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2006年8月

2006/08/28

キンキーブーツ 【映画】

映画「キンキーブーツ」を観た。

ひとことで言っちゃうと英国版「プロジェクトX」。
イギリスの潰れかかった靴工場が、男性用の「女王様ブーツ」を作って再起を図る。
気弱な主人公が自分の工場を守るために、勇気を持って行動し、ついに成功を得るのである。

成功と言ったって、小さな町工場が潰れずに済んで、ニッチ市場を開拓できた程度のものなんだけど、これと同様の話をハリウッドがやったらきっと話がものすごくでかくなるに違いない。

ゲイバーのショーはラスベガスのでっかいステージになり、工場は国中、世界中に進出し、社長はジェットで飛びまわる。そんなに成功しなくてもいいのにっていう位のアメリカンドリームになってしまうことだろう。

大げさ加減もさることながら、いちばん違うのはたぶん主人公の「悩み具合」になるだろうと思う。
アメリカ映画は悩まない。悩んだとしても「時間が短い」気がするのだが、どうだろう(笑)

この映画で最も好きなのはドラッグクイーン(ゲイ)のショーの場面。こういうミュージカルシーンがきちんとしてる映画が大好きだ。 ストーリーは先が読めてしまうけど、やっぱり感動してしまうのはカンどころを押さえた作りだからだろう。イギリス映画って面白い。面白さが自分の好みに合っているというべきかもしれないが。


シャンテ・シネのロビーに実物のブーツの展示があった。映画に出てきたものではなくて、文化服装学園の生徒さんが作成したものだそうです。
どれもユニークで、なかなかカッコよかったですよ。

映画『キンキーブーツ』とシューズデザイン科のコラボレーション企画

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2006/08/25

サマータイムマシン・ブルース【映画】

ポニーキャニオン(2006-02-24)

H.G.ウェルズモデル(笑)のタイムマシンを偶然手に入れた田舎の大学生達。彼らはこの「奇跡の機械」を何に使うのか。

ああでもない、こうでもないと協議の結果、決まった使い道は「昨日に戻ってクーラーのリモコンを取って来ること」だった。 そうすれば、この暑さを乗り切れるぞ...って。

ああ、スケールちっちゃい。世界一スケールの小さなタイムトラベル。
男子学生のばかっぷりも面白い。ああ、もう、男子って。。。

30年後の世界からやってきた「未来人」もいい味。
そうだよねえ。30年前だって、今とたいして変わっちゃいないんだから30年後の未来だってこんなもんでしょう。
妙に安心できて納得できる未来の姿(笑)

「タイムマシン」を見たことある方なら、ここに出てくるタイムマシンにもにやりとさせられます。形も、操作盤もよく出来ています。ハンドルのところがちゃんと水晶です。こういう小技が生きています。

この監督(本広克行)の「UDON 」を、俄然見る気になって来ました。

ワーナー・ホーム・ビデオ(2002-12-26)

H.G. ウェルズ
岩波書店(2000-11)

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2006/08/20

笑酔亭梅寿謎解噺 :田中 啓文

田中 啓文
集英社(2004-12)
定価 ¥ 1,890

面白かった~!

無理やり落語家に弟子入りさせられたチンピラ兄ちゃんを主人公に、上方落語界とそこを取り巻くいろいろな人たちのドラマが展開していきます。
短編の連作集で、各ストーリーを落語の噺に絡めて、しかもミステリー仕立てになっています。
主人公竜二が謎解きに大活躍するというパターンですが、まさに落語のように笑えて、泣けて、時にはしんみりする良質の作品ばかりです。

ドラマ「タイガーアンドドラゴン」の原型は明らかにここにあるのでしょうね。(宮藤さん何も言ってないようですが。)

「トサカの兄ちゃん」こと竜二の落語家としての成長も楽しみのひとつです。

ぜひ、続きを出して欲しいものです。

  目 次
 たちきり線香
 らくだ
 時うどん
 平林
 住吉駕籠
 子は鎹
 千両みかん


ハナシがちがう!
こちらは文庫版。
「ハナシがちがう!」というタイトルが付いて、解説を桂文珍師匠が書いています。


   

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2006/08/17

ゆれる【映画】

ゆれる

感想をひとことでいうと、香川照之ってスゴイ、に尽きる。
主演のオダギリジョーの素晴らしい演技にも圧倒されるが、何よりこの映画は香川照之の不気味さによって成立しているのだと思う。


