かもめ食堂
見たかったのに出遅れてしまって、やっぱりDVDで鑑賞か...と諦めていた「かもめ食堂」、上映中の映画館を見つけてやっと見ることができました。
(ストーリーはこちらをみていただくとして、省きます。)
心が洗われる、というのはすごく月並みな言葉だけれど、この映画を表現するのにこんなにぴったりな言葉はないんじゃないだろうか。言い換えるなら清浄な風が吹いてくるというか。
決して若くはない主人公たち。語ればそれこそ「どろどろ」の映画が数本できてしまうくらいのストーリーが詰まっているのであろうに、それには全く触れられない。女性ひとりここにいるということだけで、彼女たちの人生の傷が想像されるのだ。
荷物をなくした女性は「大切なものがはいっていたんでしょう?」と聞かれて、答えに窮する。何か大事なものが入っていただろうかと考え込む。
このシーンが象徴するのは、過去という名で溜め込んだ人生の大荷物には本当に大事なものなんかないんだよ、ということだろう。
今、このときを丁寧に味わうように生きて行こう、というさわやかな覚悟が詰まった物語。
私も、空を見上げて、時々泳いで、普通のごはんを作って食べよう。幸せってそういうことなんだろうね、きっと。
原作本を読もうと思っています。

かもめ食堂 群ようこ
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