Harry Potter and the Deathly Hallows : J.K.Rowling
【ネタバレなし】
発売日に届いた本を昨日読み終わりました。
今の気持ちを一言でいうと、虚脱感、でしょうか。
第一巻の日本語版が出たのが1999年の12月でした。私が手に入れたのは翌年の2000年のことですから、かれこれ7年経ったわけです。物語は各巻で1年が経過していましたから、ハリーの7年の成長をともに過ごしたような形で最終巻を迎えることになりました。
児童書、と思って読み始めた本でしたが、ページの中に広がる不思議なのになぜかリアルな世界に魅了されてしまいました。親戚の家で育てられ、ほとんどネグレクトされている孤独な少年ハリーが、「魔法使い」であるという新たな自分を知り、魔法学校という未知の世界へ飛び込んでいくのです。彼の未来に何が起こるのか、いったいどんな風に成長していくのか、目を離すことができませんでした。
完璧に構築された魔法使いの世界と歴史、魔法学校のたたずまいや細かい授業内容、魔法使いが熱狂するスポーツまで作りだし、詳細なルールやワールドカップチームまで作り出されていましたね。この完成度の高い世界観がこのシリーズの魅力でしょう。最初にクィディッチのルール説明を読んだときの驚愕は今も忘れられません。
周囲の人間たちも細かく設定され、生き生きと描きだされていました。友人たちはもちろん、大人たちも長所と欠点と彼らの人生を背負っています。そんなところもこのシリーズの魅力でしたね。
映画化でまた人気が上がったのですが、やはりハリー・ポッターシリーズの魅力は作者が作りこんだこの世界観と、複雑な伏線が張られているストーリーの細かさでしょう。これだけは本でなければ味わえない醍醐味だと思います。
こんな素晴らしい世界を教えてくれたことに対して素直に「ローリングさん、ありがとう」と言いたいと思います。
Bloomsbury Publishing PLC (2007/07/21)
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コメント
6巻はじょえるさんの読書ノートを読んでから、本を読みました。
書いてくださること、ほんとにほんとにありがとうございます。読書ノート楽しみにしております。
投稿: ヒツジ123 | 2007/07/28 21:52
ヒツジ123さん
読んでいただいてありがとうございます。
始めたからには最後まで頑張りますので、応援よろしくお願いします。
投稿: じょえる | 2007/07/29 13:41