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2008年8月

2008/08/24

「天の光はすべて星」「闇の公子」9月復刊!

復刊ドットコムさんから「早川書房の大量復刊」を知らせるメールをいただきました。

その中にフレドリック・ブラウンの「天の光はすべて星」、タニス・リーの「闇の公子」の書名がありました!
嬉しいですねえ。どちらももう新刊で見ることはないのかと思っておりました。

私は両方とも持ってますけど、今後の復刊を応援するためにも購入しようかと思っております。

一定の売り上げが見込めるならば、時間に埋もれてしまった名作をまた出してくれるということなんでしょうね。
リストの中にこれは!という一冊がある方、是非購入して復刊を応援してあげてくださいね。
  
以下復刊ドットコムへのリンクを貼っておきます。  

天の光はすべて星

闇の公子

早川書房 復刊特集


以下は私が以前に書いた本の紹介記事です。ご参考になれば幸いです。

天の光はすべて星

闇の公子

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2008/08/14

【映画】ダークナイト

ダークナイト THE DARK KNIGT

ダーク・ナイト


2時間30分の長編、そして全編緊迫に次ぐ緊迫。ストーリーでは仕掛けられた罠、悪との駆け引きにドキドキします。その上、音楽がまたドキドキを加速します。まるで聞いてるものの鼓動を早くするためのリズムを研究したんじゃないかと思うような、不安感を掻き立てる音楽なのですよ。

最後まで緊張の連続でエンドロールが終わってもホッとするどころか、映画館を出てもまだ心臓がドキドキしてました。力抜くところ、笑うところ全くなしです。タイトル通りダークなダークな映画でした。大好きとは言えないのに、心に残るこの感覚はなんだろう。ジョーカーは殺人狂のおかしいヤツなんだけど、最後の方にはなんか言ってることもわかるような気がして、こころの平安がかき乱されるような感覚を味わいました。

そう、これはバットマンの映画というよりもジョーカーの映画なのです。

Batman / The Dark Knight  Statue: The Joker
Batman / The Dark Knight Statue: The Joker

演じたヒース・レジャーは、薬物中毒で亡くなりましたが、それはこのジョーカーの役に入り込みすぎたのが理由だと言う話もあるほどです。
彼のジョーカーを見れば、さもありなんという感じです。ハイテンションな笑い声、メークに隠された冷たい目、ひっきりなしに唇(傷)をなめるようなしぐさ、鬼気せまる怪演には寒気すら覚えました。

このジョーカーの存在感、演じたヒースの魅力が、驚異的な興行成績の理由なんじゃないかな。

ああ、ヒース・レジャー大好きだったのに。残念です。
安らかにお眠り下さい。




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2008/08/08

ハリー・ポッターと死の秘宝 : J.K.ローリング

●以下、内容に触れています。内容を知りたくない方はご遠慮下さい。


日本語版も遂に完結しましたね。
いろいろな伏線、複雑な人間関係が見事に収束されて行く圧倒的なストーリー展開は、やはり素晴らしいの一言です。
翻訳者の方のご苦労も並大抵ではなかったことでしょう。本当にお疲れ様でした。
この本を日本の読者に届けていただたいてありがとうございました、と、まずはお礼を申し上げたいと思います。


でもでも、それでも、やっぱりこの翻訳は何かしっくりこないのですよね。
松岡さんの頭にあるイメージをキャラクターが着ぐるみみたいにかぶせられているような、そんな感じがして仕方がありませんでした。
どうしても気になるのが一人称です。それも重要な人物のそれ。

闇の帝王ヴォルデモートは「俺様」と称し、彼が話すときは字体が震えています。
ダンブルドアは「わし」です。語尾には「じゃ」がついています。

例:「わしの杖で君を殺し損ねたのじゃ」 
  :「そうじゃのう」

この訳によって、彼らの大事な個性が逆に失われてしまったような気がします。彼らのクールさ、冷酷さ、芯の強さが大時代的な言葉使いによって消されてしまったのです。時々、ただの悪者キャラ、ただのおじいさんキャラのように感じられるのが、哀しいです。

そしてスネイプです。彼は自分のことを「我輩」と言うのですね。ハリーの物語は近過去というのでしょうか、ほとんど現代を背景にしています。この時代に自分のことを「我輩」という教師をイメージするのはかなり難しいことだと思います。
この一人称を使っていたことで、最終巻で松岡さんは相当困られたのではないでしょうか。
だってこの巻で、というかこの物語全体で最も重要と言っても過言ではないくらいのセリフがスネイプが発せられるのです。
そのセリフは

     Look.......at.......me......

