« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »

2006年4月

2006/04/28

さあ、気ちがいになりなさい:フレドリック・ブラウン

フレドリック・ブラウン 訳/星新一
早川書房(2005-10-07)
定価 ¥ 2,100

1960年代に出版された「異色作家短編集2」の復刊。
大好きなフレドリック・ブラウンの短編をなんと星新一が翻訳しているという、ファンにとってはよだれの出そうな本なのである。もちろん私にとっても幻の一冊。
早川書房創立60周年の記念出版だそうで、本当に嬉しいプレゼントを企画してくれたものである。今のご時世にこのタイトルの本を復刊する度量にも敬意を表したいと思う。

最近忙しくあまり読書時間が取れなかったので、かなり読むのに時間がかかってしまったが、ブラウンの世界にじっくり浸ることができてかえって幸せだったかもしれない。翻訳小説は訳によって面白さが変わってしまうことがよくあるが、この本の場合は星さんの文章が作品に余韻や詩情を与えているような気がする。

本当に面白かったと断言できる一冊。読後思わずアマゾンでブラウンの他の本の購入ボタンを押しまくってしまった。(しかし絶版が多いなあ。残念。)

収録作品

みどりの星へ
ぶっそうなやつら
おそるべき坊や
電獣ヴァヴェリ
ノック
ユーディスの原理
シリウス・ゼロ
町を求む
帽子の手品
不死鳥への手紙
沈黙と叫び
さあ、気ちがいになりなさい

人気ブログランキング←クリックでじょえるが調子に乗ります(?)


| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/04/27

プロデューサーズ

プロデューサーズ ソニー・ピクチャーズ

幻の名画と言われている’68年の「プロデューサーズ」がずっと見たくてしょうがなかったのだけど、結局今日まで見る機会がありませんでした。
その後この映画はミュージカルとして舞台化され、そして今回そのまま映画化されたとのことで、待ってましたとばかりに見に行って来ました。

手がける舞台がコケてばかりの落ち目の演劇プロデューサーと、ヒステリー持ちのさえない会計士。すぐに打ち切りになる興業を打てば、製作者は大儲けができることに気づいた2人は、「絶対にコケる」ミュージカルの製作に乗り出します。
最低の台本、最低の演出家、最低の出演者を集める大奮闘の末、ついに史上最低のミュージカル「春の日のヒトラー」は完成し、開幕の日を迎えるのですが...。

好きですねえ、これ。全く素晴らしい映画を作ってくれたものです。
主役ふたりの芸達者なこと、他の出演者達も何れ劣らぬ名演技。 会計士役のマシュー・ブローデリックは前の記事の「ステップフォード・ワイフ」にニコール・キッドマンの夫役で出ていましたが、正直あまり冴えない感じでした。脚本が変われば俳優はこんなにも生き生きとするのだ、という見本を見せてもらった気がします。
映画パンフを読んで初めて気づいたのですが、この人「ウォーゲーム」(感想はこちら)の主役のコンピューターマニアの少年をやっていたのですね。いやあ、立派に成長なさったものです。

ウィル・フェレルのヒトラーかぶれのドイツ人や、ユマ・サーマン演ずるちょっと頭の弱い北欧美人。そして何よりもゲイの皆さんの華麗な演技。どれをとっても素晴らしいの一言です。そして小芝居する鳩も。
久しぶりに映画館で爆笑させてもらいました。同時にいろんなことを(歴史とか差別とか笑いとは何かとか人間の度量とか)考えさせられる映画でした。

↓こちらは元ネタ版。入手困難のようです。

ジェネオン エンタテインメント(2000-05-26)
定価 ¥ 4,935

      


| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006/04/20

ステップフォード・ワイフ


カリスマ的人気を誇ったTVプロデューサーのジョアンナだったが、番組が原因で起きた不祥事の責任を取らされ解雇される。夫とともに早期リタイアして、理想の街ステップフォードに移住するのだが...。