オダギリジョーと香川照之演じる兄弟の物語。仲の良い二人の心の中にある暗い淵を描く。
題材そのものはよくあるし、「藪の中」的手法もそう珍しいものではないのだが。

東京に出てカメラマンとして成功している弟。実家に残り、独身のまま働きづめの兄。彼は誰にでも慕われ、いい人と言われている。そんな兄が吊り橋の上で女を殺したとして逮捕される。過失か故意か。緊迫する裁判が始まった。


気弱そうな兄の笑顔が恐ろしく見える瞬間の怖いこと。
父や伯父や、地方で働くひとびと。自分の知ってるいろんな人に重なって見えるからこそ余計に怖い。

人の絆って本当にあるのか、と不安になるような映画。傑作でしょう。

西川 美和
ポプラ社(2006-06)
定価 ¥ 1,260

インポート・ミュージック・サービス(2006-07-05)
定価 ¥ 1,785

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2006/08/13

時をかける少女【映画】

長く人生やってると、「あの時のあの一瞬」や「あの人のあの一言」で未来への線路のポイントが切り替わったんだな、とわかることがある。

タイムリープの能力を得た少女は、その「ターニングポイント」を受け入れることができず、何度も時を戻っては「なかったことにしよう」とするのだ。時は止まっていても、彼女の中の人生の時間は流れ続ける。その分少しだけ彼女は大人に近づいているのに、友人たちはあの時のまま...。

筒井ファンなので、若者向けと思いつつも観に行きましたが、大人だからこそ感じるせつなさに満ちた、爽やかな映画です。必見。

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面識もないのについ、「筒井先生」と呼んでしまう筒井康隆ファンであります。
「時をかける少女」のアニメがすごい、すごいからお母さん行って見てきなさいと言われて、出かけて来ました。
行ったのは先週なのですが、暑いなか立ち見が出て、尚且つ入りきれない人が次回上映に列をなすという人気ぶりで、正直驚きました。

公式ブログにもこんな記事が。
夕刊フジ、なんと一面に時かけが
オヤジというのは酷だと思いますが、確かに大人の男性やカップルが多かったようです。

ところで私も夕刊フジさんと同じような写真とりました。(テアトル新宿にて)
Gouretu

劇場版アニメーション 時をかける少女公式サイト


アニメスタイル編集部
スタイル(2006-07)
定価 ¥ 2,940




筒井 康隆
角川書店(2006-05-25)
定価 ¥ 460




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2006/08/11

愛のひだりがわ:筒井康隆

愛のひだりがわ

筒井康隆のジュブナイル。

近未来の荒廃した日本を舞台に、父を探す旅に出た少女の物語。

ロードムービー風な構成は少女版「旅のラゴス」のようだ。

家族愛に恵まれなかった主人公が旅で出会った人々と束の間の家族的生活に幸せを感じたり。
犬語が話せるので、大型犬の群れに守られたり。 大型犬と暴走族に守られて故郷に変えるシーンは圧巻。

周囲との親密な関係を描きながらも、ベタつかずどこか距離を感じさせる描き方が好き。
左腕に障害がありながらも、それを素直に受け入れ、人生を切り開いて行く少女の強さがまた素敵です。
(主人公はお約束通り超美少女です。映画化されないのかな?)

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ペットのことばが聞こえますか―動物語通訳体験記


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2006/08/09

アキバの酒が美味かった

駅周辺の再開発後、秋葉原が変わったとは良く言われますが、昨日は友人とお洒落なお店でプレミアな焼酎なんぞいただいてしまいました。

夕暮れも妙に美しいし
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こんなお店で、
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芋蔵BAR

クーポンでプレミア焼酎のサービス付き。

「由羅王」っていうのを飲みましたがこれがまた美味しかったのよ。

喜界島酒造 由羅王 「咲酒」(ゑぐし) 1800ml

そして、一番驚くのはこの店がヨドバシカメラの最上階だってことです。

「すごいなあ、アキバ、すごいなあ、ヨドバシ」

を連呼していたおのぼりさんの夜でした。

また行こうっと。


限定のプレミア焼酎をご紹介!【酒蔵(さけぐら).com】
酒蔵(さけぐら).com


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2006/08/07

古田さん、お誕生日おめでとうございます。

昨日、今シーズン何度目かの神宮球場へ出かけました。
たまたま古田監督の41回目のお誕生日だったそうで、試合前にハッピーバースデーを合唱。
それに応えて監督自らベンチから出てファンにあいさつ。和気あいあいの楽しい雰囲気でした。

