2008/08/14

【映画】ダークナイト

ダークナイト THE DARK KNIGT

ダーク・ナイト


2時間30分の長編、そして全編緊迫に次ぐ緊迫。ストーリーでは仕掛けられた罠、悪との駆け引きにドキドキします。その上、音楽がまたドキドキを加速します。まるで聞いてるものの鼓動を早くするためのリズムを研究したんじゃないかと思うような、不安感を掻き立てる音楽なのですよ。

最後まで緊張の連続でエンドロールが終わってもホッとするどころか、映画館を出てもまだ心臓がドキドキしてました。力抜くところ、笑うところ全くなしです。タイトル通りダークなダークな映画でした。大好きとは言えないのに、心に残るこの感覚はなんだろう。ジョーカーは殺人狂のおかしいヤツなんだけど、最後の方にはなんか言ってることもわかるような気がして、こころの平安がかき乱されるような感覚を味わいました。

そう、これはバットマンの映画というよりもジョーカーの映画なのです。

Batman / The Dark Knight  Statue: The Joker
Batman / The Dark Knight Statue: The Joker

演じたヒース・レジャーは、薬物中毒で亡くなりましたが、それはこのジョーカーの役に入り込みすぎたのが理由だと言う話もあるほどです。
彼のジョーカーを見れば、さもありなんという感じです。ハイテンションな笑い声、メークに隠された冷たい目、ひっきりなしに唇(傷)をなめるようなしぐさ、鬼気せまる怪演には寒気すら覚えました。

このジョーカーの存在感、演じたヒースの魅力が、驚異的な興行成績の理由なんじゃないかな。

ああ、ヒース・レジャー大好きだったのに。残念です。
安らかにお眠り下さい。




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2008/08/07

【映画】テネイシャスD 運命のピックを探せ!

テネイシャスD 運命のピックを探せ! (公式サイト)

テネイシャスD-運命のピックをさがせ!-

ロック命の田舎少年BJは、罰当たりな歌ばかり歌い、厳格な父にロック禁止令を言い渡されてしまう。
しかしロックの神、Dio様のお告げにより彼は家を飛び出し聖地ハリウッドを目指す。
でもハリウッドはアメリカ中にたくさんあって、全部回ってしまったJBは本物のハリウッドにたどり着いた時にはもう大人(笑)。
そこでコンビを組んだハゲでデブの相棒KGとともに、バンドコンテスト優勝を目指し超絶ギタリストたちが使ったという「運命のピック」を探すことに...


いやあ、本当に素晴らしい程にくだらない映画でした(笑)
見終わって感動するとか、心に何か残るとか、ギャグに見えて実は泣けるとか、そういうことは一切ありません。
全く心になにも残さない、この徹底した完成度に乾杯!です。

厳格な父親はミート・ローフ、 Dio様はDioが演じて?ます。
悪魔のピックの伝説を語る謎の楽器屋にベン・スティーラー、彼らに付きまとう怪しい男になんとティム・ロビンスです。

素晴らしい演奏テク、素晴らしいヴォーカル。そしてシャウトされるアホくさい歌詞、ここぞというところでは超シモネタ。 往年のドリフターズよりまだ下品であります。

クライマックスは悪魔とのロック対決。悪魔の演奏がまた凄いんですよ。(悪魔はフーファイターズの方だそうです。)

そんなこんなでとっても楽しいロックオペラ風の映画なのですが、あまりにもお下品なので「是非見てください!」と言い難いというのが欠点といえば欠点かな(笑)

JB好きな方、ロック好きな方、シモネタOKな方、お勧めです。




The Last in Line
The Last in Line
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5 ディオの最高傑作
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2008/08/05

【映画】ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン

ホットファズ 俺たちスーパーポリスメン (公式サイト)


Hot Fuzz

ロンドン警視庁に勤めるニコラスはあまりにも優秀なため、上司達から疎まれて左遷されてしまう。
飛ばされた先は、事件なんかおこりそうもない平和な平和な田舎町。
しかし平和なはずのこの街では、なぜか人が死ぬ事故が多発する。
頼りない相棒とともに捜査に乗り出すニコラスだったが...


日本での劇場公開のために署名運動まで起こったという話題の映画です。
予告編があまりにも面白そうで、どうしても見たかったのですよ。

なにしろ「イギリスの田舎町の警察署」が舞台というだけで、翻訳小説好きとしては非常にそそられる部分がありまして。
たぶん全く関係ないですが、主人公の相棒役の俳優の名前が「フロスト」っていうだけで笑っちゃうのです。
フロスト警部のデントン警察署がどうしても思い浮かんじゃって。

で、感想ですが、いや全く、最高でした。
観客全員、手を叩いて笑うという素晴らしい一体感。こんな映画、あったかしらという感じです。

いろんな映画のパロディー(いやリスペクトとかオマージュとか言うべきなのでしょう)が、たくさん入っているのですが、私にはもちろん全部なんてわかりませんが、それでもおかしくて面白くてしょうがなかったです。
ギャグというよりは、鋭いユーモア感覚で笑わせてくれる映画だと思います。
これは本当の傑作です!