です。これを「我輩を見ろ」と訳すわけにはいかないのは明らかです。

結局、日本語版ではこの部分は「僕」になっていました。若いころの回想場面では「僕」と言わせることで整合性を取ったのでしょう。
でもそのおかげで、逆に「僕をみてくれ」の意味が英語よりも明確になったとも言えるのですが。


もうひとつ気になったことはハリーの母リリーと伯母のペチュニアの姉妹関係がうやむやにされたことです。
日本語版の一巻ではペチュニアが姉、リリーが妹でした。その後、確か3巻だったと思いますが「翻訳者が作者に問い合わせて回答をもらったので姉と妹を入れ替えた」とふくろう通信(本についてくる小冊子)に書かれていました。この時点で作者がどちらでもいいと思っていたのか、あるいは後で変更したのかはわかりませんが、最終巻の英語版では確かにペチュニアがElder、リリーがYounger と書かれています。

もういちど姉妹を入れ替える混乱を避けたためか、日本語版ではこの部分が訳されていません。ということは、日本語版だけを読んだ読者にとってはリリーが姉のままだということです。
ストーリーに大して影響はないのかと思いますが、これをごまかすのはどうかな、と思うのです。せめて「訳しませんでした」という説明は必要だったのではないでしょうか。


とはいえ、スネイプという人物の真実が明らかになる場面は涙を誘います。彼こそがこの物語の影の主人公であり、ハリーポッターの物語は実は青年スネイプの愛と贖罪の物語でもあったという2重構造に、驚かされるのです。

その白眉は回想シーンでのこの会話です。ダンブルドアとのやりとりが悲しくて美しいのです。

"After all this time? "

"Always," said Snape.

   「こんなに年月が経ってるのに?」  
   「永遠に。」


常にそして永遠に、彼女を愛し続けるとスネイプは宣言したのです。
もう読者滂沱の場面ですよ。
本物のロマンティストです、この人は。やっぱりスネイプ先生は「我輩」なんて言っちゃいけないと思います。

最終巻の読了後に1巻から通して再読してみました。気づいてなかったような細かい伏線を見つけたり、あとで登場する人物の名前がさらりと書かれていたりと、新たな発見がありました。
そしてダンブルドアの話術の巧みなこと。狡猾といってもいいくらい。真実を話しながら、核心を隠す彼の技術に改めて感心したり。

こうしてハリーの世界のさらなる深みにこれからもはまっていくのかもしれません。

語りたいことは尽きないですが、愛と死と再生の物語として、青春小説として、大人にも読んでもらいたいと思っております。できれば英語版を。





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2008/08/07

【映画】テネイシャスD 運命のピックを探せ!

テネイシャスD 運命のピックを探せ! (公式サイト)

テネイシャスD-運命のピックをさがせ!-

ロック命の田舎少年BJは、罰当たりな歌ばかり歌い、厳格な父にロック禁止令を言い渡されてしまう。
しかしロックの神、Dio様のお告げにより彼は家を飛び出し聖地ハリウッドを目指す。
でもハリウッドはアメリカ中にたくさんあって、全部回ってしまったJBは本物のハリウッドにたどり着いた時にはもう大人(笑)。
そこでコンビを組んだハゲでデブの相棒KGとともに、バンドコンテスト優勝を目指し超絶ギタリストたちが使ったという「運命のピック」を探すことに...


