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2006年3月

2006/03/26

クラインの壺:岡嶋 二人

岡嶋 二人
講談社(2005-03)
定価 ¥ 800

ゲームの原作を書いた青年が主人公。 自分の原作を使って全く新しいシステムのゲームの開発をするという会社と契約を交わす。そして、発売前に原作者自らモニターをやってくれと頼まれ、学生アルバイトの女の子と共に毎日ゲーム機「クラインの壺」の中で現実そっくりのシュミレーションをすることになる。 順調にテストをこなしていく2人だが、次第に奇妙な出来事が起こりはじめて...。


書かれた時期を考えれば、かなり先進的な設定といえるだろう。バーチャル・リアリティの技術が進化して行った先にはどんな未来が待っているのかという不安を見事に描き出している。
しかし気になる点が2つ。ひとつは、「クラインの壺」が何を意味するかを知っている読者なら、途中からトリックが読めてきてしまうこと。まあ、それでも推理小説的楽しみ方ができるので、それほどの引っかかりは感じないのだが。

もうひとつはこの結末そのものである。こういう終わり方でいいのか?
プロローグを読んだ時、この主人公は反撃(あるいは復讐)の準備中なのだと信じて疑わなかった。ヴァーチャルでもいいから最後まで戦う主人公を描いて欲しかったと思うのは的はずれな見方なのだろうか。

普段翻訳ものを読むことが多いからかもしれないが、こういう作品を読むといかにも日本的だと思うのは偏見だろうか。


そういえば、以前にNHKでドラマ化されていて、何度かは見た記憶がある。ジュニアドラマシリーズ クラインの壺
佐藤藍子をはじめて見た番組。耳が大きくてびっくりした。

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魔道師と水晶球:スティーヴン・キング

スティーヴン キング
新潮社(2006-02)
定価 ¥ 820

暗黒の塔を探求する「旅の仲間」となった3人と一匹。冷酷ななぞなぞ列車との対決が終わり、次のステージに入る。今度の世界は「ザ、スタンド」に登場するスーパーフルーによって死滅したアメリカのようである。
無人の高速道路で主人公ローランドは、自分の過去の物語を仲間達に語り始める。

ほとんどがローランドの悲恋の物語だが、例によって話中話としては長すぎるほどの分量を詰め込んである。そこだけで、1つのファンタジー小説のようなのである。美しいスーザンと、彼女を取り巻くいくつもの卑劣な罠、恋に目が眩むローランドの油断、etc...。

4話目にしてストーリーテラーの才能が爆発しているような巻である。
そしてこれは結局「オズ」の物語だということが示されている。キングのオズはこれからどんな不思議の国を見せてくれるのか。
期待は高まるばかりなのである。

☆感想書かずにぼんやりしているうちに、第5話が出版される日が迫ってしまいました。慌て気味のレビューです。

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マッキーのサイン発見@金沢

makihara

旅行先の金沢で、食事に入ったお店にあった色紙です。
芸能人のサイン色紙ってよく見かけますが、このマッキーのはちょっと変わっています。
「お店に入ってくるところ」「おいしーって言ってるところ」「食べてるところ」の写真付きです。本人がノリノリで協力しないとこういうカットは撮れないわけで、ずいぶんとこのお店が気に入ったのでしょうか。
事情はわからないのですが、なんだか気さくな人柄が現れてて、いいなあと思いました。
で、写真のマッキーが食べてる鍋焼きうどん、私も食べてきました。美味しかったですよ。
甘味処 菓遊庵

(2006-02-22)
定価 ¥ 3,059


槇原敬之 - LIFE IN DOWNTOWN

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2006/03/23

温泉行ってました

福井県のとある温泉に行って来ました。
定番観光地、東尋坊で荒波の写真を撮りながら、「東映のオープニングの岩はどれかな」などとかなり本気で考えていました。何故かここで撮ったに違いないと思いこんでいたのです。
帰ってから調べたら、なんとあれは千葉県は銚子で撮られたものだそうで、「荒磯に波」というタイトルまであるそうです。
ウィキペディア 東映 より

でも、似てるんだけどなあ。 ↓
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2006/03/16

ポーション その後

060314_23190001

ついに飲みましたよ、ポーション。
「コンビニで買える」と自分で書いたくせに、コンビニでは手に入らずなんと家電量販店で購入することができました。

ようするに「飲み物」ではなくて「ゲーム関連グッズ」扱いなんでしょうねえ。

噂では「激マズ」ということだったので、覚悟して飲んだら意外にすんなり飲めました。あっさりすっきり系のドリンク剤という感じですね。そしてこのフレーバーは「養命酒」を彷彿とさせます。生薬配合ってことでしょう。
実は結構効き目があるのでは?

