもある。古典SFの傑作と言われているが、私には正直、アクが強すぎる気がする。あまりマッチョすぎる男はどうもいかん。(て、そういう事じゃないか。)

テレポーテーション「ジョウント」が移動手段となった社会がどうなるのか、というテーマの方が個人的には面白かった。

あのスティーブン・キングも「ジョウント」という短編を書いている。(神々のワードプロセッサに収録。)テレポーテーションの発見から実用化までが、これからジョウントで旅行をする家族の話と並行して語られるのだが、その臨場感といい、恐ろしい結末といい、キングらしい面白い小説で私は大好きだ。
その中でちゃんとこの「虎よ、虎よ」という作品のことが語られている。キングによるベスターへのオマージュと考えていいのだろう。
また筒井康隆の「旅のラゴス 」にもテレポーテーションで移動するためのポイントをあちこちに作ってそこを目標にする場面がある。この小説の「ジョウント台」と同様の仕組みである。ジョウントはSF作家たちの遺伝子の中に組み込まれてしまったのかもしれない。
やはりそれだけ偉大な作品ということなのだろう。

<ハヤカワ文庫> (絶版のようです。)

関連記事
神々のワードプロセッサ
旅のラゴス

人気ブログランキング←クリックでじょえるが調子に乗ります(?)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/27

ああ息子:西原理恵子

aamusukoああ息子

面白いです。

西原氏ご本人の息子さんが(誇張はあるのだろうが)、相当なおバカ&ハチャメチャぶりらしいのだが、連載の読者に「息子”異次元”体験」を募集したところ、全国の母親達から悲鳴のようなエピソードが集まった。その中でも強烈なものばかりを選りすぐって載せてある。

私も それなりに子育ての苦労はしてきたつもりだが、娘2人を育てるのと暴走する男の子達を育てるのでは、まるっきり世界が違っているのだろう。とにかく物理的、肉体的に大変そうだ。
ベランダから飛ぼうとするとか、コインロッカーに全身入ろうとするとか、床にサラダオイル撒いて滑って喜ぶとか、悪意がないイタズラの激しさに抱腹絶倒である。

また、1ヶ月に消費する米70キロ、牛乳を10数本まとめ買いして店員に「何が飲むんですか?」と聞かれたなんていう話は、月に米10キロでも残ってしまう家庭の主婦にはネタとしか思えないのだが、やっぱり本当の話なのだ。

「ああ男と女は生まれた時から別の生き物なのね」と激しく実感させてくれる本なのである。

<毎日新聞社>

人気ブログランキング←クリックでじょえるが調子に乗ります(?)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

風来のシレンDS版

3D酔いのためドラクエ8ができなかったことからゲーム引退を決めた私ですが、「風来のシレン」だけは心残りで仕方がなかったのです。最近は娘たちの「どうぶつの森」をのぞき見しながら、「DSでシレンができたらなあ」、と夢想していました。

そしたら、すでに発売は決まっているのだとか。
昨年9月にすでにこんなニュースがあったのですね。

セガ、チュンと業務提携『風来のシレン』がDSに登場

アマゾンでは発売未確定のままですが、すでに商品の予約の予約くらいのレベルになっています。
不思議のダンジョン 風来のシレンDS(仮称)

やっぱり買おうっと。

他のゲームができなくてもシレンだけはやめられない。この奥の深さといったら底なし沼のようで、はまったら最後、抜けられない麻薬のような魅力があるのです。

ちなみに私はシレンを愛するあまりこんなぬいぐるみまで作ったことがあります。

青マムルと赤マムル
mamuru1

ちなみにモデルはこのコ。
monchara11

チュンソフト


| | コメント (2) | トラックバック (0)

いつの間にか20万

ぼんやりしているうちに、アクセスカウンターが20万を超えていました。
こんな場末のブログに来てくださる皆様、ありがとうございました。
なんやかんやで一年半、止めずに続いています。

