2008/08/24

「天の光はすべて星」「闇の公子」9月復刊!

復刊ドットコムさんから「早川書房の大量復刊」を知らせるメールをいただきました。

その中にフレドリック・ブラウンの「天の光はすべて星」、タニス・リーの「闇の公子」の書名がありました!
嬉しいですねえ。どちらももう新刊で見ることはないのかと思っておりました。

私は両方とも持ってますけど、今後の復刊を応援するためにも購入しようかと思っております。

一定の売り上げが見込めるならば、時間に埋もれてしまった名作をまた出してくれるということなんでしょうね。
リストの中にこれは!という一冊がある方、是非購入して復刊を応援してあげてくださいね。
  
以下復刊ドットコムへのリンクを貼っておきます。  

天の光はすべて星

闇の公子

早川書房 復刊特集


以下は私が以前に書いた本の紹介記事です。ご参考になれば幸いです。

天の光はすべて星

闇の公子

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2007/12/26

アウトドア般若心経:みうらじゅん

アウトドア般若心経
アウトドア般若心経
posted with amazlet on 07.12.25
みうら じゅん
幻冬舎 (2007/10)
売り上げランキング: 15251

みうらじゅん氏による写経ならぬ写真経の本。
般若心経に出てくる文字を街の看板に求めて撮影し、その写真をただ並べてあります。
完成までに5年をかけた労作です。

最初は冗談本の類だと思ってました。読んでからもそういう感想を抱く人もたくさんいるでしょう。
でも私はなぜか感動してしまいました。
並べられた看板の写真を無心に追っているうちに、冗談本だからと斜に構えた気持ちは消えていきました。いつか一生懸命に街中にある一文字一文字をたどっていました。それはちょっと胸が苦しくなるような不思議な経験でした。

みうら氏による般若心経の訳も、なんだかぐっとくるものがあります。そして「この漢字を探すのにどれくらいの時間と労力をかけたのだろう」と思うと、みうら氏がまるで修行僧のように思えてきました。

あとがきには、この企画をはじめたいきさつが語られています。
ある日、駐車場の「空アリ」の看板が「くうアリ」と読めてしまったこと。
空とは般若心経の真髄の教え、なにもないこと。「ないことがアル」ってなんだろう。
では「空ナシ」は。「ないことがナイ」 っていったいどういう意味なのか。

その疑問に取り付かれたみうら氏は仏教を学び、そして写(真)経をはじめることになりました。
写経の旅の日々は人生の苦難の時期とも重なっていました。

本当にお疲れさまと言ってあげたいと思います。
そしてみうらさん、良い本をありがとう。

みうらじゅんマガジン vol.2 仏像ロック
みうらじゅん
白夜書房 (2007/10/25)
売り上げランキング: 10142
おすすめ度の平均: 5.0
5 愛の人──三浦純

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2007/07/28

Harry Potter and the Deathly Hallows : J.K.Rowling

【ネタバレなし】


発売日に届いた本を昨日読み終わりました。

今の気持ちを一言でいうと、虚脱感、でしょうか。
第一巻の日本語版が出たのが1999年の12月でした。私が手に入れたのは翌年の2000年のことですから、かれこれ7年経ったわけです。物語は各巻で1年が経過していましたから、ハリーの7年の成長をともに過ごしたような形で最終巻を迎えることになりました。

児童書、と思って読み始めた本でしたが、ページの中に広がる不思議なのになぜかリアルな世界に魅了されてしまいました。親戚の家で育てられ、ほとんどネグレクトされている孤独な少年ハリーが、「魔法使い」であるという新たな自分を知り、魔法学校という未知の世界へ飛び込んでいくのです。彼の未来に何が起こるのか、いったいどんな風に成長していくのか、目を離すことができませんでした。

完璧に構築された魔法使いの世界と歴史、魔法学校のたたずまいや細かい授業内容、魔法使いが熱狂するスポーツまで作りだし、詳細なルールやワールドカップチームまで作り出されていましたね。この完成度の高い世界観がこのシリーズの魅力でしょう。最初にクィディッチのルール説明を読んだときの驚愕は今も忘れられません。
周囲の人間たちも細かく設定され、生き生きと描きだされていました。友人たちはもちろん、大人たちも長所と欠点と彼らの人生を背負っています。そんなところもこのシリーズの魅力でしたね。