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2008/02/15

ジャック・ブラックの新作映画に超期待!

ジャック・ブラックが大好きです。

最近は新作ないのかなあ、と検索してみたらすごいのが見つかりました。

アメリカでもこれから公開の「Be Kind Rewind」という映画です。
舞台がレンタルビデオショップということで、タイトルは「巻き戻して返却してくださいね」という意味のようです。

なぜか体に磁気を帯びてしまったジャック(でもなぜ?)が、レンタルショップの商品をみーんなダメにしてしまいます。
でもお客さんからのリクエストは「ゴーストバスターズ」。
よーし、これはもう自前で「ゴーストバスターズ」を撮影するしかない!ってことになり、超チープな制作費でほんとに作ってしまうのですね。

これがなぜか評判が良く調子に乗っジャックたちは、次々に「ロボコップ」や「ラッシュアワー」や「2001年宇宙の旅」を自前でリメイクしてしまうという、めちゃくちゃなストーリー。
設定を聞いただけで吹き出しそうなんですが、予告を見たらそれだけで爆笑です。
絶対、見に行きます。日本公開を首をなが~~~~くして待つことにします。

しっかしまあ、映画が心から好きじゃなきゃ出来ないですよねえ、こういうこと。素晴らしいっす。

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2007/06/11

しゃべれどもしゃべれども【映画】

国分太一のしゃべれどもしゃべれども

「二つ目」の落語家、三つ葉は壁にぶつかっている。一生懸命やっても「しゃべればいいってもんじゃないんだ」と師匠に説教されている。そんな三つ葉がひょんなことから素人3人に「まんじゅうこわい」を教える教室を開くことになる。愛想よくできないクリーニング屋の娘、大阪弁をからかわれる小学生、喋るのが下手な野球解説者...。
果たしてそれぞれの人生は落語とかかわることで変わっていくのだろうか。

落語が大好きなので、売れない落語家が主人公の映画と知って期待して見に行った。
国分太一も伊東四朗も相当落語が上手いという話も聞いていたし。
確かに落語は上手い。国分君は、前半の下手なところとクライマックスで一皮むけるところとを演じ分けているのも見事なものだった。

しかし残念なことに、ストーリーと映像が出演者の努力を生かし切れていない気がする。
寄席の映像にライブ感が薄い。どの話もきっちり見せようとしない。最初と最後だけをみせて真ん中は省略。
せっかくの見せ場の三つ葉の落語の場面すら途中ではしょって映像処理しちゃってるし。
この一席くらいは完璧に固定カメラで写して欲しかった。もったいない。

一番残念だったのは、このストーリーなら「落語」である必要がないということだ。「ちょっといい話、下町的な感動を与える話」の飾りとしてしか落語が置かれていない感じ。しかもその「いい話」そのものがいかにも弱い。

あえて落語を選んだのなら、もっと落語の「粋(いき)」を映画そのものに与えて欲しかったと思うのは欲張りだろうか。ドラマと比べてはいけないかもしれないが、「タイガー&ドラゴン」にはもっと作り手側の落語への愛情が感じられたと思うのだが。

ラストも唐突だよなあ。 

前振りを上手くやらないと落ちが決まらないって、落語から学ばなかったのか。
惜しいところだらけの映画。ああ、もったいない。

あまりにも惜しいので、原作はもしかしたら面白いのかも知れないという気がした。読んでみようと思う。

しゃべれどもしゃべれども
佐藤 多佳子
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2007/02/06

かもめ食堂がCMの舞台に!

小林聡美の「パスコ超熟」のCMが「かもめ食堂」だ!

と思って検索してみたら、なんと映画のセットをCMのために再現したらしい。

Pasco こむぎあじの超熟


なんど見ても素敵なインテリアだねえ、このお店。
小林さんの笑顔にほっとします。

もう一度映画が見たくなったなあ。


かもめ食堂


かもめ食堂

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2006/11/21

「どろろ」が映画化されていた


ブラックジャックよりも火の鳥よりも好きな手塚漫画。
それはこの「どろろ」です。

父親の欲のために自らの身体を魔物に奪われてしまった主人公「百鬼丸」の哀しくも凛々しい姿が、なんとも言えず胸を打つのですね。
「腕の中」に刀が仕込まれている設定なんて40年前の作品とは思えないくらい新鮮ですし、左腕で魔物を切る立ち回りは想像するだけでワクワクします。この作品は本当に傑作だと思います。
アニメもありました。こちらも傑作でした。もう一度見たいけれど、残虐シーンがあったり、差別用語がたくさん使われていたりして放送はなかなか難しいらしいですが。
DVDは出ていました。