たくさんの人にブックマークされたりとか、話題のブログとして取り上げられたりとか、そんなことには絶対にならない自信はありますが、好きなことばかり書いてうだうだと続けていく自信もつきました。

特に世の中のためにはなりませんが、まあ害にもならないと思いますので、今後とも皆様よろしくお願いいたしますです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/23

映画をめぐるあれこれ。

映画に関連する記事のリストです。

本をメインにしようと思っていたのですが、気がついてみればずいぶんたくさんの映画関連の記事を書いていることに気づきました。本と同じようにリストにしてサイドバーにしてみたのですが、50本を超えていて一覧性に問題ありなので、1エントリ作ることにしました。ご活用お願いします。
しかし意外にたくさん見ているのに自分でも驚きます。見ただけで書いてないのもたっくさんあるしなあ。


タイトルから記事にリンクします。

レビュー
しゃべれどもしゃべれども
フラガール
キンキーブーツ
サマータイムマシン・ブルース
ゆれる
時をかける少女
M:i:III
カサノバ
かもめ食堂
プロデューサーズ
ステップフォード・ワイフ
ショコラ
アイランド
ウェールズの山
コーラス
シークレットウインドウ
ギャラクシー★クエスト
ぼくの国、パパの国
ALWAYS-三丁目の夕日
番頭はんと丁稚どん祭り
ヤング・アインシュタイン
映画『電車男』と『(ハル)』
スター・ウォーズ エピソード III シスの復讐
セレンディピティ
オペレッタ狸御殿
フォーチューン クッキー
パンチライン
Shall we Dance? -- リメイクとオリジナル
マネーピット
アマデウス
ジョー、満月の島へ行く
ビヨンド the シー
愛と青春の旅だち
アーサー王伝説と赤毛のアン
タイムライン
ファインディング・ニモ
エバー・アフター
月の輝く夜に
ターミナル
ウォー・ゲーム
(ハル)
ビューティフル・マインド
リトルダンサー
ペイチェック スパイダーマン2
ハリーポッターとアズカバンの囚人


原作本がらみの記事

蝉しぐれ
風にのってきたメアリー・ポピンズ
戦国自衛隊
陰陽師
世界をだました男
グリーンマイル シューレス・ジョー
ロケットボーイズ

その他 ちょっとした映画ネタなど
かもめ食堂がCMの舞台に!
「どろろ」が映画化されていた
"L"の壁紙
リメイク多いなあ
デス・ノート実写映画化?
映画館がお茶の間化する憂鬱。
ウィーズリー兄弟 来日
番頭はんと丁稚どん
アメリカ人が作った「Shall we ダンス?」
キアヌさま来日だそうです。
デビルマン

「ダ・ヴィンチ・コード」主演は
ゴーストシャウト
一度言われてみたい言葉
Shall we Dance?
「生きる」ハリウッド版リメーク
オペレッタ狸御殿
ピンポン


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/22

ギャラクシー★クエスト

galaxyquestギャラクシー★クエスト
カルト的人気を誇るSFテレビドラマ「ギャラクシー★クエスト」。すでに20年前に放送は終了しているのだが、出演していた俳優たちはその過去の栄光のみで生活を立てているのだった。そんなある日奇妙なコスプレをしたファンが、「艦長」に助けを求めに現れる。彼らは「ギャラクシー★クエスト」を歴史ドキュメンタリーと思い込んでいる本物の宇宙人だったのだ。

豪華な顔ぶれで作られたSFコメディの傑作。
アメリカでの「スタートレック」の人気は実際こんな風らしいし、もしかしたら俳優さんたちもこんな風な生活をしているのかな、とも思える。ミスタースポックは最後までミスタースポックだったもんなあ。

ハリポタ映画版でスネイプ先生を演じているイギリスの名優アラン・リックマンがトカゲ頭の異星人を演じているのが面白い。機嫌が悪くなると「パブに言って飲んでくる」などと言うのがたまらなく可笑しい。

クライマックスで絶体絶命の危機を救うのがファンのオタク少年達というのがまた面白い。宇宙船の内部のことならとにかく何でも知っているのだから。これを見ると思わず「オタクばんざい」と叫びたくなってしまうのだが。

とにかく自分の中のオタクごころを刺激する映画ではあります。

公式サイト ギャラクシー★クエスト


| | コメント (0) | トラックバック (0)

デス・ノート実写映画化?