アイデアは面白いんだけどねえ。あれが男にとっての理想郷なんだろうか。あんなのが楽しいのか、というクエスチョンマークが頭の上に浮かびっぱなしだった。そろいのジャケット着てラジコン?
会社帰りに赤提灯にいったりパチンコしてたりする日本のサラリーマンの方がよっぽど幸せな気がするが。

それから、「あんなこと」を実現するすごい科学技術をひとりの人間がもっているというところが一番SFっぽいか。ドクターモローかフランケンシュタインかシザーハンズか。
出来たのはめっちゃきれいなお人形さんのような二コール・キッドマン。この映画のみどころはこの二コールの美しさのような気がする。

原作は未読。読んだ方、感想教えてください。映画の印象だけだと読む気がしないんだもん。


アイラ レヴィン
早川書房(2003-11)
定価 ¥ 630

人気ブログランキング←クリックでじょえるが調子に乗ります(?)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/04/16

デイ・ドリーム・ビリーバー

最近CMで使われている 忌野清志郎 が歌うこの曲。
ご存知の通り「RCサクセション」ではなくて「ザ・タイマーズ」という覆面バンドの曲としてリリースされました。
モンキーズのカバーで、オリジナルも好きですが、こちらの方がせつない感じで好きでした。アルバムそのものは、世相批判的な色合いが濃いもの。「キヨシローのロック」であります。RCよりこっちの音が好き。
CD2枚がリマスター版で発売されていました。

(2006-01-25)
定価 ¥ 2,000

THE TIMERS - Timers


曲目リスト

1.タイマーズのテーマ
2.偽善者
3.偉人のうた
4.ロックン仁義
5.デイ・ドリーム・ビリーバー~DAY DREAM BELIEVER~
6.土木作業員ブルース
7.争いの河
8.カプリオーレ
9.LONG TIME AGO
10.3部作(人類の深刻な問題,ブーム ブーム,ビンジョー)
11.ギーンギーン
12.総理大臣
13.LONELY JAPANESE MAN
14.税
15.イモ
16.タイマーズのテーマ(エンディング)
17.Walk don’t run

(2006-01-25)
定価 ¥ 2,000


こんなのも再発売されていました。
細野晴臣と忌野清志郎と坂本冬実のユニット。笑えるのにいい曲そろいのアルバムなのです。ぜひ。

(2006-01-25)
定価 ¥ 2,000

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2006/04/14

実践、紋切り型!

紋切り型とは「型にはまって決まりきったこと」の意味の言葉です。
横文字ではステロタイプとも言います。
なんてそんなことは皆さんご存知ですよね。

でもこの語源は本当に「紋を切る型紙」から来ているのですよ。
江戸時代には着物やのれんなどに家紋を染めたり刺繍をしたりする必要があったのですが、その型紙を作る技法がこの「紋切り」だったようです。

金沢の21世紀美術館のミュージアムショップでこんなものを手にいれました。

紋切りあそび めでたづくし
Medeta

エクスプランテのウェブサイト

昔はこういう型紙で紙を切るのが「遊び」だったようです。

早速やってみました。


続きを読む "実践、紋切り型!"

| | コメント (6) | トラックバック (0)

2006/04/11

カーラの狼:スティーヴン・キング

スティーヴン キング
新潮社(2006-03)
定価 ¥ 780

今回はネタバレなし。

連続物の先が知りたくてしょうがない、のはたぶん人間の性なのだと思う。
テレビドラマもしかり、映画もしかり。
「24」の一話一話に興奮し、立て続けに次の回のDVDを再生してしまった。
マトリックスの完結編の公開がどんなに待ち遠しかったことか。
それからスターウォーズ。20年を経ての完結編に狂喜した。どうしてこんなに「続き」は気になるんだろうか。
ま、それはさておき。

待ってました、の「ダークタワー第5巻」である。
角川から第4巻まで出てその後全く音沙汰なしだった。キングが交通事故で一命を取り留めた後、続編を書き始めそして遂に完結したとのニュースは聞こえてきたが、いっこうに邦訳が出なかったのである。この第5巻を読むのにファンは6年待ったのである。