ところで2ch情報のニャー速さんによれば、かの掲示板ではポーションを基準にリアル世界の物価を「ギル」に換算して遊んでいるようです。

ポーション=200円ってことは、

FFではポーションは50ギルで売られていますので、1本200円とすると1ギルは4円。
プレミアボトル600円を基準にすると1ギルは12円ということになります。これをもとにいろんなものをギルに換算するわけです。結構面白いかも。

しかしまあ、リアルポーションを前にして思うのは「こんなもの99本も運べまい」ってことです。戦うなんてもってのほか。ハイポーション99本も持ってるし。
「俺は4トントラックか」という登場人物の嘆きが聞こえて来そうな気がしませんか(笑)

前の記事 ポーションがコンビニで買える

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2006/03/15

雲の中で散歩

walkintheclouds雲の中で散歩

戦争から戻ってきた兵士(キアヌ・リーブス)は、出征前に慌てて結婚した妻との関係を考え直したいと思っていたのだが、いざ家に戻ってみると妻は自分の手紙を開封すらしていなかった。しかも「さっさと働け」とばかりチョコレートのセールスに追い立てられる。
会社へと向かう旅の途中で妊娠中の若い女性と出会ったことで、彼の人生は大きく変わって行くことになる。

甘めのストーリーだけど、なんか許せる類の映画。
厳しい父親、優しい母親、彼らを見守るキュートなおじいちゃん。大家族とぶどう園の牧歌的な風景に癒されます。
キアヌの求愛の歌(マリアッチ)もあって楽しめます。
しかしワイン用のぶどうって、ほんとに足で踏むんだねえ。雑菌とかって気にならないのか、というのは余計なお世話ですが。

感想書いてる人いないかなあ、と検索してたら、なんと故淀川先生の名調子解説を発見。
喋っている声が聞こえてくるような、文章です。ご一読を。
淀川長冶の銀幕旅行

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ラヴェンダーの咲く庭で

lavender
ラヴェンダーの咲く庭で
戦争で恋人を失って未婚の姉と、恋愛経験がなく未婚の妹。老境を迎えた二人は、海辺の一軒家で静かに暮らしている。しかし、嵐で遭難した外国人の若者を助け、自宅で世話をするうちに、妹は彼に男性としての愛情を抱きはじめるのだった。

イギリスの名女優が2人、火花散る演技です。お姉さんは「ハリーポッター」のマクゴナガル先生役のマギー・スミス。妹は「ショコラ」に出演していたジュディ・デンチ。)

こういう「年をとった独身の女達のきちんとした生活ぶり」を見るたびに思い出すのが「赤毛のアン」を含めたモンゴメリの小説です。こういう人たちがやけにたくさん出てきますよね。みんな頑固で狭量で意地悪。
赤毛のアンはカナダですが、本家イギリスでもこういう独身女性がたくさんいたのでしょうね。戦争のせいだと考えれば、これも悲劇のひとつなのでしょう。

遭難して流れ着いてくる若者は「グッバイ・レーニン」に出ていたダニエル・ブリュールだそうです。ずいぶん変わってしまったので、言われるまで気づきませんでした。
一時期話題になった、「ピアノマン」騒動、確かにこの映画をみればそっくりで、偶然というには出来すぎなのを実感。

とはいえ、しみじみとした良い映画です。バイオリンの曲も素晴らしく、感動しました。

(あと、パブでの「ボウリング」が意外で面白い。イギリスのパブって、本当に娯楽施設だったのですねぇ)

(2004-10-16)
定価 ¥ 3,990

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2006/03/12

ショコラ

ショコラ
chocolate最近は日本でもチョコレートショップが増えてきて、どの店もかなり繁盛している様子なのは実はこの映画の影響なのでしょうか。
公開時は見逃してしまい、最近やっとDVDで見ることができました。

フランスの田舎町にやってきた「よそ者」の母娘が、チョコレートショップを開店します。宗教に名を借りた古いしきたりにがんじがらめになっている住民たちが、彼女のチョコレートのおかげで少しづつ変わって行き、流浪の人生を覚悟していた主人公の心にも変化の兆しが...

