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2007/06/26

金春屋ゴメス:西條 奈加

金春屋ゴメス
金春屋ゴメス
posted with amazlet on 07.06.26
西條 奈加
新潮社 (2005/11)
売り上げランキング: 61029


日本の中に「昔の江戸」がある。そこでは「電気」も「標準時間」もない。そこは日本だけど「外国」扱いで入国にはヴィザが必要だったりする。
主人公の「日本人」大学生、辰次郎は300倍の倍率をくぐりぬけて、江戸入国のヴィザを手に入れる。本人は忘れているが、実は彼は江戸生まれで、幼い頃両親とともに日本に出国して来たのだった。生まれ故郷「江戸」に戻った辰次郎は、「長崎奉行」とともに、不気味な流行病の謎を解くために奔走することになる...


時代小説や時代劇に出てくる「江戸」は、歴史的存在であるとか、フィクションであるとかを通り越して、ある意味「憧れの存在」でしょう。それは日本人にとって、「憧れの場所」であり「憧れの時代」でもあります。
もしも現代人が江戸を訪れることができたら、どんなことが起きるでしょうか。あるいは、「江戸」を現代に残すためにはどんな条件が必要でしょうか。
そんな想像を大きくふくらませて、この作者は時代小説好きもファンタジー好きも楽しめる、素晴らしい娯楽小説を作ってくれました。(この作品は第17回日本ファンタジーノベル大賞 受賞作だそうです。)
辰次郎とともに江戸の世界を走り回るうちに、「この江戸国へ一度は行ってみたいなあ」と考えている自分に気づくのでした。

登場人物についてもっといろいろ知りたいし、もっと江戸の街を歩きたい、ということで続編が欲しいところです。

と、書いてから調べたら、もうとっくに出ていましたね。芥子の花というタイトルだそうです。
読書予定に入れておこう。



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