という噂をネット上で見かけたのですが、本当なんでしょうか。こことか。

最近はあまり漫画読みませんが、デス・ノートは別格ですからね。こんだけ複雑な話、子供にわかるのか?いやわかんねーだろーな、というものすごく頭のいい人たちの頭脳戦争の話ですからね。
私もときどきページを繰るのをやめて、「あれがああなって、これがこうなって、そうするとこれがああなるから~」としばし考えてしまうようなストーリーです。

いつものことながら、原作面白いと映画化は楽しみ半分、不安半分です。

主役は藤原竜也らしい(これも噂)。
本当だったら、やっぱり子供の付き添いのふりして見に行っちゃうかも(笑)

1/23 追記
本日発売の少年ジャンプで正式発表になってました。
出演者情報はまだなかったです。

dethnoteDEATH NOTE(1)
大場 つぐみ
小畑 健

| | コメント (0) | トラックバック (0)

落語はいいねえ。

またまた行って来ました。
ぽっどきゃすてぃんぐ落語 にふ亭

降り続く雪の中、大森のニフティ本社まで出かけたのですが、寒くても行って良かった。
ポッドキャスティング用なので、一話一話をじっくりとロングバージョンでやってくれます。寄席ではカットされてしまうところや、長い噺なんかもきちんと聞くことができます。みなさん力の入った高座でした。

鈴々舎わか馬さんが演った「ねずみ」がよかった。
名工左甚五郎の噺なのだが、本では読んだことがあるが全編聞いたのはこれが初めて。
「名人の芸術には心の美しさがこもっているに違いない、だからこそ人の心を打つのだ」という庶民の気持ちが現れているようなお話。ある意味、文学的でもあります。

楽しい時間を過ごせました。ニフティさんありがとうございました。

※前の記事「久しぶりにナマ落語を見た

出演者
古今亭章五(前座)
春風亭一之輔 「くしゃみ講釈」
古今亭志ん太 (タイトル知らない...)
鈴々舎わか馬 「ねずみ」
柳家さん光  「粗忽の釘」

1/23追記
春風亭一之輔 さんのブログを発見。落語家さんもブログの時代です。すばらしい。
いちのすけえん


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/17

猫公爵

ってなんだかファンタジー小説のようですが、これです。
060115_12080001


あとこんなのも。「まごころ弁当」

060115_12070001

面白いからつい買ってしまったけど。
こういうのって、猫的にはどうなんだろうか。
謎。

ちなみに、うちの猫はあまり感激してくれなかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/16

だれも猫には気づかない:アン・マキャフリー

daremoだれも猫には気づかない
時々「お話」が読みたくなります。
「昔々あるところに~」ですね。
そんな気分の時に買った本です。

王様とお姫様と賢い猫のお話。

隣の国の悪い王様を相手に戦うことになってしまった、ちょっと頼りない王様が主人公です。恋愛あり、知能戦ありでなかなか楽しめます。お利巧な猫ちゃんもかわいい。
すぐに読み終わってしまいますが、頭が疲れてしまった時にはこういう本も楽しいものです。

同時に買ったこちらもなかなか。心あたたまる小さなお話です。
tenyori
天より授かりしもの

<創元推理文庫>

人気ブログランキング←クリックでじょえるが調子に乗ります(?)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/15