今までのストーリーからはちょっと予想が付かない展開になっていた。一言でいうなら「キングの荒野の7人」か。意外な人物が仲間に加わったり、仲間たちそれぞれの苦しみがあり、成長があり、と指輪物語的なファンタジーの王道を歩みつつもキングならではの長~い寄り道のお話もたっぷり過ぎるくらい楽しめる(笑)。

あ、それからキングが好きな本も分かってファンには楽しいのだった。特に私も大好きなあの本も。同じ本が好き、っていうのもまたファン心理を刺激する。ていうか単純に嬉しい。

養老先生の解説も面白い。ファンタジー好きを大声で言えない大人としては、こういう高名な先生に認めてもらうとかなり溜飲が下がるのであります。


人気ブログランキング←クリックでじょえるが調子に乗ります(?)

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2006/04/06

グッとくる?編み物本

外国の編み物の本て、編み方が記号じゃなくて英語で書いてあります。それでよくわからないので、実際に編んだことはありません。それでも作品や写真がかわいいので、編み物の本をあれこれ眺めるのが好きです。

今日はこんなの見つけました。

Ashley Paige
Crown Pub(2006-05-02)
定価 ¥ 2,671


欧米でもやっぱり自分のために何か編むというパターンが多いような気がするのですが、ちまちまと編み物をする姿と、セクシーな水着(?)がなかなか結びつきません。偏見でしょうか。

そしてなんだかチクチクしそう。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006/04/03

佐野元春ライブ@東京国際フォーラム

「星の下路の上」ツアーの最終公演。「有楽町で逢いましょう」のコピーでパンフが作られていたが、開演前には実際に「有楽町で逢いましょう」の曲が流れた。場内から歓声があがる。

東京国際フォーラムが超満員ということは5000人のファンが集まったということ。
デビュー25周年、HOBOKING BANDで10周年のメモリアルツアーでもあり、80年代からの元春ナンバーを、たっぷりと聞かせてくれた。
さすがにファンも中年になってきてはいるが、小学生くらいの子供達もちらほら。2代目ファンもライブを楽しめるくらいの年代になってきたのだ。元春によれば、大好きなアルバム「カフェボヘミア」の発売から今年で20年だとのこと。それを聞いた観客からは驚きのような落胆のような声がもれた。だってつい昨日のことのようなのに。みんな同じ気持ちなんだろうなあ。

前から7列目という素晴らしい席でもあり、心の底から楽しんだ。途中、無数の風船と銀色のキラキラ星が降って来た。夢のように美しかった。風船を皆が前へ前へ、元春の方へ送ろうとする、その一体感がなんとも言えず、なんだか幸福な気持ちに満たされたのだった。

Kiss_1

佐野さん、素敵なライブをありがとう!!

セットリスト(公式サイト) 

(2005-12-07)
定価 ¥ 1,365


佐野元春 - 星の下 路の上 - Single

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006/04/01

牙狼<GARO> 最終回

以前にも「真夜中の特撮ヒーロー」という記事を書いた、テレビ東京深夜枠の「牙狼(ガロ)」が先ほど最終回を迎えました。
いや、あれ以来すっかりハマってしまいまして。

作り込まれたストーリー、意表を突く展開、そして激しいアクションとCG。毎回の豪華ゲストに加えて、メインキャストたちのかっこ良さ。途中からしか見られなくて残念でしたが、それでも十分楽しめました。

「お酒を飲みながら見られる特撮ヒーローもの」という新しい分野を切り開いた製作者の皆さんに敬意を表したいと思います。

牙狼に乾杯!!

(2006-04-26)
定価 ¥ 6,090

(2006-01-25)
定価 ¥ 1,200

人気ブログランキング←クリックでじょえるが調子に乗ります(?)

| | コメント (0) | トラックバック (2)

« 2006年3月 | トップページ | 2006年5月 »