Furuta_1

夏休みの子供たちを招待してのイベントもありました。スワローズファン、いや野球ファンを獲得するための地道な努力が続けられているのですね。

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マックのドナルドさんも応援に。

試合は逆転負けでハッピーとは行かなかったのですが、夏に野外で見るナイターくらいビールの美味しい場所はありません。ビールが美味しいうちにまた行こうと思います。

その時は勝ってくださいね。


古田敦也のブログ

夏に贈るサマーバースディ特集【日比谷花壇】

フラワーパティシエ「フロマージュブラン・アロマキャンドル付き」

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2006/08/05

スティーヴン・キング、お願いをする。

スティーヴン・キングが「ハリポタ」シリーズの大ファンだというのは有名な話で、それは現在刊行中のシリーズ「ダーク・タワー」の中でしっかり証明されてしまうのですが、実は「ガープの世界」のジョン・アービングもハリポタファンだったようです。

リンク: 「ハリー・ポッターを殺さないで」 米作家らがローリングにお願い(ロイター) .

 

ニューヨークのラジオ・シティー・ミュージック・ホールで1日、英米人気作家3人によるチャリティー朗読会が行われ、米作家2人がJ・K・ローリングさんに「ハリー・ポッター」シリーズ最終章でハリーを死なせないで欲しいという「お願い」をした。

 

お願いをしたのは「ガープの世界」で知られるベストセラー作家ジョン・アーヴィングさんと1974年の「キャリー」で有名になったスティーヴン・キングさん。ローリングさんは以前、同シリーズ最終章である第7巻で主要な登場人物が2人死ぬことになると発表していた。

「ジョン・アーヴィングさんとスティーヴン・キングさん」て普通に「さん」付けされるとカリスマっぽさが消え、普通のおじさんみたいなのが笑えます。

キングさんは、探偵シャーロック・ホームズを小説の中で死なせた作家アーサー・コナン・ドイルを例に出し、ハリーにはホームズと同じ道をたどって欲しくないと語った。ドイルは結局ファンからの強い要望で後の巻でホームズを復活させている。

ハリーの生死は謎ですが、早く7巻出してください、ローリングさん。

ところでダークタワー最新刊やっと入手。これからゆっくり味わいます。

スティーヴン キング
新潮社(2006-07)
定価 ¥ 780


スティーヴン キング
新潮社(2006-07)
定価 ¥ 780

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2006/08/02

ハイペリオン:ダン・シモンズ

ダン シモンズ
早川書房(2000-11)

ダン シモンズ
早川書房(2000-11)


はるかな未来、人類は多くの惑星を殖民地として宇宙の隅々にまで拡がっている。1500億もの人類は宇宙連邦「ワールドウェブ」を構築していた。しかし連邦への加盟を拒んできた惑星ハイペリオンには「時間の墓標」と呼ばれる古代からの謎を秘めた場所があった。そこに封じ込められているはずの殺戮の神シュライクが何故か再び活動を始めたのと前後して、「宇宙の蛮族」と呼ばれるアウスターとの全面戦争が目前に迫っていた。人類の命運がかかったハイペリオンを敵の手に渡してはならない。シュライクを再び封じ込めるため、連邦は7人の巡礼団を組織し、ハイペリオンへと向かわせたのだった。

壮大な構想の下に練り上げられた傑作SF小説。
しかしこの上下巻では大枠のストーリーは進展せず、巡礼に参加する者がそれぞれに自分の物語を語るだけなのである。それだけなのに、圧倒されるばかりの面白さだ。
秘境探検、スペースオペラ、時空を超えた恋、歴史小説、戦争小説、ハードボイルド探偵小説などなど、いろいろなジャンルのストーリーが詰め込まれ、それぞれが短編小説として成り立っている。彼らの運命が謎の惑星ハイペリオンに結び付けられているのを知り、彼ら自身もお互い絆を感じ始める。目的地を目前に皆で「大昔の平面映画の歌」(「虹のかなたに」だろう)を口ずさみながら進む場面には正直胸が熱くなってしまった。
そして、さあいよいよ時間の墓標だ、というところで、この巻は終わるのである。

次の巻を慌てて買いに行ったのは言うまでもない。

ダン シモンズ
早川書房(2001-03)

ダン シモンズ
早川書房(2001-03)

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