ローズウォーターさん、あなたに神のお恵みを:カート・ヴォネガット・ジュニア

rosewater大富豪の跡取り息子エリオット・ローズウォーターは、戦争中に負った心の傷をきっかけに恵まれない人々に愛とお金を与えようとする。それも限りなくたくさんの愛とお金である。要するに彼の持つ全てを与えようとするのだ。

その行為により彼は父親の信頼を失い、妻は精神に異常をきたす。ついには、彼の博愛的行為が精神異常の証拠であるとして、莫大な財産の相続権を奪おうとする輩が現れるのだった。

ヴォネガットの描く究極の愛と優しさの物語。鋭い皮肉は優しさの影に隠されてはいるが、鋭さは変わらず。とことん人を愛することは、やはり狂気と言われても仕方が無いのだろうか。

「僕は芸術家になろうと思う。」
「芸術家?」
「僕はこの見捨てられたアメリカ人たちを愛して行きたい。 たとえ彼らが役立たずでなんの魅力もなくてもね。
それが僕の芸術ってわけさ。」

優しく愛すべきエリオットの運命を思うと可哀想になってしまうが、それでも最後は、「やったね、エリオット」と拍手を送りたくなる。
切なくて、哀しくて、そして爽やかな小説だ。

このエリオット・ローズウォーターは「スローターハウス5」にSF本の収集家(そしてちょっとオカしくて、すごく優しい)として登場してくる。そのSF作家も登場するし、財閥の名前に「ラムフォード」(タイタンの妖女)も登場する。いろんな作品に登場人物がクロスオーバーしているようだ。こういう仕掛けが、ヴォネガットマニアを作り出す一因でもあるのだろう。

サイドストーリーが構築しやすい作品は熱狂的なマニアを呼ぶのである。
スターウォーズしかり、マトリックスしかり。
そしてヴォネガットの小説のように、作品の間に共通の人物や場所が出てくるもの。
スティーヴン・キングなんかもこのクチだろう。人物相関図とか、街の年代記とか、つい作りたくなるのもなんだかわかる気がするのである。(私自身は未だやったことはないが。)

<ハヤカワ文庫>

人気ブログランキング←クリックでじょえるが調子に乗ります(?)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

佐野元春ライブ『星の下 路の上』

行って来ました。久しぶりのライブ。
佐野元春 & HKB コンサートツアー 2006「星の下 路の上」

江戸川文化センターというはじめての場所で、おまけに真冬のどしゃぶりの雨。
たどりつくのがちょっと大変。

今まではすごく前の方の席が多かったので、今回は3階席になり景色が違って逆に新鮮だった。

3時間ぶっ通し。ジャズ風プレイをはさんで後半は「これでもかこれでもかこれでもか」風ロックの嵐。
佐野さんすごい。バンドは演奏うますぎるくらいにうまい。

体力が戻ったというより、パワーを増したような。トレーニングをされたのでしょうかね。
一時はどうなるかと心配をしていたのも嘘のようです。

会場で配られたパンフに有楽町で逢いましょうと書いてありました(笑)

ファイナル公演が有楽町の国際フォーラムなんですね。

チケットとらなくちゃ。


| | コメント (1) | トラックバック (3)

2006/01/13

ネームオフ

最近購入したこれが結構便利。
DMなんかの名前や住所だけが消せる。
なかなかのアイデアと思っていたら、やっぱりグッドデザイン賞を受賞していたようだ。

シュレッダーが面倒でDMを溜めている方、是非。


ネームオフ NB
ネームオフ 【東急ハンズ通販倶楽部】

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/01/10

猫にかまけて:町田康

4062126745猫にかまけて

猫が好きだ。
猫が好きなだけじゃなくて、「猫が好きな人」も好きだ。
猫大好きなの、と言われるとなんだかすぐに親しくなれるような気がする。

しかし、考えてみたら「俺、猫大好きで、猫がいないと生きられない」という男性にはあったことがなかった。いや、実はいたのかもしれないが、そこまでの会話をする仲にならなかったのだろうか。

