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2006年7月

2006/07/31

イニシエーション・ラブ:乾くるみ

乾 くるみ
原書房(2004-03)
定価 ¥ 1,680

合コンで知り合った彼女。清楚な感じで、ショートカットがよく似合う。初デートはマック。本を貸し借りしたり、海に行ったり。ふたりの恋愛は順調に思えたのだが...。

ミステリー作家が描く若者のみずみずしい恋愛。青春小説の趣。

若いっていいねえ。

うん?
でもなんかおかしいぞ?

彼女さあ、カレシの秘密のあだ名だからって、その決め方は怪しいんじゃねーのー。

というあたりで疑いまくって読んでたのに、しっかり騙された。乾くるみの勝ち(笑)

やっぱりもう一回読みました。

仕掛けに引きづられてか、ストーリーに盛り上がりが乏しいのが惜しいところ。
あるいは最後の最後で背筋がぞっとする秘密がわかるとかするともう少し評価が上がるのだけど。

あ、男性読者はこれで十分背筋が凍るのかもしれない。 
女はなんともないけど。少なくとも私はなんともないです。

ああ、女は怖い(笑)


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かもめ食堂:群ようこ

かもめ食堂:群ようこ

群 ようこ
幻冬舎(2006-01)
定価 ¥ 1,300

ストーリー
サチエは日本人だがフィンランドで「かもめ食堂」というレストランを経営している。東洋人で童顔のため周囲には「こども食堂」と囁かれる始末で、閑古鳥が鳴いている。そこに日本からミドリとマサコという女性が加わって...


映画があまりにも素晴らしかったので、原作を購入して読んでみた。
小説を映画化した場合、どちらかが素晴らしくてももう一方は「うん?」という事も多いのだが、この作品はどちらもレベルの高い仕上がりだ。
映画のための書き下ろしということだけれど、小説としても本当に面白い出来なのである。

映画では意識的に省かれていた3人の女性の過去が、丁寧に描かれている。
サチエがなぜフィンランドでレストランを経営することになったのか、顛末も面白い。
母を早くに亡くし、料理上手になっていく彼女は同級生達の味覚オンチを知り、「今の日本人て味なんかわかってんのかなあ」と疑問を抱く。
「だったら外国でレストランつくればいいじゃん」と目標に向けてまっしぐらに走り始めるのだ。
ミドリやマサコの「空虚感」もよくわかる。女性なら自分のことのように感じられるはずだ。
それから日本オタクの青年も可愛い。彼がアニメの歌を聞いて「身をよじる」という表現が可笑しくて可笑しくて、思わず笑顔になってしまう。

面白くて、カッコよくて、美味しい。そして爽やかで、力強い。そんな小説だと思う
「いろいろあるけど女っていいなあ。」という気持ちになった一冊である。

映画かもめ食堂の感想はこちら


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2006/07/25

村主章枝と劇団ひとり

幼なじみなんだそうです。

村主章枝:劇団ひとりと意外な過去 ナルニア国物語アイスショー

まあ、誰かと誰かが幼なじみって別に珍しい話ではないので、出身地が同じなのかなと思っていたら

ひとりさんと村主さんの父がパイロットでアラスカに赴任し、子供のころ同じ町で暮らしていたというエピソードが明かされた。

へえ。アラスカ友達。

へえ。ふたりともパパがパイロット。

そんなふたりが出会うのはすごい奇遇なんじゃないだろうか。

いろんなことが納得できるような気もして面白いです。(たぶん気のせいですけど)

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2006/07/23

にふ亭

ひさしぶりに当選したニフティの落語会に行った。 (「ぽっどきゃすてぃんぐ落語 にふ亭」の公開録音。)


担当者さんによれば、最初は期間限定の企画だったそうだが、今回で12回目、つまり1年続いたそうだ。好評のため新企画を加えて、まだまだ続く予定とのこと。

今回も個性のある噺家さんたちの出演で楽しめた。林家たけ平さんと三遊亭歌彦さんは前にも聞かせてもらったので2度目。タイプは全然違うけど、二人ともうまいなあ。

寄席では聞けない噺をじっくりと聞くことができる貴重な場になりつつあるような気がする。ニフティさんも落語家さんも頑張って続けてほしいものです。

☆前は必死に出演者と演目をメモっていたが、今回はボードに書き出してあった。
P1000225

川柳つくしさんは女性の落語家さん。萌えキャラ風の声も出る(笑)

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2006/07/18

M:i:III  【映画】

1も2もさほど面白かったわけではないのに、つい見てしまうミッション・インポッシブル。
やっぱり幼い頃に見た「スパイ大作戦」の刷り込みのせいだろうか。あの音楽を聞くと、わくわくしてしまうのだ。
この3もアクションの凄さに、2時間あっという間に過ぎた面白い映画だった。

今回は現役を退いて教官として働くイーサンが、妻を攫われて、自らの組織にも裏切られながらも命をかけて彼女を救い出そうとするというストーリー。

うん?待てよ。このストーリー知ってるぞ。

これってこれって「24」じゃん!!