いやあ、本当に素晴らしい程にくだらない映画でした(笑)
見終わって感動するとか、心に何か残るとか、ギャグに見えて実は泣けるとか、そういうことは一切ありません。
全く心になにも残さない、この徹底した完成度に乾杯!です。

厳格な父親はミート・ローフ、 Dio様はDioが演じて?ます。
悪魔のピックの伝説を語る謎の楽器屋にベン・スティーラー、彼らに付きまとう怪しい男になんとティム・ロビンスです。

素晴らしい演奏テク、素晴らしいヴォーカル。そしてシャウトされるアホくさい歌詞、ここぞというところでは超シモネタ。 往年のドリフターズよりまだ下品であります。

クライマックスは悪魔とのロック対決。悪魔の演奏がまた凄いんですよ。(悪魔はフーファイターズの方だそうです。)

そんなこんなでとっても楽しいロックオペラ風の映画なのですが、あまりにもお下品なので「是非見てください!」と言い難いというのが欠点といえば欠点かな(笑)

JB好きな方、ロック好きな方、シモネタOKな方、お勧めです。




The Last in Line
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おすすめ度の平均: 5.0
5 へヴィメタルの集大成
5 ディオの最高傑作
5 ヘビーメタル
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2008/08/05

【映画】ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン

ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン (公式サイト)


Hot Fuzz

ロンドン警視庁に勤めるニコラスはあまりにも優秀なため、上司達から疎まれて左遷されてしまう。
飛ばされた先は、事件なんかおこりそうもない平和な平和な田舎町。
しかし平和なはずのこの街では、なぜか人が死ぬ事故が多発する。
頼りない相棒とともに捜査に乗り出すニコラスだったが...


日本での劇場公開のために署名運動まで起こったという話題の映画です。
予告編があまりにも面白そうで、どうしても見たかったのですよ。

なにしろ「イギリスの田舎町の警察署」が舞台というだけで、翻訳小説好きとしては非常にそそられる部分がありまして。
たぶん全く関係ないですが、主人公の相棒役の俳優の名前が「フロスト」っていうだけで笑っちゃうのです。
フロスト警部のデントン警察署がどうしても思い浮かんじゃって。

で、感想ですが、いや全く、最高でした。
観客全員、手を叩いて笑うという素晴らしい一体感。こんな映画、あったかしらという感じです。

いろんな映画のパロディー(いやリスペクトとかオマージュとか言うべきなのでしょう)が、たくさん入っているのですが、私にはもちろん全部なんてわかりませんが、それでもおかしくて面白くてしょうがなかったです。
ギャグというよりは、鋭いユーモア感覚で笑わせてくれる映画だと思います。
これは本当の傑作です!

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2008/08/04

試行錯誤

とりあえず、読んだ本や見たDVDを記録するためのメモブログを作りました。

サボテン島の西海岸  と名付けました。

よろしければ覗いてやってください。まあ、あまり面白いことは書いてないですけど(汗)

jugemのレビュー機能を使っています。なにかしらコメントを入力しないとUPできない仕様なので、「7月に読んだ」程度でどんどん記録していくつもりです。もちろん感想あればメモ程度でつけていくつもり。

すごく気に入ってどうしても紹介したい本はこちらにちゃんと感想を書きたいなと思っております。
だんだんと仕事の方も落ち着いてきたので、なるべく更新するようにしたいです(希望)。

あと2年くらい前に作ったVOXのブログがありまして、こちらは使い方がよくわからず放置状態だったのですが、写真とひとこと日記程度を書くのに便利なので、ときどき更新しようかなと思っております。
こちらもお気が向きましたらよろしくお願いします。

Joel's blog

日記っぽいことをこっちに書かなくなったのはやっぱりmixiとの両立がうまく出来なかったというのが大きいなと思います。日常的なことをちょいと書くにはあちらの方が敷居が低いですもんね。
mixiにしか書いてない本のレビューなんかもあり、自分でももったいないなあ、と思ったりしています。

この辺の使い分けはこれからもずっと課題ですな~。
いろいろ試行錯誤して行こうと思います。

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