映画化でまた人気が上がったのですが、やはりハリー・ポッターシリーズの魅力は作者が作りこんだこの世界観と、複雑な伏線が張られているストーリーの細かさでしょう。これだけは本でなければ味わえない醍醐味だと思います。

こんな素晴らしい世界を教えてくれたことに対して素直に「ローリングさん、ありがとう」と言いたいと思います。


Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(UK) Adult Edition
J.K. Rowling
Bloomsbury Publishing PLC (2007/07/21)
売り上げランキング: 3
おすすめ度の平均: 5.0
5 愛と信頼と一生の絆
5 ローリング女史に拍手喝采
5 7巻だけ読んでもわからないと思います




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2007/07/22

ハリーポッター最終巻、届きました

Amazonから昨日の朝、配達されました。

Harry_001

7月21日の8時1分以降に配達のこと、という注意書きがありました。


そして現物はこれ。今回もアダルトエディションにしました。表紙がかっこいいのよねえ。

Harry_002


そしてこれは献辞のページ。
「S」の形になってます。こういう細かいところがファンにはグッときます。

Harry_003


昨日から読み始めて今8章まで来ました。最初から怒涛のストーリー展開で、驚くほどの面白さです。
後ろのページは絶対見ないようにして読んでいます。

6巻みたいな読書ノートを書くかどうかは、まだ考慮中です。とりあえずは物語を楽しみたいと思います。

Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(UK) Adult Edition
J.K. Rowling
Bloomsbury Publishing PLC (2007/07/21)
売り上げランキング: 3


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2007/07/18

軌道離脱:ジョン・J・ナンス

軌道離脱
軌道離脱
posted with amazlet on 07.07.18
ジョン J.ナンス 菊地 よしみ
早川書房 (2007/01)
売り上げランキング: 203598

「民間の宇宙飛行会社」の懸賞に応募して当選してしまったキップ・ドーソンは、長年の夢だった宇宙旅行へと旅立つことになる。しかも他の乗客がキャンセルしたため、パイロット1人、乗客は彼のみという2人きりの宇宙旅行である。
しかし宇宙から地球を眺めて感激していたのも束の間だった。不慮の事故でパイロットは死亡、宇宙船も故障してしまう。必死にマニュアルと格闘するが、ロケットは点火せず軌道から抜け出すことができない。
死を覚悟したキップは、備え付けのパソコンに回想録を綴りはじめる...


往年の航空パニック映画「エアポート75」の宇宙版かと思って読み始めたら、これは「ハリウッドのための電車男」ともいうべき爽やかストーリー。
主人公が回顧録を書く「どこにも繋がってないはずのPC」には実はスパイウエアが入っていて、彼のキーボード操作はすべてインターネットにログが送られているという設定です。それをハッカーの少年が見つけ、世界中の人が彼の綴る一字一句を見守ることになるのです。
宇宙船で死を覚悟してひとり回顧録を綴る、というのはダン・シモンズの「エンディミオン」で出てきますし、「本人は知らないけど、彼の行動を世界中が見ている」というのは映画「トゥルーマン・ショー」にも似た状況です。
そんな「どこかで見た感」を別にしても、誰かの日記や掲示板への書き込みを沢山の人が読んで、心配したり喜んだりする状況が、いかにも現代的で、ネット大好きな人間にはなんだか親しい感じがするのです。


難を言えば、文章が非常に読みにくかったり、心理描写が足りなかったりという面はありますが、「ハリウッド映画の原作」と割り切って読めば結構楽しめると思います。

あとがきによれば既にFOXが映画化権を買っているそうです。映画で見た方が多分面白いと思うので(笑)、出来上がるのがとても楽しみな作品ではあります。

エアポート’75
エアポート’75
posted with amazlet on 07.07.18
ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン (2005/07/01)
売り上げランキング: 73877
おすすめ度の平均: 4.5
4 今の時代にはありえないであろう佳作
4 シンプルな航空アクションの名作
5 エアポートシリーズの金字塔
トゥルーマン・ショー(通常版)
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン (2006/04/21)
売り上げランキング: 1337



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ハリー・ポッターと「秘密の結末」?

