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2007/05/29

げんしけん:木尾士目

げんしけん (9) 限定版
げんしけん (9) 限定版
posted with amazlet on 07.05.29
木尾 士目
講談社 (2006/12/22)
売り上げランキング: 1214
おすすめ度の平均: 5.0
5 オタクマンガ?
5 惜しくもあり楽しくもある最終巻!
5 おまけの厚さとあの余韻

最初は読むのに抵抗があった「オタク漫画」。
これを読んだら自分もオタクの仲間入りなんじゃないか、と思ってたのかもしれない。
しかし1巻から通して読み始めたら止まらなくなって、あっという間に9巻まで読了した。
オタクの話ではあるけれど、これはオタクも、非オタクも含めた青春群像漫画である。登場人物の1人が「オタクはなろうとしてなるものじゃなくて、気がついたらなっているもの」と言うのだけど、それって「オタク」じゃなくても同じなんだろうなあと思う。
自分が「こういう人間である」というのはすごく根本的なものなので、気づいていても変えられない。そういう自分の「業」というか「性(さが)」に気づいてしまった若者たちの、達観したようでいて温い、そのくせ好きなものには脇目も振らぬような熱い(暑苦しい?)生き方がなんだか爽やかにすら感じられてしまうのである。

お洒落でイケメンで、爽やかで、運動神経も良いという理想の男、コーサカ君は実は骨の髄までオタクという設定で、彼に恋する「一般人」咲ちゃんの苦労話も笑えるし、ちょっと切ない。
ここぞ、という時のコーサカの優しさに胸キュンな思いを抱いても、彼はやっぱりオタクなのである。彼女よりもアニメやゲームを選んでしまうのが哀しくも可笑しい。

腐女子オギウエの苦悩と恋の物語もあったりして、女性読者も目が離せなくなってしまう。
1巻で「大学入学」し、9巻ラストでは「大学卒業」で、お話はきれいに終わる。なんだか「粋」すら感じましたよ。

未読の方、ぜひ「げんしけん」の世界を味わってみてください。


★「9巻限定版」には「同人誌」が付いてます、これがまたよく出来ていて、感心することしきりでした。


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