この本を読んで、猫が好きな男っていいなあ、と素直に思った。

わがままに君臨する女王様のような猫、不敵な笑みを浮かべるチンピラやくざな猫、病気のデパートのような状態でも、猫じゃらしで遊びたがる猫。そして、彼らを看取る町田さんと奥さん。そこにあるのはやっぱり家族の姿と言ってもいいだろうと思う。

町田康と猫との関わりは、半端な親子の関係よりもっと濃密だ。

珠玉のエッセイなんてカビが生えた言葉は使いたくないのだが、これは「猫好き」と「猫好きな人間好き」にとっては、まるで宝石のような輝きを放っている本だと思う。

<講談社>

人気ブログランキング←クリックでじょえるが調子に乗ります(?)


| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006/01/09

運命の三人:スティーヴン・キング

4102193405ダークタワー2 運命の三人
ガンスリンガーに続く第2巻。

前巻の「夕陽のガンマン(笑)」が聖書に言う「荒野」での対決を経て見知らぬ海岸に着いたところからストーリーが始まる。

ファンタジーの王道、「旅の仲間を集める」のがメインのストーリーなのだが、召集されるそれぞれのメンバーの癖のあること。それぞれの人生が、微に入り細に入り語られるのだが、これまたキングの真骨頂というべきだろう。

そして、仲間を発見して連れてくる方法がまた面白い。異世界と現実世界を繋ぐのは、キング的には大発明でも日本人なら誰でも知ってる「あのアイテム」なのでシリアスな文体にも関わらずつい突っ込みを入れたくなるのである。
「それって×○■△ドアじゃん!!」

そしてギャングとのドンパチあり、サイコ殺人者との対決ありの、波乱万丈の末、2人の仲間を得たガンスリンガー達は、最後の1人、「彼」との再会を目指すのであった...。

ああ、面白い。本当に面白い。

翻訳は苦労したんだろうな、という箇所があちこちに。
確かに英語を聞き違えているとか、英語の駄ジャレとか、日本語でどう表現するかはすごく難しいところだと思う。しかしかなりのインパクトのある表現があったのも確かで、原文はどうなっていたのか、ものすごく知りたくなってしまったのだが、いかんせん原書はとってもお高いので、今回は我慢なのである。

どなたか原書をお持ちの方、「ツナサンド」が、ローランドにはどう聞こえたのか教えていただけないでしょうか。

人気ブログランキング←クリックでじょえるが調子に乗ります(?)

| | コメント (0) | トラックバック (1)

旅のラゴス:筒井康隆

lagos

旅のラゴス

まずタイトルが良い。「ラゴスの旅」でもなく「旅するラゴス」でもなく「旅のラゴス」。
読み終わって始めて、このタイトルでなければならなかったんだと心から納得できるような、そんな言葉のセンスに改めて脱帽する。

そしてこの表紙が良い。馬にまたがり、地球に乗り、雲とともに旅するアラビアのロレンスのような男。ちゃんと本を読んでから絵を描いたんだと思う。そしてこの小説が好きなのだろうと思う。

で、肝心の小説はどうなの?ということだが、これは掛値なしの傑作。

南へと旅する男ラゴスが出会ういろいろな出来事が、最初は短編として綴られて行く。場所も登場人物も異なるいくつものストーリーを読んでいくうちに、読者はこのラゴスの生きる世界が我々の世界とどこか異なっているのに気がつくのだ。
ラゴスがようやく旅の目的地に着いても話は終わりではなく、そこからまたこの小説の奥深い世界が広がって行く。ネタバレにならないように書くのは難しいのだが、ラゴスが「本を読んでいる間」に起こる出来事が、面白い。社会や経済に深い知識があるからこういうことが書けるんだなあ。