Harry Potter and the Deathly Hallows (Harry Potter 7)(UK)
J.K. Rowling
Bloomsbury Publishing PLC (2007/07/21)
売り上げランキング: 2

いよいよ、いよいよ発売ですね、ハリー・ポッターシリーズ完結編。
今週土曜日に世界同時発売だそうです。

発売前に内容が漏れないように、出版社側が必死のガードを行っているようです。

リンク: 東京新聞:ハリー・ポッターと「秘密の結末」 漏らすな25億円投入:国際(TOKYO Web).


有名になりすぎた物語の宿命ではあるんでしょうが、やっぱり読む前に結末は知りたくないですねえ。
結末、(要するににハリーが死ぬかどうか)で大騒ぎしてる人々は本をちゃんと読んでるのか?っていう疑問も感じますけどねえ。でもまあ、ハリーを愛するが故ということでしょうか。

私はこの本が作品として本当に好きなので1ページでも飛ばして読む気にはなれません。もったいないんだもの。
舐めるように楽しませていただきます(笑)

さて、アマゾンで予約しましたので到着まであと3日です。それまでに図書館から借りてる本を全部読んで、返却します。昨日は電子辞書の電池を入れ替えました。そしては6巻の日本語版を読み始めましたよ。復習ね。

そんな感じで準備万端で到着を待ちたいと思います。(あ、仕事が...)


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2007/07/04

ちんぷんかん:畠中恵

ちんぷんかん
ちんぷんかん
posted with amazlet on 07.07.04
畠中 恵
新潮社 (2007/06)
売り上げランキング: 55

大好きな大好きな「しゃばけシリーズ」第6弾が出ました。
今回は「週刊新潮」に連載した分、「小説新潮」に掲載した分、そして「新潮ケータイ文庫」に連載した分をまとめた本ということで、部分的に読んだことがあったのですが、やっぱり新しい本でまとめて読むのが楽しいですね。

ご存知「超虚弱体質」の若だんな、今回は虚弱が行き過ぎて大変な目にあってしまいます。自分がいつも死ぬほどの目にあっているのに、周囲の人を気遣う若だんな。その優しさがじんわりと胸を打つのです。
体はともかく、心はだんだん強く成長しているようで、今後の展開もとても楽しみです。

その他、若だんなの両親の馴れ初めのお話や、お寺の小坊主さんのお話などの短編集です。

  収録作品

    鬼と小鬼
    ちんぷんかん
    男ぶり
    今昔
    はるがいくよ


ところで先日、この本の出版を記念したサイン会がありましたので、私、おっとり刀(死語?)で駆けつけてまいりました。ナマ畠中先生とお言葉をかわし、その上、両手で「がっちり且つほんわり」とした握手をしていただいて、天にものぼる心地になったことをご報告いたします。
畠中先生はみるからにほんわりとした優しさを湛えていらっしゃいまして、そして笑顔の可愛らしい方でしたよ。
優しい作品はこのお人柄から生まれるのだなあ、というのを実感いたしました。

これがそのサインです。
スタンプも押してくれました。
Sainkai

落款がかわいいんですよ。
Rakkan

この本は家宝にいたします! 畠中先生、ありがとうございました!!

【追記】
今、公式サイトをみたら、スタンプを押してくれてたのは、挿絵を描いてる柴田ゆうさんご本人だったそうです。
知ってたら「大好きです!」って言ったのに、残念。 今言います。「柴田さんの絵、大好きです!」


関連エントリー しゃばけ:畠中恵

公式サイトしゃばけ倶楽部


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2007/06/26

金春屋ゴメス:西條 奈加

金春屋ゴメス
金春屋ゴメス
posted with amazlet on 07.06.26
西條 奈加
新潮社 (2005/11)
売り上げランキング: 61029


日本の中に「昔の江戸」がある。そこでは「電気」も「標準時間」もない。そこは日本だけど「外国」扱いで入国にはヴィザが必要だったりする。
主人公の「日本人」大学生、辰次郎は300倍の倍率をくぐりぬけて、江戸入国のヴィザを手に入れる。本人は忘れているが、実は彼は江戸生まれで、幼い頃両親とともに日本に出国して来たのだった。生まれ故郷「江戸」に戻った辰次郎は、「長崎奉行」とともに、不気味な流行病の謎を解くために奔走することになる...