その「どろろ」が妻夫木聡主演で映画化され、来春公開だそうです。
サイトで予告を見ましたが、音楽も風景もなかなか良い雰囲気が出ているようです。

どろろは柴崎コウが演じています。
「実は女の子」という設定なのですが、これでは最初から女の子ってわかっちゃうじゃん、というのがちょっと気になる点ではありますが。

公開(2007年1月27日)を楽しみに待とうと思います。

どろろ 公式ページ

どろろ公式ブログ どろログ

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2006/10/17

フラガール【映画】

「フラガール」を観ました。(公式サイト

「困難な状況にありながらも何かに打ち込むことで個人も集団も再生していく」という近頃流行りなストーリーねと、ちょっとナナメな気持ちで見始めたのですが。

泣きました。

一番大きいのは個人的記憶を刺激されたことけど。

私は幼い頃北海道の炭鉱町で育ったのです。炭住の生活、気の荒い男の人たちや噂好きな女の人たち、お風呂屋さん、そんな忘れていた風景が思い出されて、何も始まらないうちからも既にうるうる(笑)。

そして私はダンス映画に弱い。
ダンスに反対している親が子の踊る場面を見て気持ちを変えるというのは「リトルダンサー」にもありましたけど、そんなどこかで見た感を吹き飛ばすのは蒼井優の踊りの見事さでした。

クライマックスの晴れ舞台の素晴らしさには息を飲むほどです。
激しいタヒチアンダンスを見て涙することのできる、不思議な映画でもありました。

3ヶ月の特訓であそこまで踊れる女優さん、特に蒼井優はすごいなと思っていたら、彼女は「アニー」出身なのでした。
幼い頃からダンスレッスンを受けていたんだよね。彼女のダンスは一見の価値ありですよ。

あとでパンフをみたら、ダンサーだけでなくハワイアンバンドまで全部炭鉱で働いていた素人だったのだとか。

一番の驚きは、あの時代に街をあげて「ハワイ」を作るアイデアを出した人がいたってことだけど。すごすぎます。


フラガール

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2006/08/28

キンキーブーツ 【映画】

映画「キンキーブーツ」を観た。

ひとことで言っちゃうと英国版「プロジェクトX」。
イギリスの潰れかかった靴工場が、男性用の「女王様ブーツ」を作って再起を図る。
気弱な主人公が自分の工場を守るために、勇気を持って行動し、ついに成功を得るのである。

成功と言ったって、小さな町工場が潰れずに済んで、ニッチ市場を開拓できた程度のものなんだけど、これと同様の話をハリウッドがやったらきっと話がものすごくでかくなるに違いない。

ゲイバーのショーはラスベガスのでっかいステージになり、工場は国中、世界中に進出し、社長はジェットで飛びまわる。そんなに成功しなくてもいいのにっていう位のアメリカンドリームになってしまうことだろう。

大げさ加減もさることながら、いちばん違うのはたぶん主人公の「悩み具合」になるだろうと思う。
アメリカ映画は悩まない。悩んだとしても「時間が短い」気がするのだが、どうだろう(笑)

この映画で最も好きなのはドラッグクイーン(ゲイ)のショーの場面。こういうミュージカルシーンがきちんとしてる映画が大好きだ。 ストーリーは先が読めてしまうけど、やっぱり感動してしまうのはカンどころを押さえた作りだからだろう。イギリス映画って面白い。面白さが自分の好みに合っているというべきかもしれないが。


シャンテ・シネのロビーに実物のブーツの展示があった。映画に出てきたものではなくて、文化服装学園の生徒さんが作成したものだそうです。
どれもユニークで、なかなかカッコよかったですよ。

映画『キンキーブーツ』とシューズデザイン科のコラボレーション企画

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2006/08/25

サマータイムマシン・ブルース【映画】

ポニーキャニオン(2006-02-24)

H.G.ウェルズモデル(笑)のタイムマシンを偶然手に入れた田舎の大学生達。彼らはこの「奇跡の機械」を何に使うのか。

ああでもない、こうでもないと協議の結果、決まった使い道は「昨日に戻ってクーラーのリモコンを取って来ること」だった。 そうすれば、この暑さを乗り切れるぞ...って。

ああ、スケールちっちゃい。世界一スケールの小さなタイムトラベル。
男子学生のばかっぷりも面白い。ああ、もう、男子って。。。

30年後の世界からやってきた「未来人」もいい味。
そうだよねえ。30年前だって、今とたいして変わっちゃいないんだから30年後の未来だってこんなもんでしょう。
妙に安心できて納得できる未来の姿(笑)

「タイムマシン」を見たことある方なら、ここに出てくるタイムマシンにもにやりとさせられます。形も、操作盤もよく出来ています。ハンドルのところがちゃんと水晶です。こういう小技が生きています。

この監督(本広克行)の「UDON 」を、俄然見る気になって来ました。

ワーナー・ホーム・ビデオ(2002-12-26)

H.G. ウェルズ
岩波書店(2000-11)

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