おいおい、こんな重要なプロットが借り物ってどういうことなのかねえ。

そいうえば見たようなシーンが連続してるしなあ。
キーウエストの橋の爆波シーンはシュワちゃんが「トゥルーライズ」でやってたし、「ビルから振り子」はスパイダーマンみたいだし、ビルからダイブはマトリックスでみたような。。

こじつけといわれればそうかも知れないけど、なんだかなあ。新しい映画を見たという気がしないの、もの足りない感じがするんだけど。

まあ、そういうこと差し引いても面白いことは面白いんだけどねえ。

でも似てるからつい比較しちゃう。スパイとしては「24」のジャック・バウアーが上でしょう。トムには「冷徹さ」がないのが致命的な気がするんだけど。どんなもんでしょう

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2006/07/16

カサノバ 【映画】

エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ(2006-06-14)
定価 ¥ 2,600

「ロック・ユー」のヒース・レジャー主演ということで気になっていた映画『カサノバ』を観て来ました。

カサノバ 公式サイト

歴史上の有名人がタイトルになった映画なので、もう少し重たくてもう少し官能的なシーンが多いのかと思って少し構えて見始めたのですが、実際には全然違いました。

女たらしのカサノバが真実の愛に目覚めるまでを描いた軽快なラブコメディなのでした。すごく楽しめました。18世紀のベネツィアの風景や、人々の衣装も素晴らしくてうっとりしてしまいます。

主演のヒースはもちろん、相手役のシエナ・ミラーをはじめ他の役者さんたちもいい味が出てました。特にカサノバのフィアンセになってしまうナタリー・ドーマーという女優さんがすごく可愛いくて驚きました。これからが楽しみな女優さんだと思います。

しかしこんな面白い映画がほとんど単館上映とはもったいない気がします。
監督は「ギルバート・グレイプ」や「ショコラ」のラッセ・ハルストレム。


ヒース・レジャー
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(2006-06-21)
定価 ¥ 3,990

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2006/07/07

セット・オン・ユー

アサヒスーパードライのCM(国分太一出演)で使われている曲、

I've Got My Mind Set On You

という曲、懐かしかったのでCD買いました。

アサヒビールCM情報

CMでは別の人がカバーしてますけど、私が買ったのは当然これ、ジョージ・ハリスンです。

改めて聞くと、これいいアルバムですね。ギターうまいし、声も好き。

アマゾンで試聴もできます。↓

Capitol(2004-02-24)
定価 ¥ 2,323


☆でもビールはモルツが好き(笑)

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千早ふる

落語が好きです。

有名な噺はいろいろありますが、なかでもこの「千早ふる」が大好き。

在原業平の

「千早ふる神代も聞かずたつた川からくれないに水くぐるとは」

の意味を聞かれた知ったかぶり男の話です。


どうしても物事を「知らない」と言えない彼は、その場限りの思いつきでストーリーを作ってこじつけて行きます。 

相撲取りの龍田川がおいらんの千早太夫に振られ、その妹の神代太夫にもふられ、傷心のあまり故郷に帰ってとうふ屋になるという、シュールな展開。

完璧にこじつけたと思ったのに最後に「とは」が余って...というオチ。

この最後の部分はあまり良くない、との評価もあるようですが、私はここが好きです。作り話にも完璧を求めてしまう、この人間の業(笑)。可笑しくて、哀しくて。

ここにアートや芸術の真価の謎が隠れているような気もするのですが、どうでしょうか。(いや、単なる思いつきですが。)


ポッドキャストで聞けます。
ぽっどきゃすてぃんぐ落語 千早ふる」 鈴々舎わか馬




キングレコード(1995-12-06)
定価 ¥ 2,039

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2006/07/01

しゃばけ:畠中恵

畠中 恵
新潮社(2004-03)
定価 ¥ 540

翻訳小説にばかりアンテナを向けていて、面白い日本の本を見逃しているのではとの気持ちから、タイトルだけは知っていた大江戸ファンタジー「しゃばけ」を読んだ。
なんだかとっても楽しめた。落語ファンでもある私には、江戸の街の情景が生き生きと目に浮かぶ小説って、ものすごくしっくり来ることを発見した。そしてファンタジー好きなのだから、この話が面白くないわけがないのだ。これからは日本の小説の食わず嫌いはほどほどにしようと反省してしまった。

江戸の大店の若旦那、一太郎は大変虚弱である。なんでそんなにいつも病気なの、というくらい虚弱である。そんな彼の身のまわりをあれやこれやと世話を焼くのが実は妖怪である手代の2人。そのほかにもいろんな妖怪たちが入れ代り立ち代りして、若旦那の周りはたいへんにぎやかなのである。そんな彼がある日殺人事件の目撃者となって...というようなストーリーである。

ある意味、「ゲゲゲの鬼太郎」の大江戸版パロディのようでもあるが、そのほんわりとした世界が心地良くて、いつまでも江戸の街を彼らといっしょに歩いていたいと思わせる。なよなよしている一太郎が、芯の強さを見せつけるあたり、今後の展開にも期待が持てる終わり方である。
また、江戸時代の商家の佇まいや、商人の暮らしなど、個人的にとても興味のあるところでもあり、その点でもとても楽しめた作品だった。


というわけで続編4巻をアマゾンで大人買いしてしまった。(またかよ!)

畠中 恵
新潮社(2005-11-26)
定価 ¥ 500

畠中 恵
新潮社(2004-07-23)
定価 ¥ 1,365

畠中 恵
新潮社(2005-08-19)
定価 ¥ 1,365

畠中 恵
新潮社(2006-05-30)
定価 ¥ 1,470


作品紹介や作者の日記などがあるサイトも発見。柴田ゆうさんのイラストも雰囲気ぴったりで大好き。

しゃばけ倶楽部~バーチャル長崎屋

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