時代小説や時代劇に出てくる「江戸」は、歴史的存在であるとか、フィクションであるとかを通り越して、ある意味「憧れの存在」でしょう。それは日本人にとって、「憧れの場所」であり「憧れの時代」でもあります。
もしも現代人が江戸を訪れることができたら、どんなことが起きるでしょうか。あるいは、「江戸」を現代に残すためにはどんな条件が必要でしょうか。
そんな想像を大きくふくらませて、この作者は時代小説好きもファンタジー好きも楽しめる、素晴らしい娯楽小説を作ってくれました。(この作品は第17回日本ファンタジーノベル大賞 受賞作だそうです。)
辰次郎とともに江戸の世界を走り回るうちに、「この江戸国へ一度は行ってみたいなあ」と考えている自分に気づくのでした。

登場人物についてもっといろいろ知りたいし、もっと江戸の街を歩きたい、ということで続編が欲しいところです。

と、書いてから調べたら、もうとっくに出ていましたね。芥子の花というタイトルだそうです。
読書予定に入れておこう。



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2007/06/14

18年めの奇跡:D・L・スミス

18年めの奇跡
18年めの奇跡
posted with amazlet on 07.06.14
D・L・スミス 宇佐川 晶子
光文社 (2004/06/23)
売り上げランキング: 708911
おすすめ度の平均: 4.5
5 トスカーナを舞台に繰り広げられる心癒やされる物語
4 奇跡。

イタリアの小さな村、サント・フィーコ。
あまりにも辺鄙な場所にあるため、観光客が全く来ません。時折やってくるのは道に迷ったバスぐらい。まるで眠ったような村なのです。
そんな故郷に18年ぶりに戻ってきたレオは、ワケあって古い友人たちとともに「奇跡」を求めて奔走するはめになります。彼らに果たして幸せは訪れるのでしょうか。
トスカーナを舞台に繰り広げられる愛と笑いと涙の物語。

イタリアの人情喜劇でしょう。登場人物も生き生きとしているし、風景描写も美しく、映画を見てるような気持ちになります。タイトルにある18年目の奇跡とはいったいどんなものだったのでしょうか。是非読んで確かめてみてください。

うん、奇跡って実は希望のことなのかもしれませんね。


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トム・ゴードンに恋した少女:スティーヴン・キング

トム・ゴードンに恋した少女
スティーヴン キング 池田 真紀子
新潮社 (2002/08/30)
売り上げランキング: 285122

子供達との仲がなんだかうまく行かなくて、それなのに毎週末になると儀式のように家族でお出かけをする母親。
9歳の少女トリシアは、延々と口げんかをする兄と母の後ろを歩いて行く。声をかけても全く振り向いてもらえない。しかたなく用足しのために遊歩道をちょっと外れて森に入ることにしたのだが。


女の子が森で迷子になる。簡単に言うとそれだけの話。
それだけの話なのに、ものすごく面白い。読み始めたら一気に最後までページをめくってしまいます。

主人公のトリシアは、最初は「すぐに遊歩道に戻れる」と自信を持っているのですが、あっという間に方向感覚を失い、深い森にひとりぼっちになってしまいます。水が尽き、食料が尽き、虫に襲われ、崖から転がり落ちて怪我をする始末。そして背後からは彼女を追ってくる、何かの気配...。

うーん、怖い。

単純なプロットなのに、ぐいぐいと引っ張るキングの「力技」の物凄さに脱帽です。


ところで表題にも出てくるトム・ゴードンというのは実在の野球選手でこういう方だそうです。

知らずに読んでいたので、なんとなくトム・ゴードンに白人をイメージしていたけど間違いでした。天を指さす写真を見ると、ファンから絶大な信頼を寄せられていることも納得できる気がします。


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