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2006/01/09

家:筒井康隆

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ヨッパ谷への降下―自選ファンタジー傑作集

「水」の夢をよく見る。

海だったり、川だったり、洪水だったりと状況はいろいろなのだが、いつも共通していることがあって、それは「ここは自分が乗っている船(あるいは建物)にいる人たちだけが生き残っている世界」なんだという認識を持っていることである。
映画「ウォーターワールド」の世界とも似ているし、「千と千尋の神隠し」の世界とも似ている。

で、一番似ているのはこれだ、と思い当たったのがこの小説「家」なのである。

終末後の世界を描いているのだが、その生活や舞台がなんとも和風。その和風で古風な感じが懐かしいような怖いような。子供のころ怖かったけど忘れていたことを、そっとあぶり出してくるような感覚だ。

熱に浮かされた少年が暗い廊下をどこまでも流れ漂って行くのが、まるで自分の悪夢のようで妙な気分になるのだが、でも嫌いかというととても好き。

昔持っていた本は既になくしてしまったので、筒井先生自選の短編集を購入。
ほとんどを読んだことがあるが、やはり忘れているのが多く、とても楽しめた。

グリムウッドの「リプレイ」的なプロットを使っている「秒読み」とか、小学生の作文として書かれている「北極王」なんかはもう、うっとりするほどの出来なのである。

収録作品

 薬菜飯店
 法子と雲界
 エロチック街道
 箪笥
 タマゴアゲハのいる里
 九死虫
 秒読み
 北極王
 あのふたり様子が変
 東京幻視
 家
 ヨッパ谷への降下

<新潮文庫>

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