というようなストーリーです。

現実感を薄くしたファンタジーっぽい作りです。チョコレートがまるで「魔法の薬」のように扱われているところから、主人公は魔法の薬で幸せをばら撒く「良い魔女」というところでしょうか。ジャンゴ・ラインハルトのギター音楽が印象的です。
母娘二人が小さなかばんでやってきたのに、あんなにチョコレートの材料や器具があることや、仕入先を見つけた様子がないところも現実的な目線でみるとちょっと気になるところではあります。フランス人からすれば、「なんで英語しゃべってんだよ」というところもファンタジーだから。日本人がみる「SAYURI」の日本とも共通する部分があるのかもしれません。

この映画の役のようなジョニー・デップが私は好みですね。「カリブの海賊」も「イっちゃった作家」もうーん、て感じだったものねえ。

重要な役をやっているのが「ラヴェンダーの咲く庭で」で妹の方のレディーをやっていたジュディ・デンチ。イギリス版桃井かおり風なおばあちゃんを演じているのですが、ほんとに素晴らしい女優さんだと思います。

このおばあちゃんの娘役で超堅物オンナの役をやっていた女優さんが、なんかすごく見た事ある顔、と思ってたらキャリー=アン・モスだったんで、びっくりしました。マトリックスのトリニティじゃないですか。
どアップの映像を何回も見ていたのに気づかないなんて、記憶力がそろそろヤバイんでしょうか。

観終わったあと、確かにチョコレートが食べたくなる映画です。

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2006/03/07

「ポーション」がコンビニで買える

びっくりだね。
なんという時代だろうか。

ゲーム世界と現実世界の境目がなくなりつつあるのか。。。

なんて言ってるけど、やっぱり一度は買っちゃうわね。

プレミアムボックスの瓶なんて素敵だもの。

サントリー ポーション
(テレビCMも見れます。)

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2006/03/04

地球の緑の丘:ロバート・A・ハインライン

thepast未来史〈2〉地球の緑の丘

「未来史」と題されたハインライン中期の短編集。

人類が月世界に暮らすことが普通の事になった時代が舞台になっている。分類するならやはりSFなのかも知れないが、ここには何時の時代も変わらない人間の営みを描いた小説が集められている。
即ち、ユーモアあり、英雄的行動あり、冒険ありの、まさしく人類が作り出す「歴史」の断片が描かれているのである。

収録作品

 宇宙操縦士
 鎮魂曲
 果てしない監視
 坐っていてくれ、諸君
 月の黒い穴
 帰郷
 犬の散歩も引き受けます
 サーチライト
 宇宙での試練
 地球の緑の丘
 帝国の論理

たった一人の反乱の顛末を描いた「果てしない監視」で涙。

<ハヤカワ文庫>
しかしこれも絶版。なんだかなあ。

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アイランド

islandアイランド

映画館で予告を見た時、かなりネタバレっぽかったので、きっとこういうのはつまらないだろうと思って敬遠していた映画。今日やっとDVDで鑑賞。

そもそもが「SF映画」を期待してみてはいけない作品だったようだ。これはお金のかかったアクション映画なのだった。
そう思ってみれば、テロ対策部隊あがりの精鋭達から徹底的に追いかけられ、それでも逃げて逃げて逃げまくる主人公の逃亡劇はなかなか見ごたえがある。
逆に言うと、他の見方をしようとしてはいけない映画なのである。SF的状況を借りて作ったアクション映画。
(それもかなりご都合主義ではある。)そう割り切ってみれば、かなり楽しめる映画だと思う。

しかしまあ、惜しいことこの上ない。
金持ちたちが自分の臓器の「スペア」の培養を依頼している会社がある。その会社は、実はクローン人間を作り出していて、彼らを地下の施設で生活させているのだ。「真実を知らないクローン人間たちの群れ」という状況はかなりSF的にわくわくさせる要素を含んでいて、作りようによっては相当のSF大作ができたんじゃないかと思うのだけど、どうも最初からそんな映画にするつもりはなかったようだ。
もったいないなあ、とSFファンは思うのだが。アクションファンには嬉しい作品だったのだろうか。

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2006/03/03

民主党は逆イナバウアー

リンク: @nifty:NEWS:民主党は逆イナバウアー(共同通信).

「衆院本会議場では昨日、武部勤幹事長の周りが逆イナバウアー状態だった」。自民党の中川秀直政調会長は3日夜、福島市での会合で、民主党の前原誠司代表や永田寿康衆院議員らが2日に「送金指示」メール問題をめぐり、武部氏の議席に歩み寄り相次ぎ謝罪したことを皮肉った。
ただのお辞儀じゃねえかよ。

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