当然ながら文章も良い。盗賊に追われて馬とともに崖っぷちに追い詰められる場面なんかはもう圧巻で、朗読したくなるくらいの素晴らしさなのである。

筒井先生を改めて尊敬致します。

そしてラストがまた素晴らしい。
人生って結局は旅なんだ。空間だけでなく時間をも旅して皆生きているんだということが胸に迫るのだ。

<新潮文庫>

人気ブログランキング←クリックでじょえるが調子に乗ります(?)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

家:筒井康隆

4101171483yoppa

ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集

「水」の夢をよく見る。

海だったり、川だったり、洪水だったりと状況はいろいろなのだが、いつも共通していることがあって、それは「ここは自分が乗っている船(あるいは建物)にいる人たちだけが生き残っている世界」なんだという認識を持っていることである。
映画「ウォーターワールド」の世界とも似ているし、「千と千尋の神隠し」の世界とも似ている。

で、一番似ているのはこれだ、と思い当たったのがこの小説「家」なのである。

終末後の世界を描いているのだが、その生活や舞台がなんとも和風。その和風で古風な感じが懐かしいような怖いような。子供のころ怖かったけど忘れていたことを、そっとあぶり出してくるような感覚だ。

熱に浮かされた少年が暗い廊下をどこまでも流れ漂って行くのが、まるで自分の悪夢のようで妙な気分になるのだが、でも嫌いかというととても好き。

昔持っていた本は既になくしてしまったので、筒井先生自選の短編集を購入。
ほとんどを読んだことがあるが、やはり忘れているのが多く、とても楽しめた。

グリムウッドの「リプレイ」的なプロットを使っている「秒読み」とか、小学生の作文として書かれている「北極王」なんかはもう、うっとりするほどの出来なのである。

収録作品

 薬菜飯店
 法子と雲界
 エロチック街道
 箪笥
 タマゴアゲハのいる里
 九死虫
 秒読み
 北極王
 あのふたり様子が変
 東京幻視
 家
 ヨッパ谷への降下

<新潮文庫>

人気ブログランキング←クリックでじょえるが調子に乗ります(?)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/05

新譜データをブログで! 【星の下 路の上】

まだ先だと思っていたのですが、楽しみにしていた佐野元春のライブまで2週間を切っていました。
「ああ、まだ新譜買ってない、リマスタリングの紙ジャケも出たのに~!」と焦って探しにいったらこんな物をみつけました。

新曲のデジタルデータを一般のブログで配布して無料での試聴ができるようにしたとのこと。
しかも専用プレイヤー付きです。なんと素晴らしい。









『著作権者の佐野さん本人の了承を得て』と説明にはありましたが、たぶん佐野さん自身が積極的に関わっているのだと思います。さすが、常に先端を走る我らが佐野元春であります。やることがかっこいい。

先端を走れず、年末の忙しさでCD買うのも忘れていたことを深く反省させていただきました。
さあ、CD注文しなくっちゃ(笑)
B000BR2NOS

星の下 路の上/佐野元春
1.ヒナギク月に照らされて
2.裸の瞳
3.星の下 路の上








B000BR2NPCTHE SUN LIVE AT NHK HALL

The Sun Live At NHK Hall


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/01/02

あけましておめでとうございます

「謹賀新年」という言葉を聞くとなぜか「臥薪嘗胆」と続けたくなってしまうじょえるです。

サボテン島のハリネズミも2度目のお正月を迎えることができました。
読んでくださった皆さん、コメントやTBをいただいた皆さん、ありがとうございました。

パソ通時代から数えるとネット歴も13年目を迎えます。それだけ長くやっていても「ネットとの距離の取り方」は難しいなあ、と思います。

今年も「のめり込まず、離れ過ぎず」をモットーに、興味と本音の融合を目指したいと思います。
皆様、本年もよろしくお願いいたします。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2005年12月 | トップページ | 2006年2月 »