ハイペリオン:ダン・シモンズ
はるかな未来、人類は多くの惑星を殖民地として宇宙の隅々にまで拡がっている。1500億もの人類は宇宙連邦「ワールドウェブ」を構築していた。しかし連邦への加盟を拒んできた惑星ハイペリオンには「時間の墓標」と呼ばれる古代からの謎を秘めた場所があった。そこに封じ込められているはずの殺戮の神シュライクが何故か再び活動を始めたのと前後して、「宇宙の蛮族」と呼ばれるアウスターとの全面戦争が目前に迫っていた。人類の命運がかかったハイペリオンを敵の手に渡してはならない。シュライクを再び封じ込めるため、連邦は7人の巡礼団を組織し、ハイペリオンへと向かわせたのだった。
壮大な構想の下に練り上げられた傑作SF小説。
しかしこの上下巻では大枠のストーリーは進展せず、巡礼に参加する者がそれぞれに自分の物語を語るだけなのである。それだけなのに、圧倒されるばかりの面白さだ。
秘境探検、スペースオペラ、時空を超えた恋、歴史小説、戦争小説、ハードボイルド探偵小説などなど、いろいろなジャンルのストーリーが詰め込まれ、それぞれが短編小説として成り立っている。彼らの運命が謎の惑星ハイペリオンに結び付けられているのを知り、彼ら自身もお互い絆を感じ始める。目的地を目前に皆で「大昔の平面映画の歌」(「虹のかなたに」だろう)を口ずさみながら進む場面には正直胸が熱くなってしまった。
そして、さあいよいよ時間の墓標だ、というところで、この巻は終わるのである。
次の巻を慌てて買いに行ったのは言うまでもない。
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コメント
こんにちは。
最近、ハイペリオンを読みました。
わたしも続き物だと気が付かずにラストまで読んでしまい。
すごく次の巻が気になります。
はやく没落が読みたいです!
投稿 ユキノ | 2007/02/14 21:52